個人サロンがホットペッパーを使うべきか問題
こんにちは。
坂口です。
特にオープンしたての美容サロンからいただく質問で多いのが、
ホットペッパーを使うべきか?
です。
個人的にはそれを自分で判断できない時点で経営者としての能力が低すぎる気がしますが、ホットペッパーはただの広告です。
なので、今以上に楽に集客をしたいと思っているなら試せばいいし、引き続き頑張り続けられる余力があるならがんば続ければいいと思います。
繰り返しになりますが、ホットペッパーはただの広告なので、集客に対する労力をお金で買うシステムです。
これは、Google広告やSNS広告も同じ概念で、ただ労力をお金で買っているだけです。
なので、使うか使わないかの判断は、
自分がお金を払ってでも楽をしたいのかどうか
でしかないので、ホットペッパーを使うかべきかどうかを僕に聞くこと自体が間違っています。
で、ここからが肝心なのですが、広告なので使えば誰でも売り上げが上がるというわけではありません。
費用対効果という言葉がある通り、広告というのは人によってはマイナスになる場合もあります。
それは、ホットペッパーも同じなので、実際に使ってみて費用対効果を知る必要があります。
ここで重要になってくるのが、LTV(Life Time Value)という考え方です。
LTVというのは、1人のお客様があなたのお店に一生で落としてくれるお金のことです。
ホットペッパーに限らず、このLTVの考えを持たずに広告を使ってしまうと、
実際は費用対効果はいいのに儲かっていないという誤った理解をしてしまう
ということが起こります。
どういうことかというと、仮にホットペッパーに毎月5万円払っているとします。
それで、単価7,000円で新規が10人きたとします。
その月の費用対効果は、
7,000×10-50,000=20,000円
しか儲かっていないということになります。
この状態が12ヶ月続いても24万円の利益にしかなりません。
だからホットペッパーはたいして儲からないと判断してしまうみたいな感じですね。
LTVを理解している人は全く違うとらえ方をしています。
単価7,000円で新規が10人くるところまでは一緒で、その10人のうち5人が1年間来店してくれたとします。
とすると、この月の費用対効果は、
7,000×10+7,000×5×11-50,000=405,000円
になります。
もちろん、単月では2万円しか利益を生まなかった広告が、1年間通して見たら40万円の利益を生んでくれたことになります。
その費用対効果が12ヶ月続けば、利益で480万円を生むことになるし、2年続けば約1000万円の利益を生むことになります。
広告の効果は落ちていくので、こんな単純計算が通用することはほとんどないんですが、考え方としてはこれが正しいです。
単月だけの数字で費用対効果を考えるのは、経営者として能力が低いと言わざるをえません。
というか、そんな考え方で「ホットペッパー使えない」とか思われているんだとしたら、さすがにホットペッパーがかわいそうだなとすら思います。
なんだったら、ホットペッパーに毎月10万円払っていたとしても、↑の計算だったらプラスになりますからね。
単月で見たら、
7,000×10-100,000=-30,000円
という感じで赤字になりますが、10人のうち5人が1年間来店してくれたと仮定すると、
7,000×10+7,000×5×11-100,000=355,000円
という感じでプラスになります。
この計算って数字が得意だからできる、不得意だからできないとかじゃないと思うんですよね。
足し算と引き算と掛け算しか使っていないので、小学生でもできますからね。
ということで、LTVという考え方を持っていない人は今すぐに考えを改めて、ホットペッパーが生み出している利益というのを再計算してみてください。
ちゃんと計算したら、意外とホットペッパーが無いとお店が成り立たないと感じる人も多いと思いますよ。
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