「自主研のススメ」36.定例・低負荷
自主研をはじめとする課外活動を強く推奨する僕ですが、今定期的に参加している活動は、
① 関東自主研サミット実行委員会
② 神奈川県下自治体職員で構成する自主研「K33ネットワーク」
③ 病院内有志職員でのオフサイトミーティング
そして、『進化思考』を使って未来の自治体像を考える
④ 2040自治体バックキャストライティングの会
の4つになります。
そのうち、今回は④の運営方法について、自主研運営で大切なヒントがあると感じているので、それをお伝えします。
活動の内容
これまでも何度か紹介してきた太刀川英輔さん著の『進化思考』
思考の訓練をするにあたってこれほど優れた本を僕は他に知りません。
ただ、この本は読んだだけでは効果は低く、練習することでようやく身につくものだと感じています。
そこで、進化の対象を「自治体職員(又は物理的なものが適しているときには自治体)」としてワークに取り組んでいます。そして、最終的には、進化思考を使って2040年の自治体像を描きそこからバックキャストで今から取り組むべきコトは何かをよりリアルに追求していくことが目標です。
開催頻度
毎月第1及び第3水曜日の21時から開催しています。
日程を予め決めてルーティン化することで、日程調整の手間を省略することができます。
なお、月2回と頻度が少し高めになりますが、その分毎回60分~長くとも90分と、時間が長くならないよう配慮しています。
進化思考のワークをすると毎回脳に汗をかくので、これくらいの時間で集中して実践するというこのやり方は最適解な感じがしています。
準備に要する時間
1日に行えるワークの数は2~3です。事前の準備として、そのワークで使用する場は用意する必要があります。
ちなみに僕らが使用しているツールは、
・Google Jamboard
・Miro
の2つです。付箋だけなら前者を、付箋と付箋が持つ関係性をつなげる場合はMiroを使用するという感じで使い分けています。
これらのツールを使用するにあたっての環境設定にかかる時間は、大体15~30分くらいでしょうか。今のところ場の設定をするのは自分の役目となっていますが、僕自身この場で得られる学びがとても大きいだけに、その30分程度の時間は特に負担に感じるものでもなくやれています。
企画運営で培うスキル
毎回場の準備すること、開催日の1,2日前にリマインドメッセージを送ること、そして参加した皆さんがワークしやすいような環境を作ること、そのあたりは意識して行っています。そうしたことで得られるものは確かにありますが、ルーティンで実施していると、運営負荷の小ささと比例して企画運営スキルもあまり磨かれません。
得られる効果
大きく3つあげられます。
1つ目、定期的に本気で脳を使う訓練ができる
この歳になると日頃の生活をしていて頭をフルに回転させる機会も減っていて、何もしないと徐々に頭の回転力は減衰していくように感じます。それが定期的にフル回転させることで、その衰えを多少なりとも緩和できている感じがしています。
2つ目、自治体の未来像を描くことができる。
日頃仕事をしていて些末なことまで含めると様々な場面で自分なりの判断で物事進めているわけですが、その際未来像を描いているのといないのでは判断軸が変わるときがあります。大げさかも知れませんが、少なくとも僕はそう感じているし、そうした積み重ねは街の未来に何かしら影響を与えるのではないかと。
最後3つ目、若い世代の感性(発想)に出会える。
僕にとっては圧倒的にこれが魅力的な効果です。大まかな印象として、一緒にやっているメンバーと比較して、僕は役所勤めが長い分だけいろんな情報を持っているようには感じますが、未来を描くにあたっては、そんな過去の情報より、柔軟な感性から生み出される突き抜けた発想に重きを置いた方が明るい未来につながること間違いないです。僕自身、そうした発想を目の当たりにし、若い世代の意見こそ大事だよなと定期的に気づかされる機会があるというのは非常に良い効果があると認識しています。
準備時間わずか30分程度という低負荷であっても、これだけの効果が生まれます。
「忙しいから」「時間がないから」と日常に追われ続けるだけの生活より、定期的に自分をアップデートしてみようと一歩足を踏み出してみるのはいかがですか?
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