相談室のツブヤキ第4回【成年年齢引き下げ/ジュニアNISA制度終了】
いつもセゾン投信を応援してくださり、ありがとうございます。
セゾン顧客本位の相談室の増田です。
私事ですが、10月はじめに久しぶりの出張で青森と盛岡にお邪魔しました。
その日は10月とは思えない暑さでしたが、翌週の東京は急激に気温が下がり慌てて秋冬ものを準備。気温の乱高下に体がびっくりしています!
季節の変わり目で体調を崩しやすい時期でもありますので、おいしいものを食べてしっかり休養を取って乗り切りましょう!
さて、今月のツブヤキは、『成年年齢の引き下げ』と『ジュニアNISA制度終了後』についてお伝えします。
◆成年年齢が『18歳』に
「民法の一部を改正する法律」が成立し、2022年4月から成年年齢が18歳になりました。
この法改正によって、18歳以上の方が、ご自分の意思でセゾン投信を含めた金融機関の口座開設ができるようになり、金融商品の売買をできるようになりました。
未成年口座として親御さんが管理されていた口座も、成年になると同時にお子さんご本人が管理者となります。
急に口座の管理を引き継ぐことを心配に思われる親御さんもいらっしゃると思います。
最初のうちはご一緒に口座管理をなさって、「コツコツ、長期で積立を続ける大切さ」をお子さんにもぜひ伝えていただけませんか?
きっとそれが長期投資のバトンを次の世代につなぐことになることでしょう。
◆NISAの年齢の基準は【1月1日】
成年年齢が18歳になったことで、
17歳まではジュニアNISA、
18歳以降は一般NISAもしくはつみたてNISA(以降、成人NISA)の利用となります。
NISAは暦年単位(1/1~12/31)の制度です。
1/1時点の年齢で未成年か成年かの判断がされますので、誕生日を迎えてすぐに成人NISAが使えるわけではありません。
誕生日について補足をすると、1/2生まれの方は1/1生まれと見なされます。
例えば2023年1/2に18歳の誕生日を迎える方は、2023年から成人NISAの対象になります。
一方で、学校は年度単位(4/2~4/1)です。
そのため学齢とはズレが生じますので、同じクラスでジュニアNISA対象の方と成人NISA対象の方がいることになります。
高校3年生を例にまとめると、次のような分け方になります。
2022年度 高校3年生 遅生まれ(2004年4/2~2005年1/2生まれ)
⇒2022年 ジュニアNISA
2023年 成人NISA
2022年度 高校3年生 早生まれ(2005年1/3~4/1生まれ)
⇒2022年 ジュニアNISA
2023年 ジュニアNISA
2024年 成人NISA
※2024年以降のNISA制度は現在見直しが行われている最中です。あらかじめご了承ください。
セゾン投信で総合取引口座を開いている対象のお客さまには、10月に【書面】をお送りしていますので、必ずご確認いただき期日までに返送をお願いいたします。
◆ジュニアNISA制度終了
制度終了が発表されてから、皮肉にも注目を集めたジュニアNISA制度。
「2023年にジュニアNISAの制度が終了した後は自由に引き出しができるようになる」
こういった見出しの記事を目にされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここからは、制度終了についてよくある誤解と、今から始めるメリットをお伝えします。
ジュニアNISAの制度については、コチラをご確認ください。
「ジュニアNISAとは」
「「ジュニアNISA」はいつまで?廃止後と駆け込み投資のメリットをセゾン投信が解説」
◆2023年末で終了するのは「新規購入」
制度が終了すると、既に運用しているものはどうなりますか?という問い合わせをよくいただきます。
2024年以降にできなくなるのは、「新しく購入すること」。
2023年までにジュニアNISAで投資をして運用されているものは、最長でお子さまが成年になるまで非課税で運用することができます。
(NISA制度の「成年」については上記で説明したとおりです)
注意したいのは、成年になるまでの間、非課税で運用するにはお手続きが必要である点。
具体的には、「継続管理勘定」という、成年するまでの間、非課税で運用してあげるよ!という特別な枠が2024年以降に作られます。
ここに移し替える手続き、つまりロールオーバーをする必要があります。
ロールオーバーが必要となるのは、非課税期間(5年)が満了する際です。
対象の方には10月頃セゾン投信から【書面】が郵送されますので期日までに返送をお願いします。
上記の手続きをしなかった場合は、継続管理勘定に移されず課税口座へ移されてしまいます。その場合、売却時に税金が差し引かれますので、忘れずにロールオーバー手続きをしたいですね!
<追記:2023.5.26>
2024年以降のNISA制度改正に伴い、これまでのジュニアNISAでのロールオーバー手続きが不要となり、自動的に「継続管理勘定」に移ることになりました。
◆引き出しするには「口座解約」が条件
ジュニアNISAは、高校3年生の12/31になるまで引き出しをすることができません。これを「払い出し制限」と言います。
一部の記事では、払い出し制限がなくなり、自由に引き出しができるようになると誤解を招く表現をしているものがあります。
正確には2024年以降は、高校3年生の12/31以前でも【口座解約を条件に、非課税で全額引き出し】をすることができるようになります。
補足をすると、今でも口座解約を条件に全額引き出しをすることは可能です。
ただしペナルティとして、NISAの最大のメリットである「非課税」とならず、税金が引かれてしまう点、注意が必要です。
なお、2024年以降は制度が終了していますから、口座解約をして全額引き出した後に、再び口座開設はできません。
もともとご自分が予定していた使い方ができるかどうか、あらかじめ確認しておきたいですね。
◆制度終了まであと1年。今から始める意味はある?
繰り返しになりますが、2023年に新規の投資はできなくなりますが、既に投資したものは成年になるまで非課税で運用することができます。
例えば、生まれたばかりのお子さんは成年になるまで18年。
8歳のお子さんであれば、成年になるまで10年の時間があります。
10年は立派な長期運用と言えます。
今、中高生の方も、成年を迎えた後は自分が管理者となり運用を続けることができますから、その後の人生を考えると長~~期運用をすることができます。
成年を迎えるお子さん、お孫さんのために、
成年を迎えるご自分のために
ぜひご家庭でお話されてみてはいかがでしょうか。
相談室は考え方の整理などのお手伝いをさせていただきます。
ご不明点はお気軽にお問い合わせください。
セゾン顧客本位の相談室
増田 裕美
相談室についてはコチラをご覧ください。
(10/5に相談室ページが新しくなりました!ぜひご覧ください)
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