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値付け

ジビーフ「カエ」のリュックを背負ってご満悦な草喰なかひがしの大将。この出立で山へ野草を摘みに行ってるそうで。突き抜けた人は普通じゃないと思っていたが(笑)

さて、値段の付け方、意外と適当にやってませんか。って感じることがあります。1000円で仕入れたから、倍ぐらいもろとけばいいか、みたいな感じで。値付けと関係ないけど、売り上げから消費税引かずに、今日はよく売れたー、、とか。

アホみたいな話をひとつしますね。ある地方の飲食店が東京へ出店するそうなんです。その店は東京のお客さんが多いので、常連客からは、交通費や宿泊費がからからないから嬉しいとの声。しかし店主はそうは考えなかった。

通常でも高い(7万くらい)のに、東京からのお客さんは交通費かからないから、それをオンすればいいやと10万円に設定したそうなんです。引き算ならわかりますが、足し算するとは、、めちゃくちゃやな。

さて、僕の考え方は特殊かも知れませんが、肉屋は問屋さん(JAや大手メーカーも含む)から仕入れるのが一般的です。しかし、僕は生産者から直接仕入れています。もちろん生産者は屠畜したり加工したりはできませんから、それらの手配は生産者がしたり場合によっては僕がしたり。要は、問屋さんがやるようなことを僕がやってるということ。ただ、問屋さんと違うところは、牛を見ているのではなく、生産背景や生産者の哲学に共感して、一緒に取り組んでいるということ。

じゃー、中抜きなので安く買ってるんじゃないかと思われるかも知れませんが、値段は僕が決めるのではなく、不況であれなんであれ生産者に決めてもらっています。経産も未経産も、問題がある牛に関しても、生産者が損をしない値付けをお願いしています。売価はおいしさなので、そこは僕の技術次第ということになります。

幸いうちの取引先からは、値切られたり、価格をどうこう言われたことがないので、そのあたりはご理解いただいているものと思っています。生産者のところへ一緒に行くこともあるので、現状を見て知って、そして一緒に、という意識が高いのかも知れません。

ありがとうございます!