見出し画像

とさか世界一周旅行記 5日目



連載再開です!

2015/10/3 21:50(ロサンゼルス)
眠い!
11時ごろまで寝てたのに!
さて、今日も色々なことがあった。。
他の人も旅の間はこんなに毎日事件があるものなのだろうか。予定外のことが毎日起きている。
朝9時ごろ、サンノゼでの宿泊先などを探してみて、あまり思い通りの物件が見つからず、もういいやと思って散歩へ。前日からパイナップルを食パンで挟んだものしか食べていなかったので元気が出ず、近くの店に食べ物を探しに行く。セブイレに行ったところ、なぜかサラダが置いていない。しかたなく反対側のスーパーへ行く途中、大きめのファストフード店にたまたま信号がいいタイミングで変わったので入ってみた。見てみると、タコスだけ異様に安い。1.35ドルだ。あまり期待せず買ったのだが、これが美味しい。野菜もそれなりに入っており、何より温かいのがとてもうれしかった。豆のペーストを缶でよく見かけたが、なるほどおいしい。ヒスパニック系の人がよく食べているのかなと思った。
さて、帰ってきて二度寝して11時、ブッキングが面倒になり、なんとかなるやろとハリウッドへ向かう。バスを待っていたがなかなか来ず、周りの人がスペイン語で何やら不穏な空気を出しており、なんとなく嫌な予感がしたので違う路線からいくことにする。しかしそちらも道路が込んでいてなかなか来そうにないので、電車に乗り換えるところまでは歩くことにした。東京とだけ書かれたシャツをきたおじさんとすれちがったり、吉野家を見つけたりしながら、意外とすぐに駅にたどり着いた。コリアンタウンらしく、ハングルが多く見受けられる。
さて、駅に降りると、二つの路線が乗り入れているらしくわかりにくい。redlineに乗ればいいのね、と乗ったが、降りる駅を間違えた。そう、アメリカの地下では電波が届かないので、調べ忘れた状態で乗ればなすすべがないのだ。車内の電光表示もないのでとてもわかりにくい。
終点まで行って、ここがハリウッドか!と勘違いしたあと、折り返して本当の中心地へ行く。ついてみると、なるほどここがハリウッドか!本当にハリウッドだ!という感じだった。道路にはスターの名前が書かれた星がたくさんあり、コスプレイヤーやパフォーマーたちがたくさんいる。まずは目の前のお土産屋さんに入った。とてもよかった。ハリウッドっぽいものがいっぱいあった。どれも比較的安い。後の事件さえなければショットグラスを買っていたと思う。日本ではあまり見かけないが、とても手頃で良い。ブルースリーグッズもやはり買いたくなったが、おそらくここでしか買えないようなものでもないので見て楽しんだ。衣類は特に安いと感じた。
さて、そのあたりはただ歩くだけでも楽しいスポットだ。スターの名前を追って歩いていくと、ディズニーの専門店が。そこのまえだけ登場キャラクターの名前が書かれていて、粋だなあと思った。また、建物のセンスが本当に良い。
建物を撮りたくなったので向かいの道路へ。すると、そのあたりでコスプレイヤーが集まっていた。ニコニコしながらカメラを構えていると、黒人のお兄ちゃんに声をかけられる。CDを見せられ、「これ俺なんだ」と言われる。いいね、と答えると、サインするよ、名前何?と聞かれた。RYOYAと答える。サインされ、CDを渡され、チップを要求される。
やられた!
しかしまあ、ここまでのやりとりが非常に朗らかだったし、こちらもハリウッド気分で浮かれていたので、10ドル支払って平和に別れる。ここまではよかった。そこから立ち去ろうとすると、3,4人の黒人がCDを渡してきた。お前らそれやったらもう警戒されておわりやろ、あかんなあ、と思ったが、かといってこちらに打つ手があるわけでもない。no moneyを連呼したら1人去り、2人は両替もできるぞなどと言ってきたので、コインしかないんだと言い張る。こちらも強固だったし、周りに人が多かったこともあり、もう1人も立ち去ったが、1人はお札を持っているのを見たぞと言ってきた。サインしちゃったから払ってもらうしかない、だと。めんどくさいので日本語に切り替え、向こうも観念して小銭でいいと折れる。それくらいはもう勉強料だと思い、いくらか渡すと、足りないと言われる。しょうがないから小銭を全部渡し、お互いにthankyouと言い合って別れる。つまり、カツアゲされた。
さて、ドキドキが止まらないので近くの大きめの店に入りベンチで休む。やはりこういうことはあるんだ、自分の身にも降りかかってくるんだ、と恐怖と興奮を感じた。思えば全く同じ手口に後輩がひっかかった話を聞いていたので、最初の一人を振り払うこともできたはずだが、浮かれていては無理だ。恐ろしいビジネスだなあと感じた。不思議と怒りは湧いてこなかったが、のちに押し売りされたCDを聴いてみると微妙に下手なラップだったので、そこだけは本当にムカついた。
さて、気を取り直して、目当てだったハンバーガーショップへ向かう。ホテルの中に入ってる店だけあってさすがに高く、ハンバーガー16ドル、スイートポテトフライは7ドルだった。ネットで評判のそれらを注文する。飲み物を聴かれたので、コーラと答えたら、超甘いのが出てきた。スイートポテトフライもすぐ出てくる。なるほど、美味い。量も多い。満腹にならないようにちょっとずつつまみながら、ハンバーガーを待つ。しばらくすると、まさしくイメージ通りのアメリカのハンバーガーが来た。肉デカい。肉汁で紙びちゃびちゃ。味は濃いが肉の味はしっかりして、甘すぎるコーラによく合う。味わい、食べきり、満足して、ゆっくりとスイートポテトフライを食べる。しばらくして、ポテトがおなかに入らなくなってきた。手がしばらく止まっていると、店員さんが話しかけてきた。どうやらお会計しようか?とのことらしい。
カードを渡したら、ポテトも持っていかれてしまった。欲を言えば包んで持ち帰りたかった。
さて、幸せな気分で街に戻り、今度はSweet!という甘党に嬉しいお店に向かう。建物自体がかなりいい感じ。トイレもありほっとする。お店の中はほとんどがいわゆるアメリカのお菓子って感じで、正直そんなに惹かれるものはなかったが、このコンセプトでこんなに大きな店を構えられるんだなあというところにアメリカの懐の大きさを感じた。
さて、この時点で17時半。そろそろグリフィス天文台へ向かわないと暗くなってハリウッドサインが見れない。金銭的問題もありお土産を買うのを諦め、天文台へ向かう。駅に着くとちょうどシャトルバスが発車する直前だったのでラッキーだった。
時間がドンピシャだったために渋滞もあったが、ギリギリ明るいうちにたどり着き、ハリウッドサインも見ることができた。

天文台は建物としてとても綺麗だった。中の展示は、初心者向きで初めてああいうところに行く人にはとてもわかりやすいものだった。個人的には小さいころから科学館行きまくっていたのであの程度ではあまり興奮はしなかった。
さて、実際に望遠鏡をのぞけるとの話だったので探してみると、広場でやっているのが見えた。列に並び、のぞいてみると、意外としょぼいが、しっかり土星とタイタンが見えた。家庭ではほぼ買えないような規模の望遠鏡だったので、それなりに満足。それから帰りのバスを待ったが、一向に来ない。日本人と中国人のカップルが日本語でイチャイチャしていて不思議な気分になりながら20分ほど待ち、電波の悪さに耐えかねてもう一度天文台の方へ行った。今度は階段の上へ。すると、なんとそちらには天文台で星を見るための列が。なるほど、こちらが本命だったのか、と思ったが、帰宅時間が遅くなりすぎると危険だし、さっきの事件でできるだけ危険なことから逃げたいマインドになっていたので、泣く泣くそこを後にする。今度誰かと一緒に来よう、と思った。夜景がきれいなのでできれば彼女と来たい。
さて、そうして帰宅して今に至る。帰宅中の道路は襲われればなすすべがないという感じでとても怖かった。結局、ああいう怖い思いを避けるためには、いくら取られても問題ないくらいお金を持っているのが一番だなあと感じた。力が強くてもナイフを出されたら終わりだ。
ということで、旅の非日常性をかみしめつつ、今日の日記を〆る。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?