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SYNCROOMを使ってリモートセッションするときに必要なもの

私は社会人BIGBANDでベースをやっているのですが、新型コロナの影響でバンド活動が止まっています。音楽を演奏するのって、その場で集まって一緒に音を出すのが一番楽しいじゃないですか。それができないのは悲しい。

そんな時にYAMAHAからリリースされた SYNCROOM ですよ!「ヤマハの公式オンライン遠隔合奏サービス」ということですが、インターネット越しにリアルタイムで合奏ができる、というスグレモノ。なにこれすごい。(ノイズや遅延はゼロではないのですが、ここはきっと技術力が上がることで解決されていくはず!)

まず見てもらいたい動画がこれ。私の大好きな東京アクティブニーツが毎週木曜にYoutubeでライブ配信をしてるのですが、一番右のドラムのショボンさんは秋田から参加してるんです。音はSYNCROOMで、映像はZOOMでつないで合成して、まるでそこにいるかのような仕上がりになってるのすげぇ。

なので、ドラムに関しては映像と音がズレてる(シンバル叩くタイミングと音が鳴るタイミングがすこしズレてる)のですが、東京にいる他のメンバーとの「合奏」という点では、ほとんどズレを感じない。(全編通して見るとわかりますが、たまにズレてくるらしいのですが、それをショボンさんが感覚で合わせてるという神業はあるみたい。ショボンさん曰く「半拍ズレることはあるけど1拍はズレない」とのこと。

--- 2020/07/20 追記 ---
アクティブニーツの設定を教えてもらいました。ちと気軽にやってみよう、って感じじゃないw

--- 追記ここまで ---

それはともかく、私も使ってみたい。2020/07/19時点ではWindows版、Mac版、Androidアプリのβ版がリリースされています。私はMacを使ってますが、本日バンドメンバー4人で遠隔から同時につないでセッションするところまでできました。ここに至るまでに課題となったのが「SYNCROOMというソフトウェアの設定」ではなく、ハードウェアとして何が必要なのかについてでした。そこで私達が試した環境を紹介します。(Androidアプリでは試していません)

まずはPCだけあればできる

ビッグバンドジャズをやってるのでメンバーの8割位は管楽器です。特に管楽器奏者の場合、普段は「自分の演奏をPCに入力する」ことってあまり無いじゃないですか。あったとしてもレコーダーで録音じゃないですか。なので下記の図のパターンになるかと思います。(絵心なし)

ラッパ

上の図は、PCの内蔵マイクで音を拾うパターン。これならPCだけあればできます。下の図は「Web会議などで使う用のマイク」を持っているパターン。いずれにしても「内臓マイク、Web会議用マイクの性能」が気になるところですが、まずは遠隔でつながることはできます。
注意点としては、声とか生活音もマイクが拾ってしまうので、合奏という視点からするとノイズになります。電車の通過音とかサイレンとかね。

レコーダーは持ってるよ

レコーダー

これもパターンとしては上の「Web会議のマイク」と同じですが、レコーダーの方が性能はいいと思います。指向性マイクのレコーダーであれば楽器の音をうまいこと集音してくれるはず。これも同じように、レコーダーに向けて話しかければ相手に声が聞こえます。

サイレントブラスとかe-Saxを持ってるよ

サイレントブラス

「I/F」は「オーディオインターフェース」なのですが、自分の演奏を直でPCに入れる人は持ってるかもしれませんが、おそらく一般の管楽器奏者はこれを持ってないと思われる。

オーディオインターフェースが何者なのかは調べればいっぱい出てきますが、ここがわかりやすかったです↓

サイレントブラスとか、e-Saxからの音をオーディオインターフェースに入れればPCに音を送れます。

ここでの注意点としては「SYNCROOMにどの音を入力するか」はSYNCROOMの設定で選択できるのですが、そこで「オーディオインターフェース」あるいは「内臓マイク」を選択できます。「オーディオインターフェース(つまりサイレントブラスからの入力)」で合奏しているため、演奏中に声を出しても相手には聞こえないのです。

声を入れたい、とか、ボーカルマイクで歌も合わせたい!という場合は下記参照。

ギターとかベースとかキーボードとかエレピなどの電気な楽器をもってるよ。あるいはボーカル。

画像4

私はベース弾きなのですが、上記の設定でうまくいきました。(よく考えたら、電気楽器の人がみんなオーディオインターフェース持ってるかというとそうでもないよなと思いました) 

演奏中に会話をしたかったのでI/Fにマイクをつないでいます。これだとベースの音もマイクの声も合奏音に乗ってきます。ベースの部分をギターとかキーボードなどの電子楽器(電子ドラムとか)に置き換えればうまくいくと思います。

まとめ

つないだ後はネットワーク環境に大きく影響されます。SYNCROOM側の設定で、音質優先だったり、帯域優先だったり、が設定できます。「無線よりも有線のほうが安定する」という情報もあるようですが、私たちの今日の実験では4人とも無線(つまりWiFi)で接続してました。

感想としては、十分楽しめると思いました。(あと、こーゆー技術についていけるようにしておこうと思った)

私の環境はこちら。PCの左の四角いのがオーディオインターフェースです。

デスクトップ

間違ってたり、もっといい方法、別の方法があったら教えて下さい!!

補足

今回はSYNCROOMだけなんとかする方法を紹介していますが、実際は「メンバー間の会話・動画」は別ツール (ZOOM とか Meet とか LINE でも Skype でも) を使って行うというのも手ですね。カメラをうまく使えば演奏してる姿を見ながら合わせられます。今回の実験も会話は Google Meet で行いました。


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