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馬鹿で悪かったな

馬鹿ってなんで馬と鹿なんだろうか。
そんなことを考えている私は馬でも鹿でも犬でも猫でもなく人間だった。

どこかの国で戦争が始まったようだ。
何やら世間は騒がしい。
こっちは就活戦争をひとりで繰り広げているというのに。

もし戦争の影響が日本に出て、それこそ日本が戦争に参加するとかなったら、私のこの就活戦争は逆に終わるのだろうか。なんて呑気に考えている。

どうせいつかはまた戦争が起きる、それが今始まっただけ。そもそも私の知らないところでは今までだって紛争やら何やらが起きてたというのに。

人間は同じ過ちを繰り返す。生物としてもしかしたら一番未熟なのではとか考える。他の動物は食って寝て子孫を増やすことしか考えてないのに。

過ちといえば、私の人生は過ちでしかないのだろうと思うのだ。

人生にはたくさんの選択がある。どれが正解でどれが不正解かなんてそんなものわからないし無いのかもしれないが、私は全ての選択を間違ってきたと思っている。

というかそもそも、私が選んだ選択が、私が選んだ瞬間に不正解になるような気がしてならない。
よく昔テレビで見た、AとBの板の先が普通の道と水かなんかのやつ。多分私が選んだ方が私が選んだその瞬間、その先に泥水が準備されるんだろうな。泥水啜って生きろってことか。

そんな泥水の中で足を取られながら進んだ先にある選択、それの先もまた泥水で、そんなことを繰り返している人生だ。
もう泥水は十分啜ってんだよ胃がタプタプだわ。

それで持って私は学のない馬鹿だから、それを学ばない。学んだのは私が選んだ瞬間、その先に例えレッドカーペッドが敷かれていても泥水にすり替えられてるんだろうなくらいのそれだ。自分でカーペットに泥水をぶちまけているのかも知らない、まぁだとしたらもう何かを求めて生きるのをやめて仕舞えばいいだけ。そうならないためにはとかそんなことを考えるには次の選択までのインターバルが短すぎる。

いっそ世界がメチャメチャになって仕舞えば、そんなことをSFのようにぼーっと考えていたのに、どうやらそれは少しずつ現実味を帯びてしまっていっているらしい。私は布団でぬくぬくと眠っていたいだけなのに。

馬鹿だなぁ人間は。衣食住が自分の許せる範囲で最低限揃っていて、それでいて三代欲求を満たせればそれでいいと思わないかい?国のお偉いさんたちはそんなに躍起になって何を求めているんだい。

かくいう私は衣食住をとにかく確保したいから血眼で求人情報を漁るのだ。

きっと、あの選択も、この選択も、全部私が泥水をぶちまけたか、泥水にすり替えられたか、なんだろうなぁ。これからだってきっとそうなのだ。

じゃあ何か間違いじゃなかった選択は?って聞かれたら、無いって答えるだろう。いまは正解だと思っていても、その道を歩いてる途中で急に道がぬかるんでくるかもしれないから。

でも、でもね、これだけは間違いにしたく無いの。あなたと出会えたこと、あなたと友達になれたこと、あなたを心の底から好きでいること。
それから、彼を選んだこと、彼のそばにいたいと思ったこと、彼が私のそばにいることを選んでくれたこと。
お母さんが、お父さんが、私の唯一無二の両親であること、妹が、私の唯一無二の妹であること。
そう、私の周りの大切な人は、私が選んで大切にしているから、それだけは間違いであってほしく無いの。

私は馬鹿だから、そんなことを望んでしまうのだ。

馬鹿で悪かったね。
でも人間らしいだろ、このくらい馬鹿な方がさ。

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