二十歳になった次の日、ハプバーに行った話
2月のある日、私はハタチになった。何も成すことなく産まれてから20年が経過した。
20年間も生きてしまった罪悪感と、まだ何十年も生きなければならないことへの不安に駆られて誕生日を迎えることが憂鬱でたまらなかった。
そんな私が唯一ハタチになることに希望を見出せたのは、「ハプバー(ハプニングバー)」に行けるということ。
私が「ハプバー」の存在を知ったのは16歳の頃、そこは完全な未知の世界で何故か強く惹かれた。そして、その魅力的な空間に足を踏み入れなければならない使命感を抱く