さいとうしげる

AI受託開発・運用, AI人材採用・教育支援事業を展開する株式会社SIGNATEの代表…

さいとうしげる

AI受託開発・運用, AI人材採用・教育支援事業を展開する株式会社SIGNATEの代表です。 AIコンペティションサイト「SIGNATE」https://signate.jp/ を運営しています。 筑波大学C-AIR 客員教授、国立がん研究センター研究所 客員研究員も兼務です。

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SIGNOTE

AI(人工知能)・機械学習・データサイエンスまわりで活動をしている中で感じたことや考えを書いていきたいと思います。 主な活動約85000人(2023/1現在)の機械学習エンジニア・データサイエンティストに登録いただいている会員サイトSIGNATEを運営しています。 SIGNATEでは、オンライン上でAIの性能を競い合う”コンペティション”を開催しています。SIGNATE運営スタッフが、企業から業務課題と関連データを調達し、AIの技術課題に帰着します。懸賞金をかけ、世界中の

    • ChatGPTが日本経済に与えるインパクト

      結論現状のChatGPTを業務活用することにより、年間で約25兆円相当の労働価値を創出し、将来的には約40兆円相当まで拡大する可能性を示唆。 最も影響を受ける事務従事者においては、全業務内容の34%〜54%が半分以下の作業時間に効率化される可能性を示唆。 【注意点】 2023年6月時点での検討です。 「現状」で対象としている技術は、テキストのみを扱える大規模言語モデル(LLM)です。1年以内の最新の情報を持っておらず、検索による情報取得や他のアプリケーションとの連携は

      • SIGNATE COVID-19 Challenge

        新型コロナウイルス(COVID-19)が世界中で猛威を振るい、私たちの暮らしや経済活動に深刻な影響を及ぼしています。現実問題としてCOVID-19の根絶が困難な中、私たちにはこのウイルス(および今後出現する新種)とうまく付き合っていくための「知恵」が必要です。世界中の国々で医療システム崩壊を避けるため許容可能な罹患者数を維持するべく、社会的距離戦略が実施され、人との接触を大幅に減らす行動が求められています。一方で、行動制限による経済活動の停止、ひいては暮らしを支える収入減への

        • 目指しているエコシステム(その1)

          前回のnoteでは、現在のAIブームのきっかけがコンペティションであり、産業界にどのように普及していったかを解説した。2013年に日本で初めてコンペサービスを立ち上げて以降、国内外を取り巻く社会情勢の変化と関連した様々な社会要請から、僕たちが担うべき役割が見えてきた。むこう3年以内に実現を目指している状態は以下である。 具体的には、AI社会に移行する中で、3つの立場における困りごとを同時に解決するエコシステムの構築を理想としている。 まずは、「その1」として、企業の視点で

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          開かれたAIとその敵

          今は第3次AIブーム。これまでと何が違うのか?答えはシンプル。従来よりも圧倒的に高い性能を実現したから。昔からAIに対する期待は大きかったけれども、実際には驚くほどの性能ではなく「この程度じゃ大したことないねー。我々人類の偉大なる能力には程遠いぞっ。」を長らく繰り返してきた。しかし、状況は急変する...。 AIの研究領域の1つに画像認識がある。人間であれば小さい子供でも目で見たものが何であるかを即座に認識できる。「そこに犬がいるね」「車が3台あるよ」といった具合だ。しかし、

          開かれたAIとその敵

          AI人材とは?

          第四次産業革命、なんだかガラガラポンな感じですが、僕たちが暮らす実社会そのもの、あらゆる活動がデータ化されて(IoT)、モノづくりや経済など、社会活動の中心が現実空間から仮想空間にシフトする(CPS)。仮想空間上の莫大な量のデータ(ビッグデータ)と人間を超越した予測・認識・制御技術(AI)を使って、あらゆる社会課題を解決し現実世界をアップデート、人間中心のスマートな社会(Society5.0)がもたらされるのだ! インターネット産業においてGAFAが繰り出した必殺のUXが僕た