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アルゴ式の存在意義

はじめに

アルゴ式ベータ版公開から早5ヶ月が経ちました。ベータ版はユーザーに取り組み方を必要以上に提示しておらずコンテンツ提供というところに全振りしていますが、それでも既に約4500人の方が登録してくださり、のべ25万回問題が解かれました。中には100日連続取り組んだ方もいらっしゃったり熱狂的に取り組んでくださっている方もいらっしゃります。本当に嬉しいです、ありがとうございます。
さて、年の瀬ということもあり自分たちが何を目指してどういう目的でアルゴ式を作っているのかを立ち止まって整理してみたので、この記事ではアルゴ式の存在意義、つまりどうしてアルゴ式をやっているのかという問いに対する答えを記したいと思います。

総登録数と総提出数

アルゴ式の目指すもの

私たちはアルゴ式を「情報技術に関わる全てを包括したプラットフォーム」とし、「情報系の学びは全てアルゴ式上で解決できる」世界観を目指します。それを通して、アルゴ式は(平等ではなく)公平な学習機会を世の中に作りたいと考えています。(詳細は後ほど)
新しく勉強を始める時にありがちな「何を勉強したらいいかわからない」を良質で莫大なコンテンツを基盤としたロードマップの提示などにより解決できるようにします。その結果、中高生やエンジニアを目指す非情報系の方から社会や研究の分野でバリバリ活躍している人まで、誰もが情報系への興味やモチベーションを発掘し情報系の学びを突き進められるようになります。

現在はロードマップの土台となる地道で果てしないコンテンツ作成を行なっています。実際、8月にベータ版サイトを公開した時点では200問程度しかなかったコンテンツも、今ではストック含め800問程度まで増えています。

全員が教材があれば勝手に学べるわけではない

インターネットの発達により様々な良質なコンテンツが無料で手に入る本当に良い時代になりました。各大学や会社が研修資料や授業動画を完全無料で公開する流れもあり、これらの資料を宣伝する投稿は Twitter でコンスタントに 4~5 桁 RT/いいねされています。

「学びたいことを学ぶ」ことのハードルは下がる一方、学習に取り組む前段階の「目的を達成するために何を学べば良いか」「どのように学習を進めればよいか」という悩みを解決する方法が世の中には圧倒的に不足しています。上記でのべた公開されている資料は(当たり前ですが)研修や授業を受けられるだけの知識を持ったハイレベルな人だけを対象に独学用として提供されています。また、研修などの限られた範囲しかサポートしていないため、利用者には「自分の興味に合うものを収集し適切に取捨選択する」能力が必要とされます。

結果的に、世の中にはコンテンツが溢れているにも関わらず「何を勉強したら良いか具体的にわからない」「勉強の必要性は感じるが意欲が沸かない」という人が一定数いる現状となっています。(出典: IT人材需給に関する調査(2019年3月))

大切なのは「体系」と「モチベーション」

情報系の学科にする大学生や、研修の存在する会社に入社した方はこれらのコンテンツを「どこからどう学べば適切か」「足並みの揃った同志」が存在する状態で学習します。公開された資料を用いて勉強する方は同じ資料を用いていても彼らとは環境が全く違うわけです。

公開されている資料には平等な機会を提供している点で間違いなく価値があるのですが、真の価値を引き出すためには「背景知識がしっかりと身についていること」「同時に取り組む人などモチベーションを保つ機構」が必要不可欠です。

アルゴ式の存在意義

アルゴ式はこれらを叶える機構を作り、モチベーションや環境に起因する学習者のハードルを取り除くことで、公平な学びの提供を目指します。

現時点でも「今まで本で理解できなかったものがアルゴ式を通して理解できて嬉しい」「難易度傾斜がとても丁寧で初めて挫折せず進められている」という声をSNS含めたくさんいただけております。現在は丁寧なコンテンツ制作でのみ公平さを実現していますが、今後は沢山の手段での実現を仕掛けていきます。

参考までに、公平と平等の違いを説明す有名な図を以下に貼ります。(出典: Equality, Equity, & Freedom)

平等(EQUALITY) と公平(EQUITY)の違い


アルゴ式メンバーはなぜ協力しているのか

全員が公平な学習機会を作ることに社会的意義を感じているからです。
参加している人それぞれが自身の原体験をもとに公平な学習機会の重要性を実感しています。(執筆者本人の熱意や感情の部分は別のノートに記しますので公開された際はお読みいただけると幸いです。)

おわりに

これだけ世の中が発展しているにも関わらずあらかじめ文化的資本や環境を持たないと恩恵を受けられない世界、面白くないじゃないですか。

私たちは全力を以てこの問題を解決し世の中を変えようと本気です。そのためにアルゴ式は、まずは必須となる基盤である「誰もが納得するこの上なく良質なコンテンツ」の作成に全力を注ぎます。けんちょんさん然り僕然り、それをできるだけの実力と熱意を持つ仲間がチームにいます。まだ名前は出せませんが驚くような人にコンテンツ制作で協力いただけることも決まっています。今後とも応援いただけると幸いです。

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