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『レーテーの大河』取材のお話

トップの画像は物語と直接関係ありませんが、参考にするため訪れたある駅で撮影したものです。闇の奥になにがひそむのか。

取材といっても、正直なところそれほどのことはしていません。
鉄道のシーンの現地を確認しに行ったくらいです。
ネタバレにならないよう具体的な路線名や駅名は控えますけど、こんなとことか。

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時刻表をみれば、列車がある区間を走行するのにどのくらいの時間がかかるかはわかりますが、登場人物の会話が周囲の状況にあわせて成り立つかまではわかりません。実際に乗って確かめるのがいちばんです。
ということで、脳内で会話を再現しながら車窓にかぶりついていたのですが、もしかしたら物騒な台詞をブツブツ呟いていたかもしれません。ちょっとやばい人ですね。

なお、今作の舞台は昭和の東京オリンピック直前なので、鉄道に関してもそれなりに時代考証をおこなっています。
時刻表も当然いまのものとは違いますが、これが大変役立ちました。

執筆そっちのけで、関係ない路線までずっと読みふけってしまったのは内緒だ。

あと、昔の上野駅(このくらいは具体名書いてもいいかな)についてはいくつかの資料を参考にさせていただきましたが、中でもこれはビジュアル面で助かりました。

まあ、生まれが東京の下町で京成線ユーザーだったので、都心に出るといえばまず上野駅でしたし、70年代末頃以降なら実際の記憶としても残っているのですけどね。
いまでも上野駅とその周辺は好きで、なにかと訪れたりもしています。前作『クメールの瞳』にも登場させました。

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いちばんのお気に入り、地上の13番線ホーム。学生の頃、ここから急行『八甲田』に乗って友人たちと北を目指したのを思い出します。

また鉄道ネタを書いて、取材と称して鉄道の旅に出たいなあ。


参考のために訪れた駅にて。そりゃあ重機関銃とか絶対に駅で使っちゃいけませんよね。

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