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RIZINアゼルバイジャン大会はできるのか?■谷口洋和

朝倉未来vsケラモフ実現、ムサエフ帰還であらためて注目されるアゼルバイジャン! 関連著書を上梓している谷口洋和氏にアゼルバイジャンの魅力をうかがいました!(聞き手/ジャン斉藤)

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――アゼルバイジャンの格闘家が日本で活躍しているので、アゼルバイジャンの国の魅力をうかがわせていただきます!

谷口 わかりました。私もここ数年はコロナでアゼルバイジャンに行けてないんですが、情報は常に入ってはきています。

――谷口さんがアゼルバイジャンに詳しいのはビジネスきっかけなんですよね。

谷口 2014年頃からですかね。私のメインの仕事は太陽光発電なんですけど、アゼルバイジャンで撃沈している日本人が多いんですよね。やっぱり旧共産圏のビジネスは日本とはやり方が違うんですよ。

――プロレス格闘技のほうでも共産圏とのつながりが強いんですけども、やっぱり一筋縄でいかない地域だという印象が強いですね。

谷口 いいところはすごくいいんですけど、やっぱり資本主義国の常識を持っていくとロクなことはないですね(笑)。山に登っていたら、気がつくと全然違う山だったりもします。「俺は大臣のマブダチだよ」みたいな感じでついていったら、じつはそんなことはなかったり。ちゃんと本物の大臣が出てきたのに、ほぼ詐欺の話だったとか……。

――いい悪いではなくモラルやルールが違うわけですね。

谷口 やっぱり旧イギリスの法体系の国はやりやすいですけど、共産圏は難しいなという感想ですね。だからって悪い国ってことはないんですけどね。

――アゼルバイジャンに格闘技のイメージってありますか? 

谷口 レスリングや柔道は強いですね。オリンピックのメダリストもいますし、ロシアはもともと格闘技が盛んだったじゃないですか。ロシアからコーチがだいぶ来てるんですよね。ロシアからの移民はすごく多いです。アゼルバイジャンはロシア系、イラン系、トルコ系がぐっちゃぐちゃになってる国なんです。

――民族間の仲は悪かったりするんですか?

谷口 そこの仲はそんなに悪くないんですけど、隣にアルメニアという国があって……そことはめちゃめちゃ仲が悪いんですよ。

――アルメニアとは2020年に紛争が起きてるんですよね。日本で試合をしていた選手も前線に出たりしてました。

谷口 もともとアゼルバイジャンはロシアとあんまり仲良くないんですけど、ロシアはアルメニア経由でちょっかいを出してきてたんです。で、アゼルバイジャン側の主張だと、アルメニアから領土を取られていたと。その領土をコロナとウクライナ紛争でロシアがゴタゴタしているうちにほぼ取り返したんですよね。

――ロシアがウクライナに向き合ってるあいだに……ですか。

谷口 アゼルバイジャンとアルメニアの両国はちょっと前のサウジとイスラエルぐらい仲悪いんです。ボクもアルメニアに行きたいんですけど、行くとアゼルバイジャンに入れなくなっちゃうから。それくらい仲が悪いですね。

【過去記事まるごとセット/2023年7月】
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