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キラキラ?クヨクヨ? ケイト・ロータス12000字インタビュー
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――RIZIN47のリング上で超RIZIN3のRENA戦が発表されましたが、会場の歓声が凄かったですね!
ケイト ありがたいことに(笑)。「ケイトー!」という叫び声が聞こえてちょっとホッとしました。もっとアウェイになるかなと思ってたので。
――え、アウェイだと思ってたんですか?
ケイト ブーイングじゃないけど「誰やねん?」みたいな感じになるやろうなって。でも、普段からDEEPを見てくださってる方がいるんだなと思って安心しました。
――逆に、みんな「待ってました!」という感じの雰囲気でしたけど、ケイト選手にとってあの規模の会場で試合するのは初めてですよね?
ケイト いままでないですね。だから、マイクのときもめっちゃ緊張してましたし、お客さんのことも「じゃがいも、じゃがいも!!」と思うようにしてました!(笑)。
――じゃがいも(笑)。そもそも、このRENA戦のオファーがあったのはいつぐらいだったんですか?
ケイト いつだっけな? DEEPジュルエスの桐生祐子戦のあとなんですけど、なんとなく2人の対戦候補が耳に入ってきて、その中でRENA選手の名前を聞いたのが、たしか5月ぐらいですかね。そのあとRENA選手に決まった感じです。まあ、どっちにしろ厳しい戦いになるから、もう「よっしゃ、RIZINや!」という感じでしたね。RIZINは第一の目標としてたところなんで。
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――ケイト選手にとって、そのRENA選手はどういう存在ですか?
ケイト やっぱり女子格を引っ張ってきたのはRENA選手や浜崎朱加選手だったので、自分の中ではレジェンドです。しかも、軽量級で打撃で倒せる選手ってなかなか女子選手ではいないと思いますし、本当に憧れですね。
――RENA選手はRIZIN初期から参戦している選手ですが、とくに最近のRENA選手についてはどう見てます?
ケイト うーん、そんな自分としては初期とそんなに大きい差は感じてないですけど、それこそMMAは経験値が強いと言われてる競技なので、その点は初期に比べて寝技であったりとかはうまくなっている印象はありますね。自分が「うまくなってる」なんて言ったら失礼かもしれないですけど。
――完全に総合格闘家になっているというか。
ケイト もうキックの選手ではないと思います。ただ、自分も負けるなんて全然思ってなくて。
――勝機があるからこそ対戦したいということですもんね。
ケイト もちろんですよ。やっぱりスタミナも寝技も負けないし、打撃面だけで見ても正直負けてるとは自分の中では思ってないので、全体として勝つイメージはあります。
――そこはもうトータル勝負という。
ケイト 逆にいえば、自分がいま持っているものを全部ぶつけにいかないと勝てない選手だと思っているので、自分の持っている全部をぶつけにいこうと思っています。だから、決してキレイな試合にはならないと思っています。
――コーチの横田(一則)さんはどうおっしゃってるんですか?
ケイト 同じですね。楽な試合には絶対ならへんからとは言われてるんで、いま毎日毎日その準備をやってるところです。本当に練習は誰よりもやってる自信がありますし、K-Clannの走り込みは本当にきついですから。
――あれ、本当にキツそうですもんねえ。
ケイト いや、ホンマに頭おかしいんです(苦笑)。何回も言いますけど、本当に頭おかしいんですよ。
――ハハハハハ! それでよくやめないですね。
ケイト やめるなんて選択肢にないんで。自分の目標に達してないし、ゴールラインに達してないのに途中で挫折するとかは……まあ一瞬、DEEP何戦目かで負けたときに「ああ、自分はこれ以上強くなれんのじゃないかな」と思った時期はありましたけどね。でも、さっぱりやめようとかは考えたことはないですね。人が頑張ってるときに、自分はのほほんと生きていたところもあるので、そのぶんもうちょっとできるよねという。
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――ちなみに、その「のほほんと生きてた」時期というのは何をされていたんですか?
ケイト うーん、高校時代も部活は何もやってなかったし、普通にインストラクターになりたいなと思いながらただただ筋トレしたりしてました。それで高校卒業後はインストラクターになったんですけど、でもその筋トレがMMAに活きるかというと100パーセントではないじゃないですか。それが「のほほんと生きてた」時代というか。
――どの時期か、バレー部に入ってたという話もありましたよね?
ケイト それは中学ですね。でも自分は集団プレーが苦手なんですよ。勝っても目立たないじゃないですか。
――あ、そういう理由で?(笑)。
ケイト あと協調性もないんで。集団競技は疲れるんですよ。自分は人に合わすことはできるんですけど、それに対してどんどん自分がしんどくなってくるというか。ずっと人間関係に気を使っておかないといけないみたいなのはちょっと合わなかったです。でも、MMAはそれはないんで。
――むしろ気を使いすぎる性格だからこそ集団競技が苦手という。
ケイト そう、めっちゃ気使うんですよ。
――でも中・高と部活をやらなかったというのは、かなり時間を持て余しますね。
ケイト だから、何もやってないです。本当に筋トレか遊びに行くか。
――グレたりはしなかったんですか?
ケイト そんな、おっきなグレはないですよ。それこそ、MMAやってる人って煽りVとかで「おらおら~」みたいな感じの昔の映像が使われてますけど、全然そんなのもないですし。
――じゃあ、ちっちゃなグレはあるってことですか?(笑)。
ケイト いやいやいや、ちょっと高校生っぽくグレてるだけですよ。もともと根暗で陰キャラなんで。強いていえば、あんまり家に帰らないとかですかね。だから、親に迷惑かけただけであって。
――警察には迷惑はかけてない、と。
ケイト そんなんしたら、お兄ちゃんに殺されますもん!(苦笑)。
――ご家族は凄く厳しかったみたいですね(笑)。
ケイト そうなんです、怖いんですよ。だから門限とかもめっちゃ厳しかったですね。それなのに、それを全部振り切って帰らなかったりしてましたねえ。むしろ、怒られるのがわかってるから帰らないとか。
――それって、余計怒られますよ(笑)。
ケイト いや、もうわかってるんですけどね、バカだったんですよ。
――でも、ご家族の言うことはちゃんと聞いてたんですか?
ケイト いや、聞かないです。というか、お兄ちゃんも高校は柔道で忙しかったし、自分の面倒を見るヒマもなかったですし、それこそお兄ちゃんが三重県の大学に行ってた頃は、自分は高3やったんですけど、もう「自由だー!」みたいな。それまでの反動がきちゃったんですよねぇ。
――でも、そうなるともっと上のお母さんが……。
ケイト いや、お母さんも厳しいんですけど、高校生になるともう親に力負けするというのはなくなるじゃないですか。
――腕力ではもう同等だから(笑)。
ケイト しかも、どんどん自分は筋トレで鍛えているわけですからね。でも、お母さんが癌になってから「ちゃんとしよう!」となりましたねえ。
――お母さんが癌になったことで考えが……。
ケイト はい。自分が21歳のときだったんですけど、それでもう「しっかりしなきゃ」という。いや、それより「自分は親孝行も何もできてないな……」と。お母さんに胸張れる生き方をしてないなと思うようになって。
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