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ヘッドフォンのヘッドバンドを自分で張り替えた

趣味でエレキベースを弾くのですが、自宅で練習するときに必要になるので「低音がよく出るヘッドフォンがほしいなー」とおもい、オーディオテクニカのATH-PRO700を買ったのがもう10年くらい前だろうか。この間、イヤーパッドは何度か交換していますが、ヘッドバンドがだんだんボロボロになってきてしまいました。

↓実際にはこんな感じになってました。


今回もイヤーパッドは交換するとして、どうやらネットで調べたところ「ヘッドバンド」は自分で本革に張り替えられるよ!みたいな記事に出会いました。

具体的には下記の2つの記事。


だったら私もやってみよう。

必要なもの

革:端切れ。1枚300円でした。念のため2枚用意しておく。

糸:革用の糸があるんですね。今回「太」を選んでしまいましたが「中細」でも良かったなと後から思った。250〜300円くらいだったか。

針:普通の裁縫用でもできるみたいですが、革の近くに売ってたので合わせて購入。糸が針穴に通ればいいんじゃなかろうか。300円位。

ヒシ目打:これで革に穴を開けます。こんなものが売っていることすら今回初めて知ったし、初めて買った。800円くらい。

ここまでで合計2000円くらいでした。

あとはドライバーとハサミが必要です。カッターもあると便利。個人的に洗濯バサミが役に立ちました。

やってみよう

↑ここのネジを外します。


↑こんな感じに外れます。左右両サイドのこれを外します。


↑ヘッドバンドをハサミで切っていきます。中にスポンジが入っているので、スポンジには切らないように注意。

↑こんなふうに切り開いて

↑このロゴとはお別れ。長い間ありがとう!

ここから試行錯誤タイム。革をどれくらいの大きさにすればいいのかに悩む。革を大きめに切って、ヘッドフォンに合わせてみて、少し切って、また合わせて、、、を30分位繰り返しました。

この時、最終的に「縫い目」がどこに来るようにするのか、を決めておきます。

↑片手で抑えて、片手でハサミ、だとやりにくかったので洗濯ばさみで抑えながら大きさを見ていきました。ちなみにイヤーパッドを外してます。

↑「まだちょっと大きいな」の図

↑最終的にこれくらいでいいか、に落ち着きました。


革細工なんてしたことがないので、採寸?を「厳密にやらないとならないのか、ある程度の融通は効くのか」みたいなところがわかりませんでしたが、やってみて思ったのは「そんなに神経質にならずに、だいたいでイケる!」でした。

↑もとのヘッドバンド部分と比較してみました。もとより一回り大きいくらい。

↑私の人生で初登場の「ヒシ目打ち」。小さいけど鉄製?なので持ってみると重量感があります。

↑剣先はとても鋭いので怪我に注意です。(無駄にマクロレンズで撮影)

↑カッティングマットがなかったのでいらない雑誌を敷いてその上に厚紙敷いて利用。等間隔に穴を開けていくわけですが、1回で4つ穴が空き、次はそのうちの1つに重なるように開けていくと等間隔になるよ!って何かに書いてあって「おおぉ!頭いい!」と思った。革の端から4mmくらいあけるといいみたいです。(適当にやって、後から知った)

ちなみにヒシ目打ちを「木槌」で打つのがセオリー?らしいのですが、木槌なんて持ってないよ。それに作業が夜だったのでガンガンやれないし、ってことで、「体重かけながらグリグリ」して穴を開けていきました。

↑貫通させちゃいます。

↑片方終わったところ。

ここで思うわけです。

- この革は台形になっている
- 上底には等間隔に穴を開けた
- 下底の端から端まで等間隔に穴を開けたら上底の穴の数と合わないよね

え、どうするの?

結論:下底はヒシ目打ちを使わず、針で直接穴を開ける作戦。

手が痛くなるのでうまいこと工夫してね。


↑「ベースボールステッチ」で縫っていきます。

下底には穴が空いていないので、針で直接穴を開けます。だいぶキツイです。に加えて、糸が「太」なのでなおさらキツイです。「結び目が通らない」ので、仕方なく糸を二重にして縫いました。でも逆に「重厚感?」がでていいんじゃない?

↑ベースボールステッチはこちらを参考にしました。


↑問題は「端っこ」の処理。

↑パーツを挟んでみて、革が多いようなら切っていく、の調整。

↑せまくてハサミが入らないところはカッターの出番。

↑ちくちく縫って

↑最後は内側で結び目を作って糸を切ります。


↑最初に外したパーツを取り付けます。その時に無理やりにでも革をパーツの内側に押し込みますw



うわっ!!なんかいいよね?いいよね?ステキよね?


↓完成はこんな感じ!!

↑別途注文しといたイヤーパッド(1000円くらい)も取り付けて、ヘッドフォンリニューアル完成!!

感想

「自分で作った」という充実感というか、満足感がとてもいいです。縫い目とかそんなにうまくないけど、いいんです。私が自分で張り替えたのよ、という経験はプライスレスw

さて、ベース弾こうっと。



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