見出し画像

どんなハードワークよりも育児の方が大変だということに気づいていなかったという話

初めまして。一昨年に第一子を出産したさいとウーマンと申します。出産前はどんなハードワークでも乗り越えてきた…と自負する私でしたが、いまはそのときの自分はみる影もありません。18時間労働をする日もあった私が、どう変わったのか、何故変わったのか…について書いてみたいと思います。
宜しくお願いいたします。

出産前の自分の価値観

出産前は、朝起きた瞬間からすぐPCに向かい、夜寝る直前まで仕事をしているような生活を送ってきました。

毎晩楽しくデスマーチだったSIer時代、夜中にマネージャーに詰められながらパワポに向かった戦略コンサル時代、営業とデリバリーのワンオペで綱渡りしながらやっている現職、どの仕事も一般的にはハードワーク(ブラック)だったかと思います。
その頃の自分の価値観は、”いかに人から認められるか”、"いかに昨日の自分よりも成長できるか"、がすべてでした。
なので、上司から詰められれば落ち込みますし、そんなときは見返してやりたいと思ってその分仕事に時間を注ぎ込みました。それで成果を挙げられれば、”自分ってちょっと人よりも出来るんじゃないか”とか思って自己満足する、こんなサイクルの繰り返しだった気がします。

出産後も自分の生活は変わらないはず…

ハードワークな生活を送ってこれた…という自負もあり、”出産してもきっと仕事はこの調子で続けられるはず”、"どんな仕事だってやってこれたんだから、育児だってすぐコツを掴めるはず。だって皆やってきてるし"と思っていました…

寝れない&寝れない、そして何もできない…

そして約10カ月の妊娠期間を経て、出産。今まで悪阻や腰痛に耐え、最後には陣痛に耐え、やっと会えた可愛い我が子。その子の可愛いお顔をみながら、私もちょっと大仕事を終えて一休み…という訳には全然いきませんでした。
出産したその日から夜間授乳が始まり、入院中の助産師さんのスパルタ授乳指導に心が折れながらあっという間に退院。
退院後は里帰りしましたが、抱っこしていないと泣き続ける赤ちゃん。一日の大半の時間は抱っこに費やし、”生産性”とか言っていた自分はどこにいってしまったのでしょうか。
家事も十分にできない、育休中に読みたかった本も読めない、勉強なんて勿論できない、ひたすらに抱っこ、授乳、搾乳、ミルク作り、オムツ替え…の繰り返し…。
夜は少しの物音でも起きて、赤ちゃんが泣いてないか、うつ伏せになっていないかを確認。寝不足で疲れているけれども、”母親なんだから自分がやらなきゃ”と何故か思ってしまう日々。
その時わたしは、働いていない、何も生産していないように感じられる日々への後ろめたさ、焦りを感じていました。

焦る日々、大天使な我が子に救われる


そんな日々を過ごす中でも、明確に、最高に幸せだ!と思える瞬間がありました。それは、子どもが寝てる顔をみてるとき、子どもが初めて笑ったとき、子どもが初めて離乳食を食べたとき、授乳のときにふと”大きくなったな…”と感じたとき…等、子どもを愛しく思う瞬間でした。
”ああ、本当に大変!誰か助けて!”と思うときも多々ありましたが、”何でこんなに可愛い天使が自分なんかところにやってきてくれたんだろう、神様、本当にありがとうございます!”と思う瞬間も同じく沢山ありました。

そのときに、仕事をしていたとき得ていた達成感、高揚感とは全然別の幸せを感じていたと思います。今の自分にとっては子どもを幸せにすることが一番なんだ…と心の底から思えました。

何のために頑張らなきゃいけなかったんだっけ…?

そうなってくると、今度は”何のために働きたいのか”がわからなくなってきます。
今までの”いかに人から認められるか”、"いかに昨日の自分よりも成長できるか"、という軸では、もう頑張れません。でも、新しいモチベーションなんて、すぐにはみつかりません。
かといって、今まで勉強して大学を出て、死にそうになりながら働いてきた自分を完全に捨てていいのか、それもわからないのです。

どんなハードワークよりも育児の方が大変

現在はフルタイムで仕事に復帰しており、8時間働いて、7時間育児する、夜間は夜泣きヨシヨシをする…という日々を送っています。
何のために働きたいのか…は、まだ結論がでていません。経済的な観点でも共働きの方が良かろう、として働いている状態です。

そしてフルタイム+育児で忙しい日々ですが、仮に仕事を辞めたら忙しくなくなるのか…というと、答えは圧倒的にNOだと思っています。
ずっと育児をする方が、大変だと思うのです。
何よりも大切な我が子だからこそ、一緒にいる時間は子どもに合わせて遊びたい、大事にしたい、いっぱい笑わせたい
だけど、たまには自分のペースで物事を進めたい、自分の計画通りのスケジュールで動きたい、一息つきたい、自分が眠いタイミングで寝て、起きたいタイミングで起きてみたい…
私は、すべてを相手Firstで動く…ということは、育児をするまで経験してきませんでした。
なので、この急激なジョブチェンジに付いていくのに必死、自分の中での価値観もブレブレで、体力もずっと限界突破し続けている感じです。

どうか、この駄文を読んで下さっている方で、奥様や同僚、ご友人にお母さんに成り立ての方がいらっしゃいましたら、このブログの内容を少し思い出して接してみていただけると幸いです。

そして”母ちゃん”にジョブチェンジしたての同士、”母ちゃん”歴の長い諸先輩方のみなさま、こんな風に迷える子羊マン(実際はそんな可愛いものでは全くありません笑)状態になってしまったのは、私だけなのでしょうか。

このnoteでは、頭の整理と記録を兼ねて、この先考えたことや起きたことを書いていこうと思いますので、そんな私に共感してくださった方、手を差し伸べたいと思ってくださった方、叱咤激励、ご指導いただける方はコメントをいただけますと嬉しいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?