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【Σリーグ3期】白石太陽自戦記 第3節第2試合

皆様たくさんの応援ありがとうございます。
Σリーグデビューしましたので自戦記を書いていきます。

もう記事ヘッダ画像が出オチなんですけど。反省ばかりの一戦でした。チャンス手が何度か来てくれて、その多くが成就したことと、偶発的な展開に恵まれたために2着を持って帰れました。この自戦記は基本的に反省点ばかりになります。

試合前 - 不安しかない

表には出しませんでしたが、とにかくこの日は技術的なピントがずれまくっていて、本番前に不安しかない状態でした。

試合番号 59・60 が登板当日の段位戦です

前日までの10戦ほどは悪手率平均6%前後で推移しており、「いやーこのペースで打てれば雀聖ぐらいあっという間に到達だなー」なんて抜かしてたわけです。それが当日になってこれ。

そんな時は復習に限る

慌ててウザク式アプリの「過去に間違えた問題集」を引っぱり出して本番直前まで見直し。難しい選択で次善手だったぐらいは許されても、強い人100人中100人が選ぶ択は間違えられない。恥ずかしい戦いだけはしないように。
第1試合はあやねさまがその才を遺憾なく発揮して2着。私は不安を押し隠し、つとめてポジティブに戦場へ。

試合中 - 想定の5倍は緊張した

東1局0本場

デビュー配牌。9s をどう扱う?

最初は緊張で手が震えていました。隣の牌をクリックしないようになるべく切る牌の真ん中にカーソルを合わせるレベルで。
大してよくもない配牌で、ドラ受け入れが一応ある 9s を南の次に切ったのはやや良くない。

さっそく問題のシーン「七対子見落とし」

打西。ミスです。ここからメンツ手に走っても大して速くもなく打点に至っては最低レベル。七対子にしましょうよ。

東2局2本場

最初のチャンス

来ました好配牌。最低でも中盤までは牌効率 MAX で進めます。

分岐。押し通すか、スリムに受けるか

下家の雛呑ちの選手から 5s が打たれたところ。持ってきたのは対面には通る 7m。親(上家)にも通る? そうなんだけど、あの河は索子がヤバすぎる。現時点で索子待ち聴牌と断定できるわけではないけど、こういうとき「索子と字牌での放銃だけは打点が高い」と相場が決まっているので――

親のツモ切りを確認して、筋で合わせる打 8s

親のうめちゃん選手視点では、この一打がファインプレーだった、と評価いただけたようです。
ただこの場面、チーム牌譜検討では「ツモ切り=最大効率で押し通して良かった」という結論でした。ざらにはないチャンス手、このあと 9s を引いたら二進も三進もいかないではないか。
何にせよタイミングよく次巡 3m を引いてリーチ、満貫和了となりました。

東4局1本場

何でも鳴けばよい

チャンス手その2。ドラが重なり、タンヤオに向かえます。この時点で 34m256p24567s(つまり 9s 以外)は全部鳴く方針でした。想定以上の 6p が出たので迷わずポン打 8s。ここまでは一本道。問題はこの後。

控室はカンの大合唱でした

以下、牌譜検討での会話
🐳「なんでツモ切ったの?」
🌞「理由は3点です。カンしても 8000 → 8000 で、カンドラが乗らない限り打点は上がらない。聴牌確定を他家に知らせて、出るかもしれない 25p が出なくなる。カンドラ・カン裏による被リーチ時リスクを上げる。以上です」
🐳「赤5p・赤5s が来ればそれで 12000。他家の警戒度は MAX になるけど逆に言えば降ろせる。結果ツモ回数が増える。25p の場況は良い部類。リスクは上がるけど自分の手に一つでもカンドラが乗ればそれだけで 12000 になる。12000 はこのトップ取りのリーグ戦で決定打になりうる。チャンスで上振れを狙うメリットの方が大きいと思わないか? というか、カンの後で他家の立直が来たからと言って降りることはある?」
🌞「…………確かに」
🦊「1回でも多くツモりたいので、王牌も引きたいかな。嶺上開花でも 12000 ですから」
🌞「…………はい」

なんやかんやで満貫和了はできました。一瞬トップ目に。

南1局0本場

曲げますか?

チャンス手その3。手が入るね?
リーチするならタンヤオドラ1のカン 6m で、別に曲げてもいいかなというところ。
今回はまだ巡目がたっぷりあるので打 2s トリダマを選択。5巡目以降ぐらいでこの形になったら即曲げぐらいの感覚でした。
嬉しい変化は 4578m かな? 6m スポッと入ったらまあ倒すつもりで。(検討結果はフリテン打 6s リーチもありでした)
直後にツモ 8m で文句なしのリーチ。和了れなかったけどね。後藤哲冶選手に粘られて持っていかれました。お見事。

南2局0本場

やっちまった局です。

リーチ!!(目に見えて残り2枚)

このあと親に追いかけられて 12000 放銃したんだよね……親が降りるわけがない場面なのにこの役あり愚形リーチは良かったのか?
検討結果は別に悪手でもない、どっちでもいいね~ぐらい。問題はこの前。

何切る問題

打白。ミスです。これは打 6p です。何ならこの前の東も打 6p です。
112244m の部分があまりにも厳しい。この3種類はポンポンしていかないと普通間に合わない。(今回は偶然間に合っただけ)じゃあ染めた方が打点面でも良いよね?
追っかけられ放銃は不運に見えますがこれは実力。トップが見える位置から一転ラス目落ち。

南3局0本場

正念場でやってきた、最後のチャンス手

ひどい手組からの放銃後もまだ好配牌が来ます。いや確率はすべて独立事象なのでどうでもいいんですが。独立事象でないのは人間心理の方で、前の結果に引っ張られて焦ったり凹んだり驕ったりしていると判断が歪む原因になる。私はそのことを「流れ」と呼んでおり、ゆえに麻雀に「流れ」は「人が打っている限り存在する」派です。

まっすぐ行ってぶっ飛ばす 右ストレートでぶっ飛ばす

あの放銃の後ですぐにメンタルコントロールの技法を用いて落ち着いたのが功を奏したか、ちゃんと攻め切りました。
細かく見れば、最初からメンタンピン本線で字牌に頼らない手なので、他家に鳴かれて困る南から切っていった方が良かった。それにしても6巡でこれは出来すぎです。その後の河に 3p が溢れ、トップを目指した上家から 2p をゲット。2着目に浮上、以後は這いずり回りながら2着キープで終了しました。

試合後 - 検討と感謝と

登板直後から1時間ほど、チーム内で牌譜検討のお時間を頂きました。すでに書いている内容のほかにも指摘はたくさんあり、特に一番の課題は「打点意識の手組」でした。私は何かに偏らない雀風を志向しているものの、「和了できればいい」「良型聴牌したい」を過度に優先する癖があることを自覚したので、重点的に矯正を図ります。

雛呑ちの選手

トップおめでとうございます。手が入ったらちゃんと押す、変に日和らずに攻める。強気の姿勢の結実だったと思います。

後藤哲冶選手

大小変幻自在の和了で困らされました。相対的に手の入り方は一番ではなかったように思いますが、それでもトップでもおかしくない立ち回りはさすがでした。

うめちゃん選手

片目が開くところまで来られましたね。ギリギリまだ眠っていただきましたが……王国が絡まないところでのお目覚めに期待しています。

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