見出し画像

長い散歩18日目

2024/6/1 Saturday

今日から6月です。
爪を2回切りました。
薄曇りの中、日生(ひなせ)に向かいます。
まずは大所高所からと「みなとの見える丘公園」に登ります。煙のような単純さ。
「駐車場を完備した云々」とあるので、ここで自転車を降ろして、と考えたのですが、駐車場とは名ばかりのポットン便所前の小さなスペースで、かつそこまではかなりの上り坂で、スタートにはいいけれどゴールとしては無理です。
そこから少し登ると、目の前に日生諸島の景色が広がります。
志摩のような大きさはありませんが、海には整然と牡蛎棚が並んでいて、人の生活が感じられる風景です。

しばし眺めていると、地元のおねえさんが登ってきて「幸福の鐘」を鳴らしました。ジャージを着ているのでルーチンワークなのでしょう。
朝の挨拶をかわし、いろいろ話をしました。
これまでの散歩の話を楽しそうに聞いてくれて、地元の話もしてくれました。「自転車なら2つの橋でつながっている島を周るといい」とか「カキオコは○○が一番かな」「頭島に入ってすぐの店のかき氷が美味しい」「車はそこの○○病院の駐車場使って大丈夫」「残念ながら小豆島行きフェリーは半年前に廃止になった」等々
教えてもらった通り〇〇病院の駐車場に停め自転車でスタート。
港には小豆島ゆきフェリーと何ヵ所も表示されてますが、無いんですね。
まずは「備前♥日生大橋」正式名?を渡ります。

消さないのね
哲也さん?ファン?  調べたら珍百景にも出たそうな
鹿久居島につながる備前♥日生大橋

鹿久居島は名前の通り野生の鹿がたくさんいるそうです。そういえば前の晩ここまでくるブルーラインで鹿を見ました。
この島は、ミカン狩りや古代体験?ができる「まほろば郷」があるそうですが、基本まっすぐな道で通過する感じです。

下れば登る 押して歩くのも一興

次に頭島につながる「頭島大橋」こちらの島は沢山人が住んでいて、海水浴シーズンは賑わうそうです。
といっても小さな島なので、一回りは4km。のんびり周ってみました。

ゲートボール場?
きれいな入江 キャンプ場?

日差しも強く暑くなってきました。朝のおねえさんおすすめのかき氷を食べて日生の町に戻りました。

今年初かき氷  ホントに美味しかったです。実はカキオコも美味しいらしいです。

町に戻ると11時過ぎ、腹も減ったので、おねえさんおすすめの店で、日生一押し?のカキオコを食べることにしました。
お母ちゃんが焼いて、お父ちゃんが運ぶ。地元の人にここが一番美味しいと聞いたと言うと、お父ちゃんのドヤ顔が面白かった。

牡蛎入りお好み焼き=カキオコ

カキオコで腹を満たし、さてどこに行こうかとGoogle先生に聞き、閑谷学校に決めました。往復30km。

途中にあった床屋さん 自分で爪は切れるけど。そろそろ髪も切りたい。

何の予備知識もなく行きましたが、すごく良かったです!
寛文十年(1670)、岡山藩主池田光政が創建した日本ではじめての「庶民のための学校」だそうで、詳しくはカッツアイ!こちらをご覧ください。

その創建から歴史までもすごいのですが、建物の美しさに感動しました。
建築の世界?では東の東照宮、西の閑谷学校とも言われているそうで(知らんかったけど)
東照宮が豪華絢爛の極みであれば、閑谷学校は質実剛健、飾らない美しさがあります。特に国宝の講堂は、柱や床に1㎜の狂いもない(ほんとかな?)柱は太い杉を四等分に切り、そこからそれぞれ丸く削りだしたもので、床は特に磨いたり特別な掃除をしていないのに、鏡のように光っている。これは屋根を葺くのに土を使っていないからだそうで、通常はその土が落ち、その上を歩くと細かな傷がつくのだそうです。
質実剛健さは、城と思われ幕府に取り潰されることを恐れたのでは、とボランティアのおじさんが言ってました。

立派な校門
創始者、池田光政を祀る閑谷神社
聖廟    儒学の祖、孔子の徳を称える施設
中は備前焼のタイルが敷かれている。
国宝の講堂
割れも歪みも無い柱  ピカピカの床
藩主が臨学の際に使用する小斉
飲室(いんしつ)教師と生徒たちが、湯茶を喫した休憩室
文庫

天気もいいので、まわりの緑に映えて、すべての建物がきれいです。
それともう一つ感動したのは学校を囲うカマボコ型の石塀、見事な石組みです。

キレイに組み合わさる石塀
明治38年の校舎を利用した資料館

全部見切れませんでしたが、ぜひおすすめの場所です。
岡山県はもっとPRしてもいいのになと思いました。
車に戻って、岡山市街に向かいます。
途中、地元の銭湯に入り、チェックイン後、近所の居酒屋へ。
居酒屋のおねえさんおすすめの岡山の地酒をちょっと呑みすぎたかなぁ。

明日はどこに行こうかな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?