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淡路島のスタバはセンチメンタル

PIECESで問いを贈ろうキャンペーンが始まって、はや20日。
毎日贈られてくる、素敵な問いに対して
何か応えたいな〜と思ってぐるぐるしてたら
夏の暑さに負けたのもあって、こんなに日が経ってしまった。笑

どれも素敵だし心揺さぶられるのだけど
どうせなら、まだ誰にも言ったことない思いを書きたくなって
今更だけどDay1の問いを選んでみました。

私は大学生の時に母親を癌で亡くしています。
病気が発覚したのは私が中学生の時、
そこから5年間、入退院を繰り返して闘病したけど
最後は色んなことが折り重なって、自身の誕生日の直後に亡くなった。
確か、ホスピスの順番待ちをしていた気がします。

今でも心に残っている言葉をかけられたのは
通夜のために両親の出身地である四国に向かう途中で立ち寄った
淡路島のパーキングエリアのスタバでした。

母の遺体は別の車に乗っていて
私たちは父の運転する車でその後ろを追う。
車の中で何を話せばいいのか、どの音楽を流せばいいのか
あれほど分からないドライブは後にも先にもあの時だけ。

パーキングエリアについて
何か甘いものを飲ものが飲みたくて1人で列に並びました。
大学生になって、スタバを覚えて
当初お気に入りでいつも頼んでいたのはチャイティーラテ。
でも何となくその日はいつもと違うものが飲みたくて
自分の番になっても迷ってなかなか頼めずにいた私に店員さんが
「ホットは暖かいし、アイスは冷たい
今日は寒いからアイスを飲むと冷たいかも知れないですね、でもこれがお勧め。」

多分、暖かい国で生まれただろう陽気そうな外国の方でした。

結局その時、何を飲んだのかは全く覚えていないけど
すごく当たり前の原理原則を伝えてくれたその言葉を
光る明石大橋を眺めながら反芻していると
「まあ、何とかなるかな〜」と心が暖かくなってきたことは今でも覚えています。

その店員さんは、列に並んでいる私の顔を見て
もしかすると、何か言わなきゃと思ったのかも知れないし
単に新作をお勧めをしたかっただけかもしれない。
(きっと、後者だと思う笑)

言葉の背景を知る術はないけど
例え私に何が起きたとしてもこの先も、ホットは暖かいし、アイスは冷たい。
私以外は当たり前が続いていくから
ゆっくりその世界に戻っていけばいいんだろうなと
思わせてくれた何気ない言葉でした。

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