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フリーランス1年生へ「僕たちは稼がなくてはいけないんだ」

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クリエイター、ライター、ミュージシャンほか、物事を作ることをお仕事とした「フリーランス(個人事業主)」が投げ出してしまいがちな「税金」。そこで損しないための体験談と対策をまとめて…
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6/【フリーランス1年生】はじめよう!10万円控除コースの帳簿づくり

●「勘定科目(かんじょうかもく)」という言葉だけ覚えよう 前回、サンプルとしてお見せした「おもづかい帳」のような帳簿。もう一度振り返ってみましょう。 経費の項目と、内容を見比べてみて、なんとなく想像がつくのではないでしょうか? でも、いわゆる「確定申告の入門書」を見るとこの経費の項目が実に分かりにくいんです。この経費の項目のことを、簿記では「勘定科目(かんじょうかもく)」と言います。今後、複式簿記を覚える方のためにも、ここからは「勘定科目」と書いていきますね。 多くの「

5/【恥ずかしいけどお見せします】フリーランス1年生の「帳簿」はこれでいい!

●誰も教えてくれないフリーランスのルール 「相談会に行くのがおすすめ!」という話を前回書きましたが、行けるタイミングが難しかったり、最寄りの自治体が相談会をやってなかったり、いろんなケースがあると思います。とりあえず税務署に行って「青色申告の申請書」を出し終わった方は、次にどんな準備をすればよいのか?それはおそらく皆さんが苦手であろう帳簿をつける作業です。 青色申告に限らず、白色申告でも個人事業主として仕事をしていくためには「帳簿」が必要です。これは社会のルールなんですけ

4/【フリーランス1年生】税金?じゃあ、まず何をすればいいの?

●青色申告の第一歩は「申請書」 さて、ここまで読んでくれたフリーランス1年生、または「よーし!じゃあオレも青色申告しちゃうぞ」と思った人。そんな人はまずは税務署に行って「青色申告承認申請書」を出すんですよ! これがまた、面倒くさい話で、青色申告をするためにはその年の3月15日までに青色申告承認申請書を所管の税務署に提出することが必要なんです。つまり、春から動き出しても来年1月の確定申告では、青色申告65万円の控除の対象から外されちゃうんです(青色申告でも控除は10万円)。

3/【フリーランス1年生】損しないための青色申告を決意しよう

●なぜ青色申告でないと損してしまうのか? あるとき「税理士の知り合いから青色申告した方が得なんじゃない?」と言われ区で開催されている確定申告相談会に出かけました。(皆さんのお住いの地域でも、確定申告の相談会などが開かれていると思います)。そしたら税理士の人から「オススメは断然、青色申告です」と言われました。 「え?楽だから白色申告をしてきたのに……青色申告って個人じゃ大変なんじゃないですか?」と思ったんですが、話を聞いてみたら実はそこまで大変なこともなかったんです。 何し

1/フリーランス1年生へ「青色申告」のすすめ

フリーランス(個人事業主)として仕事をしている友人、知人には「組織に縛られるのが嫌だし、気が楽だからフリーランスをやっている」という人が多いんです。要するにみんな面倒くさがり屋なんです。だからなのか、何なのか「お金」に対しても結構雑な人が多い。 私は事情がちょっと違っていて、職業柄フリーランスとしてしか仕事を取れないわけで、そこまで面倒くさがり屋ではないので、別に会社員として構成作家業が続けられるならその方がいいとも思っているわけです。実を言えば、作家デビューして20年は構