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『環境省武装機動隊EDRA』タイトルのお話

2作目『クメールの瞳』以降、『レーテーの大河』、『一千億のif』と、タイトルは『●●の●●』というパターンだったのですが、ここにきて流れを切ることになりました。
(ちなみに、「の」の法則というのがあるそうですね。今まで意識してなかったけど)

『レーテーの大河』、『一千億のif』は、作中のキーワードを用い、読了後に「そういう意味だったのか」と思ってもらえるタイトルを意図したものです。
今作も初めはその線でタイトルを考えていて、候補の中にはまたしても「●●の●●」パターンのものがありました。しかし、物語中に出てくるとはいえあまり馴染みのないワードを用いたためか、担当氏から難色を示されてしまい……。
で、担当氏からの
・エンタメ的に
・読者が想起しやすい
・明快な
という要望をふまえて、今回は読了後云々はいったん置いておき、考えなおしたのが『環境省武装機動隊』だったわけです。
上記の3条件、満たせているでしょうか。

再検討にあたっては、意外な言葉の組み合わせということも意識しました。
「環境省」と「武装機動隊」というのは、普通はセットにならないですよね。それを組み合わせることで「なんで環境省なのに機動隊? しかも武装?」と興味をもってもらうとともに、近未来のディストピア的な世界を舞台にした物語であることを伝えられればと考えたのです。
まあ、オタク的な感覚でいうと「武装機動隊」というワードはちょっと引っかかるところはあるのですが(そもそも機動隊は武装してるだろ、とか、架空の組織としたって現実にない武装機動隊なんて名称はどうなのよ、なんて思わなくもない)、そこはわかりやすさ優先ということで。

なお当初は『環境省武装機動隊』だけで、そのタイトルで告知も始めていました。しかしカバーデザインの際に組織の英語略称『EDRA』を入れたほうが収まりが良かったため、そのままタイトルにも追加することになった次第です。

さて、このタイトルで良かったのかどうか。
多くの方に読んでもらえるとよいのですが。


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