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「どんでん返し」という言葉について思うこと

小説や映画などの宣伝文句として、「どんでん返し」という言葉が使われすぎてうんざりしている。
 
例えば本の帯とかに

「8億円売れたどんでん返し!!」
「こんなどんでん返しありえない!!」

とか書かれているのを目にするけど、そもそもどんでん返しって何なのだろうか?抽象的でよくわからないので、その意味をざっくり考えてみると、

読者の予想を大きく裏切る展開

だと思う。ただ、実際にその作品が面白い、面白くないに関わらずちょっと雑に使われ過ぎている気がする。とりあえずどんでん返しって言っとけみたいな。あと、どんでん返しと言われると自分の中でハードルが上がりすぎてしまって、「面白かったけど、思ってたよりだな、、」みたいになりがちだし。

だから僕はどんでん返しという表現を使わずにその作品の魅力を伝えてほしいし、自分が何かを紹介する際にはなるべくその言葉は使わないようにしたいと思っている。

 


ここで視点を変えて、「どんでん返し」を使う側、つまり広告を考える人たちの目線で考えてみると、どんでん返しという表現をわざわざ別の言葉に変える理由がないことに気付いた。

なぜなら、なんだかんだでどんでん返しと言われると気になる人が大多数だからである。もちろん僕もそう。その言葉に飽き飽きしているけど、それでも気になって手に取ってしまうから、売る側にとってはもうそれで目的は達成されているわけで。


でももし僕が売る側だったら、いっそのこと振り切って、

「ホモ・サピエンス史上最強のどんでん返し小説爆誕!!!これを読んでいないあなたの存在価値は無に等しいな!!!」

みたいな宣伝をするかもしれない。


というか誰かやってみてほしい。
買うから。




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