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地域情報誌の最前線

集落で長老が音頭をとり発行している季刊誌「山王」は、今年でなんと68号。私自身も関わらせていただくようになってからはや6年目。半世紀以上にわたって集落で受け継がれている集落情報誌です。6〜7月は度々集まって原稿会議をしています。今日はその最終原稿の打ち合わせでした。

この情報誌があるおかげで寄付だけでも数十万円集まるという...これだけの協賛金が毎年集まるというのはなんとすごいことなのだろうと、先輩方が積み重ねてこられたコミュニティの深さ、広さに舌を巻くばかりです。

インターネットを活用したところでこれほどのネットワークを築き上げることはとても普通の人やコミュニティには真似できることではないですし、そういった集落誌の編集に混ぜていただき、学ぶことができるのはとても有難いことだなぁ...と。

今こそSNSやWebサイトで簡単に情報発信ができるようになりましたが、「一人一人との強固なつながり」という意味ではこういった取り組みの裏側こそが真の関係人口を構築する上で大切なことであり、学ばねばならぬことなのだと思っています。

発行物数は300部ほどになりましたが、集落関係者の皆様に集落の歴史と文化、そして今をお知らせする情報誌がこれだけの長い期間続いていることに驚くとともに「こんな歴史があったのか」「これから先の若者にも参考になりそうな情報がこんなところに...」と毎度とても勉強になっています。

佐連は今や40人ほど、高齢化率は80%を超過した集落になっていますが、今回は、明治初期には住民自ら寺子屋を開き保育所と教育を自ら行っていたとの情報を学ぶことができました。

少子化がこれだけ進むと学校の統合はどんどん進んでいく未来は間違いないと思う一方で、「なければ自分たちで作ってきた、なんとかしてきた」という先輩方の存在は「なんとかすればいいんだよ」と語りかけてくれているような気持ちにもなります。

読者層もだいぶ減ってきましたが、これからの山王誌をどうしていくか考えていかねばなりません。現在届いている団塊の世代の子や孫に届けるにはどうすれば良いか、榮自身も筆をとり最近の活動のことを書きました。また今回の表紙は、ドローンを活用して空撮しています(以下のリンクからご一読いただけます)。


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