2021年06月28日 ビーバップハイスクール上司から学ぶこと

僕が中学高校生の頃、ビーバップハイスクールっていうヤンキーケンカ漫画がとても人気があった。

映画にもなってるし、40代後半くらいの人だったら良く知ってる人が多いと思う。

この漫画を読むとケンカが超強くなった気持ちになる高校生が世界で3億人いたと言われている。
分厚い英語の参考書を購入したらもう英語の達人になったと勘違いするのに似ている。

この漫画の主人公である2人の高校生男子はケンカがめっぽう強い。
スタイルよく髪型もばっちりリーゼントとパーマ。かっけー!

運動してないしタバコばっかり吸ってるしなんでそんなに体力あるんだろうか?

とにかくケンカばかりしている。町で誰かと視線が合えば「テメコノヤロナニミテンダ ブッコロスゾ!!」ってすぐにケンカが始まる。
毎回毎回ケンカしている。

今冷静に読むとこいつらの頭の中は昆虫並みの脳みそだなと思う。
サルでもこんなにムダに争わないんじゃないの?
ホントに日本のヤンキーってこんなに馬鹿かねってくらいぶっ飛んでて面白い内容だよ。

酷いのは人の気持ちを読むとか、思いやるとか、自分を大事にするとか全然ない(笑)。

登場人物には、集団でいる限りは仲間を助けたり、どこかに乗り込んで暴れたりする友情と呼べるか怪しいが一応身近な人は大切にしているように見えるところはあるけど、お前らの将来大丈夫か?っていうホントにひねくれた子たちが集まっている。

ケンカばかりして何も創造的なことをしておらずかなりヤバい若者たちが揃いも揃っている。頭が悪すぎの相当危ないキャラクターばかり。

ヤンキー漫画ってこんなもんだけどハッキリ言って教訓も何もない(笑)!!

ディスってばかりですが、当時はすごく楽しく読ませて頂きましたので作者の方ありがとうございます。




ヤンキー漫画の世界は極端に争いを好む傾向にあるが、実社会は幸いそうはなっていない。少なくとも日本国全体的に平均化すればいたって平和と言ってもいいだろう。


人間関係を構築するにあたり、重要な事は

「相手を理解する」という事。これ当然で鉄則です。

「いきなりケンカで分かり合った仲だぜ」って言うのは超絶レアケースです。


職場の上司から

「いつまでこの商品置きっぱなしにしておくんだ!!さっさと片付けろ!!」

と慢性的に怒鳴られたら理不尽だと感じる事でしょう。

あなたは心の中でこう思うことでしょう。

「他の業務が忙しくて片付ける時間がない」

「他の人も自分の業務があり手伝ってもらえる状況にない」

「そもそも様々な業務の途中であり、その雑然とした一瞬を切り抜いて指摘されても困る。いつでも混とんとしており、その場面場面は指摘される要素満載だからいちいち指摘してくんなボケ!」

「忙しいんだから怒っている暇があるならお前が片付けろボケ!!」

何度も同じことを言われるとて腹が立つが、表面的な問題について指摘し「何とかしろ」と指示しているようで全然内容のない指示を出し続けても改善しないのであるから、この上司の指示の仕方が悪い、あるいは具体的にどうしたらよいか指導するとか工夫しないとずっと変わらない。

上司としては何度も同じ状況になっているメカニズムを解明することに力を使うべきなんだけどね。
組織の仕組みに無理とか矛盾が隠れてんじゃないのって疑うことをしない。
こういうのは上司の仕事なんだけどね。

恐らくこういう高圧単純ビーバップハイスクール上司はあなたの職場にも何人かいることでしょう。


目があったらケンカを仕掛ける=問題点があったらすぐ怒る

ケンカが強い方が勝ち=高圧的にまくし立てて制圧する

ビーバップハイスクール上司=全く人と仕組みを理解しようとしない。


面白すぎるけど、そんな上司は反面教師でほっとくしかないです。

自分が上司になったら絶対にそうならないと決めていればいいだけです。

こういった上司はほぼ人の話を聞くことができない。
自分の意見が常に正しいと信じており、「お前より俺の方が上だ」と謎のマウンティング、謎に自信過剰で「逆にお前大丈夫か?」と心配するほどです。

でもこういった上司でも唯一役に立つことは、反面教師として学ばせてもらうこと。

そしてこの上司を理解してしまうのがいい。

「なぜこんな謎行動なの?」

生まれてからの生い立ち、親の教育、子ども時代の経験・歴史、友人関係、恋愛関係、仕事の遍歴、指向性などなどかってに想像する。妄想でいい。しぐさとかクセとかあらゆることを総動員させプロファイリングを勝手に脳内で作っちゃえばいい。

じっくり観察し、妄想想像し、理解するのだ。

当たらなくてもいいから自分なりに上司を分析してみる。分析していると徐々に彼の切なさや苦しさがわかってきちゃうんでよなあ。

だから憎たらしいのは変わんないんだけども、頭ごなしに全否定もできなくなってくるのが不思議だよ。


人を理解しようとするときに気を付けることは相手に見返りを求めないという事。

「相手を理解する」ならば「自分を理解してもらえる」こととを自動的にセットに考えてはならない。

あくまでも自分が積極的に相手を理解するだけで自分を理解してもうことはまた別の課題となる。相手を理解した(少なくともしようとする)事はこちらからの一方的なアプローチであって、自分を理解してほしい欲求は絶対にごちゃまぜにしないよう注意して欲しい。でないと相手が理解してくれないといらぬ心の負担を感じる可能性があるのでそこは分けて考えること。

もし相手に自分を理解しようとしている、理解する能力がある、理解したいと考えている場合に限り、相思相愛のように理解しあえる可能性があるが、そんな人なら初めから理不尽なことは言うはずないけど。


あまり人の心を想像すると心身疲労困ぱいになるのでほどほどにしましょう。

人は変えられません、自分自身で変わるものだから。



バイなら。

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