西山とブルスタ

東京日本橋は浜町にあるブルスタ。オープンして1年と8ヶ月。僕が行くと生まれたばかりのあゆちゃんを連れて、あっこちゃんが顔を見せてくれる。西山にはもったいないくらい、良くできたお嫁さんだ。

西山との付き合いも長くなった。つい最近、アクアパッツァ出身だと知った。しかも西山からではなく日高シェフから聞いた。なんで言わなかったの？って聞いたら、働いたのは短期間だったので言っちゃダメだと思ってたと。まぁそうだけど、こういうことだけきっちりしている。

代官山に「ブルスタ」があったとき、隠れ家ぽくて僕は好きだったが、ワイン目当ての客しか来なかった。西山＝ワインの人という認識が強いのか、料理が受けないのか、それとも人として問題があるのか。

代官山のとき、僕は肉を卸さなかった。焼けるとか焼けないとかではない。料理に対する覚悟を感じなかったからだ。西山から「僕は料理人じゃないから」という言葉を何度か聞いた。逃げてるようにしか聞こえなかった。それならお客さんからお金もらったらあかんやろ。

コロナを経て浜町で再出発を決意した。店名はもちろん「ブルスタ」。オープン前に、セジールでも働いてもらったが、西山にとっては辛かったと思う。仕事となると僕は容赦ないから厳しい。僕が日々どんな気持ちで仕事しているのかを肌で感じてほしかった。

僕は西山にあえて難しい肉を送り続けた。何度も食べに行った。僕が西山のレベルに合わせた肉を選ぶのは難しいことではない。それでは、西山が間違った満足をするだけだろう。

3回目に行ったときかな。ぶんちゃんの貸切のときだったかも。驚くほどおいしかった。これ西山が焼いたのかと聞いたほどだ。裏で違う人が焼いてるのかと思うほどおいしかった。ワインの人は料理人になった。

6席の小さな店ですが、料理もワインもおいしいです。真面目に料理作ってます。予定がぽっかり空いてる日があれば、料理食べてやってください。こういう店が愛されないと飲食店は益々おかしな方向へ行ってしまうような気がする。

天国で見守ってくれてるあっこちゃん。
西山、頑張ってるよ。

店名：BRUSTA (ブルスタ)
住所：東京都 中央区日本橋浜町 2-60-2 パークサイド日本橋 1F
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