斎藤哲也

編集者・ライター。詳しくはhttp://saitoshokai.my.coocan.j…

斎藤哲也

編集者・ライター。詳しくはhttp://saitoshokai.my.coocan.jp/

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『もっと試験に出る哲学』はじめに

 センター試験の「倫理」には、時折、ドキッとするような問題文が登場します。たとえば、二〇一九年のセンター倫理第4問の問題文はこう始まります。  ある日突然、恋に落ちた。まるで運命としか思えないその出来事を、どう考えればいいのか。運命の捉え方次第で、私たちの生き方も大きく変わる。運命についての考え方を、西洋近現代思想のうちにたどってみよう。(二〇一九年センター本試験・第4問)  志望大学の合否がかかった大事な試験の問題文。その出だしが「ある日突然、恋に落ちた」です。一瞬、た

    • 今年は、去年仕事した分の構成本が続々と刊行されて、4月に出る橋爪大三郎さんの『国家緊急権』(NHKブックス)ではや3冊目。ひとくちに構成といっても、難易度や労力は著者によってさまざまなわけで、本当はそこまで考慮して印税率の配分を決めてほしいよね。

      • 【学参の名著1】中谷臣『センター世界史B 各駅停車』

         茂木誠『経済は世界史から学べ!』とか、出口治明『仕事に効く教養としての「世界史」』とか、ここ最近、ビジネスマン向けの世界史教養本がヒットしている。それに乗っかって、今回は世界史学参の隠れた名著を紹介しよう。  ご登場願うのは、中谷臣氏の『センター世界史B 各駅停車』。この本の最大の特徴は、各国史の構成を取っている点にある。世界史通史モノの学参は、古代→中世→近世→近代→現代と、時代区分ごとに構成しているものが多い(教科書がそうだから)。でも本書は、あえて次のような章構成を

        • あと、文化系トークラジオLifeでもうまい活用ができそうな気もする。

        『もっと試験に出る哲学』はじめに

        • 今年は、去年仕事した分の構成本が続々と刊行されて、4月に出る橋爪大三郎さんの『国家緊急権』(NHKブックス)ではや3冊目。ひとくちに構成といっても、難易度や労力は著者によってさまざまなわけで、本当はそこまで考慮して印税率の配分を決めてほしいよね。

        • 【学参の名著1】中谷臣『センター世界史B 各駅停車』

        • あと、文化系トークラジオLifeでもうまい活用ができそうな気もする。

          登録してみました! 待たせまくっている学参レビュー本の草稿でも書いていこうかしら。

          登録してみました! 待たせまくっている学参レビュー本の草稿でも書いていこうかしら。