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水海道さくら病院の在宅医療について

当院では、2018年から本格的に訪問診療を開始いたしました。
現在は、常勤医2名、非常勤医1名体制で、平日日勤帯を中心に訪問診療を行っています。
 
居宅と施設の割合は、約半々で、施設は主にグループホームがメインとなっています。
訪問体制は、原則同行看護師と医師の2名体制で訪問頂きます。
 
1回の訪問で、居宅であれば、5件前後、施設ですと原則同一施設で10名前後を訪問します。およそ16時前後には病院に戻ってきており、カルテ記載など行っています。
 
2023年5月現在では病院全体のカルテは紙カルテ運用となっているのですが、在宅部門のみは、モバカルネットという電子カルテを利用しております。また常総市は過去の水害の経験もあり、常総市内の患者様においては、電子@連絡帳という連携ツールを導入していただいております。こちらのツールを用いながら、介護事業所との連携を図っています。
 
当院は常総市に位置しています。東側は茨城県の中でも一番医療資源が整っているつくば市があり、当院が東側に対して訪問するケースはあまりないのが現状です。一方、常総市の西側に位置する坂東市においては、在宅医療提供者も多くはないことから、カバー範囲を広げ、半径16キロギリギリまでの訪問を行っています。
 

距離はおよそ目安です。


 
常総市、坂東市は全国平均と比べても高齢者人口に対して特別養護老人ホーム(以下特養)のベッド数が多いエリアになります。特養は原則訪問診療の対象とならない(看取り前30日以内や末期の悪性腫瘍患者など例外あり)ですが、入居者にとっては住まいであり、在宅復帰扱いにもなっています。そこで、当院は地域の特性を考慮して、特養の嘱託医として積極的に対応をしており、現在は4施設を対応しています。(こちらは、訪問診療医以外の医師にも対応してもらっています)
算定方法は異なりますが、在宅医療の一部として、これからも注力をしていく予定にしています。

また当院では、訪問リハビリにも力を入れていこうと考えております。PT,OTの訪問以外にも、STの訪問にも力を入れております。
自院から訪問リハビリを行うことで、訪問診療とのシームレスな連携も行うことができています。
 
当院は「地域包括ケアの拠点病院」を目標に、在宅医療は病院全体の中でも大きな役割のひとつとして明言しており、職員にも繰り返し話をしています。
常総市は全国に比べてまだ訪問診療件数が高齢者人口当たりで見ても低く、まだ未成熟な市場と言えます。ただし、実際にケアマネージャーや介護事業所から話を伺うと、在宅医療へのニーズや期待を感じることができます。
 
在宅医療にご興味をもっていただける方がいらっしゃれば、未経験でも検討可能です。
お気軽にお問合せください。


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