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私がnoteを始めた理由

■オンラインナリワイ起業講座に参加

話は去年に遡ります。

私は、去年の8月から10月にかけて、
鶴岡ナリワイプロジェクトのオンラインナリワイ起業講座に参加しました。
鶴岡ナリワイプロジェクトとは

私は4、5年くらい前から「ナリワイ=小さな起業」に興味を持っていました。でも、自分は公務員なので、起業はできない気がして、興味のある公開講座や報告会にだけ参加していました。

それが、何故、今になって起業講座を受ける気になったのだろう?

公務員でも、ナリワイ講座を受けている人が既にいたから。それに、公務員の社会貢献にもオススメと宣伝されていたから。

でも、それらは、私にとっての決定的な理由にはならず、新型コロナウイルスが流行ってきたことが、私にとっての決定的な理由になったように思います。海外でロックダウンがあり、大気や海がきれいになったのをTwitterなどで目の当たりにしました。

「やろうと思えば、人間も、自然も、どちらもが、バランスよく調和して、豊かに暮らせるんじゃないだろうか?」

ベネチアの運河にクラゲが泳いでいるのを見て、そう直感しました。

ホント、単純なのですが。

とはいえ、
観光を仕事にしている人々にとっては、観光地でのロックダウンは死活問題だし、解除されれば、運河は元に戻るのでしょう。


■自分のナリワイをイチからつくる

私自身は、森林や林業、木材産業の分野専門の公務員ですが、人を含めた森林にまつわる生き物たちが、豊かに暮らせるようになるためには、産業としての林業の振興、つまり人が樹を植えまくって木を使いまくるだけではない、別の何かが必要なのではないか、と私は感じています。

今は遠距離通勤をしていたり、時間的な制約があるので、起業講座では自分の仕事の延長線上で自分のナリワイをつくることにしました。

いままで、ナリワイを実践している人を見てきて、知っているつもりでしたが、いざ、自分のナリワイをイチからつくるとなると、かなり、大変でした。難産の出産みたいでした。

私が自分なりに理解したナリワイは、

1○ 誰かの困っていること
2○ 自分の得意なこと(努力しなくてもできること)
3○ 自分がやりたいこと

この3つの○が重なり合うところでできます。
どこかが外れると無理が生じてうまくいかないのです。

そして、自分がやりたいナリワイを企画したら、何故やりたいのか?を3回繰り返しました。(本当にやりたいことなのかを問うのです。)

ペルソナ(メインターゲット)をとことん細かくリアルに設定する、というのも講師の井東敬子さんが教えてくださった大切なことでした。

私は、先に書いたように、
漠然とした理想的なもの(3○)はあったけど、
1○ 誰かの困りごと(ペルソナ)
2○ 自分の得意なこと
が揺らいでいました。

だから、ナリワイ企画(講座の課題なのです)を出しては没、出しては没、を6回くらい繰り返していました。

課題の締切日がせまり、
できない自分に焦りました。

ナリワイづくりに向き合う中で、
2○ 自分の得意なこと
が見当たらなくて、
自信を無くしている自分がいたのです。


■仲間と見つけたペルソナ

講座を受講した人は、私の他に2人いました。
受講生だけでオンラインの打ち合わせを何回かやりながら課題に取り組みました。

結果として、私にとってのナリワイづくりは、とことん自分自身に向き合う作業でした。受講仲間が親身になってアドバイスをくれるのが、泣けるほど嬉しく、ありがたかったです。

「何故、今、こんなに自信がない自分がいるのか?」仲間と夜遅くまで掘り下げるうちに、ペルソナは、自分自身だと気づきました。

私は息子が一人いるのですが、産んでから数年、すごく大変でした。いろいろできなくて。

自信の無い子育てに、うまくできない家事。一年後には、フルタイムの仕事が加わり、息子の寝かしつけで、おっぱいを飲ませながら寝落ちする毎日。
日々張り詰めていて、自分に駄目出ししてばかりでした。

子育てに関して、私は、本当に自信が無かったなあ・・・。

産んでから14年経った今は、できない自分を受け入れて(開きなおり(;^ω^))、家族から助けてもらっていますが、あの頃挫折していたことが、未だに私を捉えて自信を失わせていることに気づいたのでした。

だから、私のナリワイのペルソナは、そのときの、挫折していた『わたし』にすることにしたのでした。

森や水辺などの自然のつながりを通して、自信が無くても、ありのままの自分のままで、大いなる自然の一部なのだから、大丈夫なんだ、と思ってもらうことを目指すことにしたのです。


■portal of nature(自然への入り口)

私は、ネットやSNSで文章を書いたり、写真を投稿したりするのは苦にならないので、まず試しに、自然をテーマにした非公開Facebookグループを作ることにしました。日々の何気ない自然のことを写真や動画などで投稿して分かち合うグループです。「自然のつながりを感じるFBグループ」と検索すると出てきますので、興味のある方はぜひご参加ください。扉の絵文字は講座仲間から書いていただき、とても感動して泣きました。

そして、ゆくゆくは自然のことをまとめたポータルサイトをつくりたいと思い、このnoteを始めました。今は模索しながら思いついたことをつらつら書いています。


昨年の秋、オンラインナリワイ起業講座の講師である井東敬子さんと、受講仲間と一緒に訪れた鶴岡市の大山下池が忘れられません。
(写真は敬子さんからいただきました)

初めてお邪魔して、感動したのです。
とてもたくさんの鳥たちが憩っていた。
人も。

周りを山に囲まれていて、山だけでなく、池もあり、だからこそ多様で。
その、多様な感じ、
集って和んでいる感じに心打たれました。

集って、休んで、憩って、和んで、
疲れが癒えたら、
また旅立つ

そんな場所

portal of nature(自然への入り口)

自分も自然の一部なんだ
自分もかけがえのない存在なんだ

産後挫折して、自信を失っていた『わたし』を泣くほど喜ばせ、そう思えるきっかけになる場所にしたい

それが私がnoteを始めた理由です。