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お客様から選ばれないのはヘタクソだからでしょうか?

ヘタクソはもちろんダメです。
しかし、そもそもまだ来たことがない
新規客からも選ばれず

一度来た事があるリピート客からも
選ばれない理由。

それは、これといった「売り」がないから。

売りがないから「別にここじゃなくてもいいか」と
スルーされてしまう。

ではなぜ「うちのサロンはここが売りです!」
と言えないのか?

それは強みよりも弱みばかりに
意識を向けているから。

まだ経験も浅いし、あの資格も持ってないし
もっとすごい人はいっぱいいるし
それにくらべて私は…ってなっているから
うちサロンは〇〇が売りです!って決められない。

売りがないからお客様が定着しなかった過去

私もサロンをはじめてからずいぶん長い間
(5年くらい!)
「どんなサロンなの?」と訊かれても

「えっと〜アートならだいたいなんでも
できるサロンかな」←当たり前だろ

「普通にアットホームな感じ…ですかね?」
←人が言ってるのをマネしただけ

ゴニョゴニョと答えながら
私には売りや強みがないな、と気づいた。

じゃあなんだろう、といざ考えてみても
やはり「できないこと・持っていないもの」
ばかりに目が向いてしまった。

あえてケアを売りにしてみる?
(でもケアは得意じゃないしな)
凝ったアートをがんばる?
(時間のかかるアートは苦手だな)
高価な家具を揃えてラグジュアリー路線?
(そこにお金かけるのってなんか違うのよね)

ぐるぐると迷走を続ける中で
ふと気がついたのは
施術環境はすごくこだわっているということ。

幼少期からアレルギーがひどく
すぐに鼻炎や蕁麻疹が出やすい体質で
とくに埃やダストには弱いし揮発物質は天敵だ。

そのためダスト集塵機が埋め込まれた
ネイルテーブルがどうしても欲しくて
東京から大阪と神戸まで探しに行ったし

空気清浄機に関しては、過去30台買い替え
揮発物質に強い機種を研究しつくした。

そしてお客様のお肌に薬品が一切つかない
施術方法も徹底して

アレルギーに強いと口コミされている
近郊の個人医院は8院ほど
実際に足を運び話をきいた。

これらは誰に言われたわけでもなく
自分でそうしていたこと。

「アレルギー対策に力を尽くしている」
これが売りになるかもしれない…と
ためしにブログとHPに載せて宣伝を始めると

当時の小さなマンションの一室のサロンには
初月は2人、次の月は5人、また次の月は9人、
半年後には新規客数30名を越えた。

なかには電車を乗り継ぎ
1時間以上かけて来てくださる方もいた。

もちろん全員に対してアレルギーを
抑えられる訳ではない。
「指先がかゆくなってきた」
と施術を中断する場合もあった。

だからといってクレームになる事は一度もなく
時間までアレルギーあるある話で盛り上がり
できる範囲の施術でいいから、と
再来店の約束をして帰っていかれた。

お客様が欲しかった未来は
ネイルをすることだけではなく
アレルギーの辛さを共有した上での
施術だったのだ。

ネイルサロンだからって
決してネイルだけが強みになるとは限らない。

自分の売りや強みはどうやったらみつけられる?

サロンの売りや強みになることは
自分では当たり前にしていることや
ごく自然にやってしまっていること。
やっていても苦にならずに継続できること。

まずは思いつく限り書く!

5個のカテゴリーから思いつく限り
紙に書き出してみてください。

下の文章みたいにしっかり書けなくても大丈夫。
まずは
「ジェルの長さだしが上手」
「元保育士で子供好き」
「ネイル部屋はいつもアロマを炊いている」
「根気強く人の話を聞ける」
「サロンは15階なので眺めがいい」

え、これ施術に関係ないよねって事も
あげてみてください。
あなたをつくる大切な要素のひとつです。

生徒さんには50個書いてもらっています。
意外と出てくるものですよ〜

そこからいくつか組み合わせていくと
あ、これを売りにしよう!と決めやすいです。


  1. 技術
    「オフ&ニューセットを40分で仕上げます」
    「アニメキャラならなんでも書けます」

  2. 人柄
    「猫好きアラフォーネイリストに
    なんでも相談できる安心サロンです」
    「3児のママで聞き上手なネイリストが
    爪のお悩みに寄り添うサロンです」

  3. 環境・立地
    「リクライニングソファで
    お好きな映画を見ながらお過ごしください」
    「完全個室なので、お子様もご一緒にどうぞ」

  4. 材料・商品
    「お肌に触れるクリームやケアオイルは
    全てオーガニックの商品です」
    「オーダーメイドのフットチェアは
    座り心地抜群で、長時間の施術も疲れません」

  5. サービス内容
    「ご要望をしっかり把握するため
    カウンセリングを重視しています」
    「施術後は美容効果のあるハーブティーと
    こだわりの焼き菓子をサービスしています」


などなど。

これらは自分以外の視点でもよくて
お友達やお客様に、恥ずかしがらずに
聞いてみてもいいですよね。
きっと意外な新発見がありますよ。

最後に

売りを言葉にできるということは
たくさんのサロンに埋もれないためにも
とっても大切なこと。

そして集客以外でも、自身のモチベーションを
高めるという効果もある。

「売り」にしているのだから
もっと良くしてお客様に喜んでいただこう
努力を続けていこう、と
自然と思える自分でいられる。

一度決めたから一生これ!という訳でもなく
しっくりこなくなればいつだって
変えていいのですから、気軽に書いてみよう。




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