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ジャズにハマった頃 チャーリー & チャーリー

神戸 三宮の中古レコード店で チャーリー・パーカーのダイアル盤のレコードが 10枚近く出ていた
1枚1000円なので 全部買うと 一万円前後になる(当時は 消費税というクソ税はついてなかったように思う)
けっこう 考えたのだが 結局はリソースを 色々なミュージシャンに分配する という選択に至った
もし あの時 チャーリー・パーカーを大人買いしていたら その後のわたしの運命は変わっていたかも知れない

チャーリー・パーカーは 夜の田舎道を車で走る時に よくカーステレオでかけた
チャーリー・パーカーの演奏は ラジオ番組を再録した みたいな音源であっても 朗々と響いた
夜の田舎道 車で聴いていると 過去の世界から 電波が紛れ込んできたような 不思議な感覚に囚われるのだ
やってみそ

評価はあまり芳しくないようだが わたしは ウィズ・ストリングスをバックに演奏したものが好きだ
ウィズ・ストリングスは 恋愛映画のバックで演奏しているような感じで ストリングスの他にオーボエ(ソプラノサックスではない)も入って甘さを煽る 濃いホットカルピスに砂糖を2杯入れたような演奏なんだが チャーリー・パーカーが入ると パステルカラーの下絵の上に 墨痕淋漓の達筆で『ちゃありい ぱあかぁ参上 どやっ』と書き上げるような そんな感じがする

そして この路線で 数枚のアルバムを出したのが チャーリー・ワッツだと思う
わたしは『ローリング・ストーンズ』のアルバムは 1枚も持っていないが チャーリー・ワッツのジャズアルバムは 何枚か持っている
そして 愛聴している

渡辺貞男がチャーリー・パーカーを演ると バップになるが チャーリー・ワッツが演ると ウィズ・ストリングスになる
そして チャーリー・パーカーは ウィズ・ストリングスに ノスタルジーというスパイスを゙求めたのではないだろうか?

まあ ラリリの天才が考える事は 凡人には理解し難いのだろうけど

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