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長い散歩56日目

2024/7/9 Tuesday

今日は島原半島の東側を走ります。
長崎をなかなか抜けられませんが、長崎って南下すると海なんですよね。入り込むと東も西も海なんですよね。
これまで、西もしくは南に向けて散歩してきましたが、ウツボカズラに飲まれたように抜けられないのです。
冗談はさておいて、まず雲仙ロープウェイに乗ろうかなとgoogle先生の案内に従うと、長崎大村から諫早を抜け雲仙に入っていく道。えっ?先生これでいいんですか?ホントにいいんですか?の道に入っていきます。その頃から土砂降りの雨に。もうロープーウェイはいいです。もう平地でいいです。と島原城に行き先を変えました。

軽四駆じゃなきゃ入りたくない道です。

雨は小雨になりましたが、やっと広い道に出ても、濃霧で前が見えません。
かすかに雲仙の山並みを見ながら、降りていくと、里は快晴でした。
とりあえずマツケン号待機場所に町はずれの公園に向かいます。

島原駅 渋い!
駅の正面に島原城  山の神はご機嫌斜め

公園駐車場に車を停め、スーちゃん出動です。
まずは島原城に行ってみます。
破風の無いシンプルなお城です。こういうのもいいですね。
ご維新で解体されたので、再生天守ですが、築城400年を迎えるそうです。
1階にはキリシタン展、2階には郷土資料展、3階は民俗展と4階はなんだっけ?

熱中症には気を付けなはれ~と見送ってくれた公園の鴨さん
廃線跡(タブン)これをたどる散歩も面白そう。
気温はもう30度を軽く超えてます。
島原と言えばキリシタン
踏絵 本物はじめて見ました。
天守から望む海 向こうは熊本(タブン)

お城の詳細はカッツアイ!
1階のキリシタン展だけでも見る価値があります。

櫓では、地元出身の彫刻家 北村西望先生の美術館や、民具の史料館などあり、楽しめます。

長崎の平和の像は北村西望先生の作品
民具というか、見たことある「書院」ワードプロセッサー(あえてワープロって言いません。)

お城を見て、町に降りていきます。ここ島原は湧水の町で、あちこちから綺麗な水があふれています。ホントに側溝の水さえも飲めるほどの透明度です。そこを鯉が泳いでます。
お庭がきれいな四明荘に入ってみました。畳の上で冷たいお茶をいただき、きれいな池を見ると、ちょっと涼しくなれます。ホントは飛び込みたいのですが(笑)

暑くてみんな日陰に入ってます(笑)
四明荘 ふたつの池があります。
ブームを起こした人面魚の末裔だそうです。
あー頭から飛び込みたいっ

気分だけ涼しくなって四明荘を出て、向かうは銀水、ホントはかき氷が食べたい暑さなのですが、ここは島原名物「かんざらし」を食し涼をとりましょう。町のあちこちに食べさせるところはありますが、ここが元祖?のようです。小さい白玉を湧水で作った甘い蜜に浮かべたもので、見た目も味も涼やかで夏にはもってこいですね。

銀水
店の横にも湧水が。あああ飛び込みたい!
お店の中にも湧水
かんざらし  お抹茶とカステラセットで 水が美味しい!
日村さん来たのね。

お店を出て、次は「がまだすドーム(雲仙岳災害記念館)」に向かいます。
雲仙岳(半島中央部20以上ある山々の総称)は今も活動している火山です。若い人は知らないでしょうが、1991年に起きた大規模火砕流で43名の命を奪いました。「火砕流」って言葉その時初めて知りました。「溶岩ドーム」は北海道の昭和新山で。
銀水から5kmですが、最初の坂で諦めました。ホントにちょっと危険です。熱中症になりそうなので、車に戻りマツケン号で向かいました。
「がまだす」って何?と思い調べると、地元の言葉で「がんばれ」だそうです。きれいに管理された公園の中にドームがあります。中に入るとすぐに大パネルで火砕流の映像が流れます。巻き込まれたら人も物もひとたまりもありません。災害の範囲が一目でわかるジオラマ、当時の資料や、他に火山の仕組みなど展示されていて、当時テレビで見た災害がどんなだったかよくわかりました。

被災地に建てられた「がまだすドーム」
火砕流の道
焼き払われた町 ジープのゴーグルで実際の映像が見れます。
火砕流・土石流の範囲が一目でわかるジオラマ
中庭には噴石が
公園からは普賢岳が手前は眉山

詳細はカッツアイさせてもらいますが、島原の人たちが火山とともに生活していることがわかりました。
表に出ると、折しも普賢岳の雲が払われ山容が見えました。今は緑で覆われていますが、火砕流の通った跡が見て取れます。手前の眉山が島原城を中心とした町を守ったように見えますが、その眉山自体、大昔山体崩壊し「島原大変肥後迷惑」の津波を起こしているそうです。一昨日54日目の案内板にあった「島原半島はひび割れだらけ」に納得してしまいました。
島原の人たち「がまだす!」
かんざらししか食べてないので、お腹が空きました。ここ島原はそうめんが名物と言うことで、車でちょっと走ったところでそうめんをいただきました。暑いし丁度いいです。
おすすめの「ぶっかけ海かけ昆布そうめん」を食べ、おばちゃんと世間話をしてると「やっぱりシンプルな冷やしそうめんが一番おいしい」と言うので、もう一杯いただいちゃいました。

ぶっかけ何ちゃら?
やっぱ夏はこっちですね。

そうめん二杯をたいらげ(もう一杯ぐらいいけました)
帰りに道の駅に寄ると、そこに「土石流被害家屋保存公園」がありました。
ドームの中に保存している家屋と、外にも土石流に埋まった家屋が数軒保存されていました。そこから改めて山を見ると、よくもあんな遠くからここまで土石流が。。と自然への畏怖がわきます。

もう真夏の雲
人的被害が無くてよかった。
1階はほぼ埋まってます。
あんな遠くから、人知を超えるというやつですね。

さて、今日は長崎を出ます。このままいるとウツボカズラに溶かされてしまいます。なんて、ホントは平戸も唐津も行きたいのですが。
実は22日から25日まで、2回目の家族面会があります。今回はカミさんだけです。娘の旦那バタヤンがセッティングしてくれて、22日福岡⇒佐賀⇒23日熊本⇒24日湯布院⇒25日大分の日程で、スーちゃんを封印してカミさんと温泉旅行です。楽しみ!
その前に、15日博多追い山を見て、その夜、東京に出向していた面々と呑む予定です。49日目のWさんがセッティングしてくれました。こっちも楽しみ!
で、28日には、45日目に角打ちで会った皆さんに勧められた戸畑提灯山笠を見ようかと考えてます。こっちも楽しみ!
ですから、その合間に九州の南の方を周ろうかと画策しておりますが、段々自分がどこにいるのかわからなくなってるのも事実です(笑)
とりあえず南下できる久留米で、蹴飛ばし食べながら一人作戦会議です。

明日はどこに行こうかな。

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