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矛盾という言葉の意味に秘められた当時の情勢を考えてみる

矛盾という言葉がある。
この言葉に秘められた真意に迫ろうと思います。

韓非が韓非子の中で書いた文章にこうある。
楚の商人が「なんでも貫く矛」と「なんでも防ぐ盾」を売っていて、その矛でその盾を突いたらどうなるのか」と問われ、返答できなかったという話。これが矛盾の語源です。

それではつじつまがあわない、理屈が通らない、以外の意味を考えてみましょう。

登場人物の楚の商人に注目します。楚というのは当時実際にあった国の一つで、項羽の出身として有名です。当時最強の覇権国家は秦ですが次に思いつく所があれば楚でしょうか。韓非は「楚を警戒すべし」という含みをこの話に持たせたかったように思います。武器は武力の証。つまり楚の武力を警戒せよ、若しくは楚の武力を利用せよぐらいの事は考えていたのかもしれません。

韓非は韓という弱小国の公子。楚の武力を利用して秦に対抗しよう考えていたのかもしれませんね。韓非が記した韓非子がその秦の始皇帝に評価されたというのは皮肉でしかない結末です。

文/さじん@nenrikisousui

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