cEDH入門

先日晴れる屋開催の統率者神決定戦が行われました。僕が運営しているDiscordサーバー飲酒EDH(飲酒鯖)https://t.co/REoHIPBNzwでも有志の方がパワーポイントを使った解説などをしてくれたようで観戦も含めとても盛り上がったようです。

神決定戦を見てcEDHに興味が出てきた方も多いと思います、そんな方のためにカジュアルEDHとの違いやcEDHを始めて陥りやすいミスなんかを書いてみました。
この記事はあくまでカジュアルEDHをやってきてcEDHに初めて興味持った方用ですので、すでにやっている方には今更な内容が多いと思います。



1.英雄になろうとしない

カジュアルEDHとcEDHの一番の違いじゃないでしょうか
勝ちそうなプレイヤーのコンボを止め卓のヒーローになる!盛り上がりを楽しむカジュアルEDHではぜひヒーローになりたいと思う方も多いと思います。
ですがcEDHでは逆で自分のリソースを使わないよう動く為、損な役回りである「英雄役」は避けるように動きます。
しかし誰かが勝とうとしているのに、誰も妨害しないとそのまま負けてしまいますので、残り2人の手札を読み妨害役を押し付け合う、そんなゲームになります。

2.優先権の順番を意識する

昔DNでも書きましたが優先権の意識は大事になります。https://edhmatsudo.diarynote.jp/202005171915571235/

DNの通り手札を読む重要な駆け引きになりますし、上記したように手札が読めなきゃ妨害役を押し付けられません


3.カウンターを過信しない

カジュアルEDHをやっていてcEDH始めたばかりの方と卓を囲むとカウンターを過信しすぎているんじゃないかと感じることがよくあります。
もちろんカウンターは妨害としてとても優秀で、それでしか止められない状況もあります。
ですがcEDHはカウンター打たれること前提に動いています。
例えば《沈黙》《夏の帳》《すべてを護るもの、母聖樹》《堂々たる撤廃者》…
さらには呪文撃たずに能力だけで勝ち切ったり、《死の国からの脱出》でカウンター切れるまで何度でも唱えまくったりと…
「カウンターは強いけれど持っているからと言って安心できるものではない」位の感覚でいると良いと思います。

4.「妨害しない事」ではヘイトが下がらなく、むしろ上がる

「妨害しません」と言わんばかりに手札やマナを使い切ったり、さらには「妨害入ってません!」なんて言いきったり…
「自分は妨害しないのでヘイト下げてね」と言うアピールする方もたまにいますがcEDHではむしろ上がります。
cEDHは誰もが勝ち手段を持ちながら牽制し合っていくゲームが多いです。最初に勝ちムーブしようとした人を3人で止めなければならないので妨害無し宣言は最初に動く人のメリットになり、残り2人のデメリットになるため2人からのヘイトを買うことになります。
更にヘイト買わなかった1人は勝とうとしている人です、受ける恩恵なんてものは存在しません。
妨害しないことが許されるのは3人の妨害を受けながらも卓で1番早く勝てる人の特権です。
「英雄になろうとしない」の項では妨害するなと書き、ここでは妨害しろと書き、矛盾しているようですが要は「妨害役を押し付けながら、押し付けられたら最低限の妨害のみで切り抜ける」と言う動きを探り続けることになります。

5.インスタント妨害を挟めない状況を想定しておく

cEDHに限らずMTG全般に言える話になってしまいますが…
MTGにはインスタントの妨害を差し込めないことが多くあり、cEDHプレイヤーはそこをついて動いてきます。
例を挙げますと
・マナ能力
マナ能力はスタックに乗らずに処理されるため、《壊死のウーズ》がいる時に《ライオンの瞳のダイアモンド》でマナ出されるとスタックに乗らず手札にあったクリーチャーの起動型能力を持たれてしまいます
・コスト
他のプレイヤーが優先権を得られるのはコストを支払ってからです、《壊死のウーズ》がいる時に《野生の雑種犬》の能力起動されますと他のプレイヤーが優先権得るのはすでに墓地に捨てたカードが落ちてからになります
・呪文や能力の解決中
呪文や能力が一度解決に入ると解決するまでは何もできません。《召喚の調べ》を唱えられ解決に入ってしまいますとそのまま《堂々たる撤廃者》が出てきてせっかく持っていたインスタント妨害が使えなくなるなんてこともあり得ます
・土地セット
セットランドでは優先権が回ってきません。《水底のドルイド、タトヨヴァ》がいる状態でもう1枚も引かせたくなかったとしてもセットランドで優先権は回ってこないので上から除去することが出来ません
・唱える
呪文を唱えると、すでにオブジェクトはスタック領域に移っています。何かを唱えた人相手に《ヴェンディリオン三人衆》を打ち込んでもすでにスタック領域に移っています

当たり前のことばかりですが、重要なのはこれらの1つ前に妨害の攻防が始まるということです。手札など非公開領域にあり何も見えていない状態でも手札を読み妨害をする必要があったりします。

最近のEDHでよくある例ですと《死の国からの脱出》と《ライオンの瞳のダイアモンド》なんかがあります。
《死の国からの脱出》が場にある状態で《ライオンの瞳のダイアモンド》が唱えられたとします
これが通ってしまうと「マナ能力」である《ライオンの瞳のダイアモンド》はそのまま解決され、墓地から脱出で「唱える」ことでスタック領域に行ってしまう。更に起動されマナが出て…と繋がってしまいます
この時《フェアリーの忌み者》などを持っていた場合、本当は《ライオンの瞳のダイアモンド》を抜きたいところを「《ライオンの瞳のダイアモンド》キャストした時点でスタックで何でもいいので抜いて他の人も合わせて墓地から抜いてくれることで脱出コストが足りなくなることを祈る」が正解になることもままあります。

最後に

cEDHをやっている人には当然のことばかりだと思いますが、神決定戦でcEDHに興味持ち始めてみようかと考えている人の一助になれば幸いです。



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