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『レーテーの大河』装幀のお話

『レーテーの大河』の装幀は、『到達不能極』文庫版も担当してくださった岡孝治さんです。
どこかレトロな雰囲気の中に疾走感があり、素敵なデザインだと思います。

裏表紙に描かれている機関車の絵に関しては、マニアックなお願いをしてしまいました。
じつは当初見せていただいたラフでは、あくまで車種を限定しないイメージ的な機関車の絵だったのだけど、ヘッドライトの数が作中に登場する車種と違っていたのですね。
どうしようかな、あんまり細かいこと言うのもちょっとな……と悩みつつ、おそるおそる担当氏に伝えたところ、デザイナーの岡さんが速やかに対応し、EF58電気機関車っぽいイメージに差し替えてくださいました。

でも、たしかに登場する列車を牽引する機関車はEF58ではあるものの、もっとも重要な場面では、EF58の前に補助機関車のEF16を連結してるはずで……。
さらに恐縮しつつ伝え、結果として今の絵(EF16)になった次第です。
これだからオタクは……って話ですね。

ちなみにカバーを外すと、また違う作中の場面が見られます。
岡さんがつくりこんでくださったものです。
お持ちの方は、カバー外してみてください。


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