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「男坂/将- SYOH -」 <2>

<シカゴ>
暗い室内でフヌケ状態のフォアマン。
フォアマンを囲むフレイジャー他シカゴ軍団

フォアマン、武島将との勝負を想い出す
   「う…う…」
   「うわああ〜っ!」悲鳴。
頭を抱えてうすら笑いとよだれ。
   「へ…へへ…」

ラトーヤ「フォアマン…気を…気を確かに」

最後列に
体育座りで首を落としているフレイジャー

ザコ「へっシカゴはもうダメだぜ」

フレイジャー独り言
  「ジンギ・キクカワ…」
ブツブツ・・
  「ジャパニーズ…コウハ…」
ブツブツ・・

ザコ1「これがミッドナイトスペシャルのフレイジャーか・・。」
ザコ2「けっだらしねえ!」
ザコ3「今の野郎なら俺でも殺れるぜ!」
胸倉をつかむザコ3
   「顔あげろやフレイジャー!」
ドカァ!鉄拳!
フレイジャー「ぐえっ」ドシャア!

ザコ2「日本人になんかに負けやがって!」
ドコォ!ひざ蹴り!
フレイジャー「ぐっ」
黙って見つめるラトーヤ
ザコ2「てめえの息の根を止めて…」
胸ぐらつかむ
ザコ2「俺はシカゴから出て行くぜ!」

グワシャア!
ドドーン!

黙って見つめるラトーヤ心中
   「フレイジャー…」
   「あなたはこれで本当に終わりなのですか!?」

雑魚 「あばよ!」
フレイジャー「う・・あ・・」
雑魚 「あん?」
   「足らねえのかクソ野郎!」
グワァ!

フレイジャー心中
  「ジンギ…」
眼光カッ!!
  「キクカワァ〜ッ!!」
グシャアッ!!
重たいパンチがカウンターで決まる

雑魚「ぐ、ぐええ」

フレイジャー心中「ジンギ・キクカワ・・」拳からしたたる血
雑魚「ひ、ひぃ〜〜っ」

ドシャア!(倒れる雑魚!)
拳を見つめ立ち尽くすフレイジャー
  「・・・!」

ラトーヤ心中「フ、フレイジャーの闘志はまだ死んではいなかった!」
  「だとすればフレイジャーの魂を呼び戻す方法はおそらくただ一つ…!」
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見開き題字「男坂/将- SYOH -」
<シカゴ軍団の決意の巻>
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ザザーン

九十九里
妹「お兄様・・兄妹のように育った私達・・でも親が違うことを知ったのは幾つの頃だったかしら」

回想シーン
小学校高学年の将、そして妹

妹「お兄さまどこへ行くの?」
将「しばらく留守にするからいい子でいるんだぞ」
 「男は強くなければダメなんだ!」
妹「どこへ行くの?わたしを一人にしないで!」
将「内緒だぞ!
  京都の山奥にケンカが強い鬼がいるって聞いたことあるだろ?」
妹「鬼岳ね…あそこは行っちゃいけないって…」
将「いなかったらすぐ帰ってくる!」
 「でも本当にケンカの鬼がいたら…」
今「いたら?(汗)」
将「本当にケンカが強くなるまで帰ってこない!」
妹「やめて!やめてよお兄さま!」
将「大丈夫さ!」
妹「お願いだからいかないで!」
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シカゴ
ラトーヤ
  「フレイジャー!我々がシカゴを追われるのは時間の問題です」
  「タケシマの配下におさまるおつもりですか!?」

フレイジャー「・・」
    「日本へ…もう一度日本へ行く」
ラトーヤ「・・分かりました」

ラトーヤ<兵隊に向かって>
「我々は再び日本へ向かう!一緒に行く者はいるか?」

ゴオオオ
日本行きのタンカー
空を見上げるラトーヤ
  「シカゴ軍団も我々を含めて残ったのは
   ブロンクス時代からの仲間のみ、たったの10人・・」
  「だがフレイジャーの復活いかんで我々の運命は決まる!
   我々は一途の望みに賭けるのだ!」
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回想シーン

京都、鬼岳
ゴゴゴゴゴ・・
ケンカ鬼によく似た謎の男と対峙する武島将
  「少年よ・・よくこの私を見つけました」
  「おまえは日本の首領になるべくして生まれてきたと…」
  「わたしは大言壮語が好きでね」
  「退屈しのぎに付き合いましょう
   おまえに付き合う日数は10日間・・」
将 「は、はい!」
鬼 「ただしおまえの命が10日間持てばの話だがな・・!」

グワァッ!!閃光!!

-将-SHOH第二話「シカゴ軍団の決意の巻」の巻おわり/
少年時代の将の死の特訓とは!?
次回は「首領(ドン)襲名!!」の巻だ!


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