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インディゲーム開発者の環境作り

久しぶりの投稿です。

相変わらずいろんな環境を作ったり、ゲームを作ったり、絵を描いたりして充実した日々を送っています。

毎日楽しい。

さて、主語の大きいタイトルですが、こんな楽しい毎日の中でようやくインディゲーム開発の環境ってもんが整いつつあるので紹介したいと思います。

開発環境って…そんな高価なモノ揃えられないよぉ…ふぇぇ

そんなあなたも心配しないでください。
すべて無料で揃えましょう。

ゲーム開発エンジン

オススメはいくつかありますが、最近僕が最もハマっているのがこちら。

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yeah... Godot Engine
オープンソースの2D・3Dのゲームエンジン!ゴドーエンジンと読む。

いいところは何といっても一切の無料であること。
例えばUnityやUnreal Engineは使用する分には少額・無料でも、いざゲームをリリースすればライセンス的に有料であったりします。

GDScript(Pythonベースの組み込みスクリプト言語)かC#のどちらかを使用しますが、混在させて使用する事も出来ます。

弱点は3Dの表現がUnity・Unreal Engineに比べて少し非力。
開発的には同等と言ってもいいかもしれません。
2020年末にリリースされる予定のGodot Engine 4では、この3D周りが強化される予定です。

オープンソースなので、公式のGithubを見て進捗を確認するといいですね。

デメリットとしてはコンソール(SwitchやPS4など)へのリリースが標準ではできません。
これは、オープンソースなのでプラットフォーマーの機密情報を公開する事が出来ないためです。

しかし方法はあります。公式マニュアルに載ってますので、確認してみましょう!

2Dグラフィックツール

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Krita

クリータと読むらしいですが、僕は栗田と読んでます。

最近はずっと触ってるんですが、これがすごい。

まず、オープンソースで無料です。(Steam版はカンパ目的だと思うんですが有料です)

アニメーション機能はもちろん、Photoshopのような画像加工機能やエフェクト機能に加え、クリスタのようなイラストツールとしても使用できます。

更に、ドット絵用のペンを使用することで、かなり簡単にドット絵を描くことができます。

自動塗り分けツールに関しては本当に便利なので、もう手放せないなーと思いました。(クリスタにもあるかもしれないけど)

タイルの作成や、ドット絵アニメーションの作成などなど
非常に優れた機能が盛りだくさんです。

しかもほとんど日本語化されていますので、気軽に使う事が出来ます。

3Dグラフィックツール

言わずと知れたこれ。

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Blender

それも2.8以降ね。最高です。
僕はもともとゲーム会社で3ds maxを使ってた古いアーティストなわけですが、すごく慣れ親しんだUIと操作によって失った勘を取り戻せました。

Blenderもオープンソースで無料です。

正直、今後Blenderは触れる程度にはなっていないと、時代に置いていかれると思います。

サウンドツール

二つあります。

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Cakewalk

老舗のSONARの後継ソフトですが、何と無料です。
様々な経緯があるようですが、とりあえず個人制作で作るには十分の機能を備えたDAWソフトと言えるでしょう。

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Audacity

大昔から使ってて未だに手放せない波形編集ソフトです。
オープンソースで無料です。
ちょっとした波形を編集してSEを拡張したりするのに重宝してます。

その他ソフト

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Tiled Map Editor

2Dゲームを作る上でタイルマップを使う場合が非常に多いので、導入をお勧めします。オープンソースで無料です。

1.3以降はJavascriptを使用した独自スクリプトを組めるので、簡単に独自フォーマットでのエクスポートなんかが可能です。

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Laigter

2D画像から法線マップ・スペキュラマップ・深度マップなどを自動的に作成します。
カスタムポイントライトを置いて見え方をチェックする事が出来ます。

無料です。

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Kdenlive

動画編集ソフトです。

僕はPremiere Proを使用していましたが、字幕を入れたりカットをしたりトランジションエフェクトを入れたり程度のものであればKdenliveは十分な機能を持っています。

オープンソースで無料です。

最後に

上記以外ではGoogleドライブとGithubを利用していますが、ほとんどの作業はこれらで十分進める事が出来ます。

僕は社会人を長くやってきて、お金で解決するという手段を覚えてしまいました。
しかし、世の中は無料で環境が整えられるほど進んでいたのです。

ただ、注意してほしい事があります。

オープンソースでもしっかりライセンスを読んでください。
クレジットを入れる事を義務化している場合もありますし、他にもあります。

そして、オープンソース文化は日本では多くありませんので、かなりの確率で英語のソフトです。

お金で解決しない道を選ぶのであれば、技術で解決する事になるのです。

口を開けてサポートを受けられるなんて甘い事はできません。
自ら調べ、解決し、より良い方法を見つける。

これをしっかり肝に銘じて、環境を整えましょう。