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ブレスを聴くボカロ曲

こんばんは。修論がやばいさかじょんです。
でも夜に家で修論を書く気にはならないので記事を書きます。

以前、「スタッカートを聴くボカロ曲」で、ボカロスタッカートについて書かせていただきました。

今回は「ブレス」について書こうと思います。

ブレスとは

ブレス(breath)は、「声楽や管楽器等での息継ぎ、呼吸点、呼吸音」のことです。
楽譜では「V」みたいな記号であらわされます。これも中学の音楽でやった気もしますね。

ちなみにブレス・ユア・ブレスの2つ目のブレスです。
ブレス・ユア・ブレス1つ目のブレスはBlessingのブレスです(錯乱)。


ボカロのブレスは……

皆さんはお気づきでしょうか。

ボカロ、息してなくない?

そうです。ボーカロイドは歌唱ソフト、もちろん息なんてしていません。人間じゃあるまいし。

ボーカロイドは歌唱の際にブレス音をさせる必然性がないので、「ブレス音を入れるかどうか」という選択が行われます。

ボーカロイドのブレスはその意味で「わざわざ入れるブレス」であり、作り手の思いがこもったブレスとも言えるのではないでしょうか。

だからこそ、呼吸をしないボーカロイドのブレスは注目に値すると思うわけです。


ピノキオピー楽曲のブレス

①「ラヴィット」(ピノキオピー/2020年)

2サビ~ラスサビ間のパート(「あなたを信じていいかな?」~)におけるブレスが非常に印象的な1曲です。
また、前奏でも左右の耳に交互に息の音がします。

②「愛されなくても君がいる」(ピノキオピー/2020年)

楽曲全体を通して、人間だったら息を継ぎそうなところにブレスが入っています。


一方で、同じくピノキオピーの楽曲でもブレスが入っていないものもあります。

③「シックシックシック」(ピノキオピー/2017年)

全然息継ぎしませんね~!(それもすき)

(あくまで傾向かもしれませんが、最近の曲はブレスが入っていることが多い……?)


ブレスを聴くボカロ曲3選

私の感覚では、ボカロ曲はブレス音が入っていないものの方が多いと思います。わざわざ入れる人も多くないのでしょうか。

その中で、私のマイリスからブレスが入っている楽曲を探してみました。

①「理科室のアンコール」(末代雨季。さん/2020年)

②「フロストフラワー」(椎谷ユウさん/2019年)

③「エレキギターと点滴」(OtuQさん/2018年)


ブレスを入れることが多いPさんは入れることが多いって感じですね~。

ここまで書いてきて思いましたが、もしかするとVOCALOIDその他のソフトウェアの問題なのかも?(聴き専でVOCALOID触ったことないのでわからないんです……)
技術的にブレスを入れることができるようになったのが(比較的)最近なら、最近の曲にブレスがあるのもうなずけます。


息をしないボーカロイドの息の音

既に述べた通り、ボーカロイドのブレスは「わざわざ入れるブレス」であり、作り手の思いがこもったブレスとも言えると思います。

また、「息をしないボーカロイドの息の音」という概念もそれ自体が矛盾していて愛おしさがあり、良いですね……。(限界オタク)

ブレスがあるボカロ曲は多数派ではないと思いますが、皆さんもボカロ曲を聴いていてブレスが聞こえたら、「おっ」と思ってみてください。

ではでは。

モチベが上がります(当社比)