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88☆彡の「らーらーらららー」の話

こんにちは。スプラトゥーン3が楽しすぎて日曜に更新できなかったさかじょんです。
仕事の昼休みにもせっせこ記事を書きました。

今回はそれはもう初音ミクの話でありましょう。

88☆彡の「らーらーらららー」、好きですよね。

まらしぃさん・kemuさんのプロセカ書下ろし楽曲「88☆彡」、多くの人が聴いたことのある楽曲となっているかと思います(まだの人は聴いてみてね)。

今回注目したいのは、この楽曲の冒頭部分に2回出てくる「らーらーらららー」です。

1度聴けば耳に残ること間違いないこの「らーらーらららー」ですが、何かって言うと同楽曲の「セカイver.(人間+VOCALOID歌唱)」も併せて聴いていただきたく(ニコニコ、soだからか埋め込み上手くいかず、公式Youtubeより)。

「らーらーらららー」は、VOCALOID歌唱ではミクさんが、セカイver.ではえむちゃんと寧々ちゃんが歌っています。

「らーらーらららー」聞こえ方の違い

セカイver.では、直前の男声陣との対比もあって顕著な部分もあるかもしれないのですが、VOCALOIDでのミクさん歌唱に比べて「らーらーらららー」がより耳に高く強烈というか、際立って聴こえませんでしょうか?(少なくとも私の初聴時はそう思った記憶がありますが、私だけ?)

これは逆に言えば、ミクさんの「らーらーらららー」は相対的に際立って聴こえないということでもあります。

考えるに、ここでもVOCALOIDの声の「音性(おとせい)」的な話なのかな~と思いました。
ここで言う「音性」は「音の性質」というよりは「音であるということによる性質」みたいな感じです。

以前から、VOCALOIDの歌唱は声と音の中間段階であるというような考え方を私はしており、「らーらーらららー」の聞こえ方の違いもそれが影響しているのかな~とかいう。

楽曲の中には「音」がたくさん含まれています。それこそ低い音から高い音まで。
その中で「歌唱」は楽曲の主たる構成要素として特権的な位置を占めていると言えます(もちろん、歌唱の無い楽曲もありますが)。

しかし、VOCALOIDの歌唱はどうでしょうか? その無機質で情報量の少ない「声」は、楽曲の他の構成音とともに「音」としても振る舞い、1つの「音の集合体」として楽曲を組み上げているのではないでしょうか。

以前もどれかの記事で「VOCALOID(もといソフトウェアシンガー)の声は、『声』と『音』の中間段階である」みたいなことを書いた気がします。

また、以前私の友人ボカロリスナーが言っていた「人の声は情報量が多すぎる」という言葉はこの点をよく言い表していて、個人的に至言だと思っています。

この「言葉が乗った音」は、ボカロ曲の中で「それ以外の音」と一体となって一つのボカロ曲を構成しているのではないかと思うわけです。

そうしてできる「音の集合体」であるボカロ曲に魅せられる私がいるんだなあということなんでしょう。

https://note.com/sakajohn7/n/n1e6ce6bffcb5#DYsY0

私はそんなボカロ曲が好きなんだな~これが。

「らーらーらららー」の話に戻りましょう。
初音ミクの「らーらーらららー」が相対的に際立って聴こえないのは、私が上述したような性質を持つと考えているVOCALOIDの歌唱として、「音性」が高いからであると感じています。

逆に、人間が「らーらーらららー」を歌うと、(人間の声としてはかなり高い方なので)相対的に際立って聴こえる、という感じなのでしょうか。

VOCALOIDの歌唱は高い声も聴かれる

VOCALOID楽曲では(VOCALOIDはしんどくならないので)かなり高い声が用いられることがありますね。

サビでのかな~り高い声が印象的な「ソラの叫鳴」。

(贔屓目もあるかもしれませんが)この高い声も、不思議とキンキンしていない(なんかぱゃんぱゃん?している)気がしており、「高い音」として聞こえるVOCALOIDの歌唱の「音性」が感じられる気がします。

おわりです

今回は88☆彡の「らーらーらららー」から、VOCALOIDの歌唱の「音性」について改めて考える形となりました。

やはりこの「声」と「音」の間隙を縫うような曖昧さというか、複雑性というところに、VOCALOIDの一つの魅力があるなと感じています。

今回はほどほどの文量でまとまった記事になった気がしたのでちょっとよかったです。
それではまた来週。最後まで読んでいただきありがとうございました。私はスプラトゥーンをします!

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