プログラマー褒めるのが難しい問題の解決方法

本記事はチームでゲーム制作をしている非プログラマー職種の人、あるいはそうした職種からディレクターになった人向けの記事です。

はじめに

チームでゲーム作ってますか?こんにちは〜、さいです。お仕事ではエンジニアチームのリーダーやったり、個人ゲーム制作では制作進行面でのディレクションやってます。

1つのゲームを作るためには、多様な職種の人が関わります。プランナー・デザイナー・イラストレーター・サウンド・シナリオ・プログラマー etc...。これらの職種の人たちがチームを組んで制作することが、ゲーム制作あるいはゲーム開発というわけです。

チームで制作する上でコミュニケーションは大切なわけで、円滑なコミュニケーションをする上では、チームメンバーの成果物を褒めることって大切なわけですね。

この記事では、褒めるって大切だよねって話と、その中でプログラマーだけ褒める難易度高いけどどうするって話をします。

なぜ褒めることが大切か

チームメンバーの成果物を褒めることというのは、イラストレーターが提出したイラストに対して「かわいい〜!」とか「かっこいい!」とかいうことを、口に出して、あるいはチャット上で文章にしたりすることです。チーム制作において褒めるということは大切です。マネジメント側の人でも、あるいは1メンバーとしても大切な行為です。チームメンバー同士が褒め合うとどのようなメリットがあるかを以下にまとめます。

・単純に褒められると嬉しい
・相手に関心や尊敬を持っていることの表明になる
・相手をチーム内のメンバーとして存在を認識していることの表明になる

加えてプロデューサーやディレクターといういわゆるマネージメントに近いポジションだと以下のメリットがあります。

・気兼ねなく発言できる場の状態や雰囲気の醸造(心理的安全性の担保)
・成果物へのクオリティラインや期待値の表明(提出した成果物が良いのか悪いのか、提出した人が不安にならないようにする)

もし今までやってなかったら、今すぐ褒めよう!相手が「○○できました〜」つって成果物を提出したら、ひと目確認して「あざます〜!かわいい!」の一言でいいので。あるいは絵文字機能のあるチャット(Slackとか Discord)なら、絵文字でもいいぞ。より褒め方を工夫するなら、相手が拘ったんだろうな〜ってところをピンポイントで褒めるといいぞ!「筋肉のゴツゴツした質感がすごくワイルドで、キャラのイメージにぴったりです!」とか。良いなと思ったことは積極的に口に出していこう!

プログラマーを褒めるのが難しい

イラストレーターやサウンド、デザイナーなどは一般的に褒めやすいです。イラストは見ればカワイイとかカッコいいとか思うし、サウンドは聞けば、BGMテンション上がるとか思うので。語彙力の大小を考えなければ「かわいい」「かっこいい」「ゲームの雰囲気にぴったり」と無限に褒めワードが生成できます。

一方プログラマーは褒めるのが難しい。プランナーやデザイナーのような非エンジニア職種からすると、何褒めればいいかわからない。そもそも何をやってるのかわからない。成果物が理解しづらい。「○○シーンのUIの組み込み完了しました」とか「☓☓のバグ直しました」とか言われても、成果物を褒めづらいわけですね。一応プログラマーの成果物として、プログラムのソースコードがあるのですが、非エンジニア職種の人からすると、ソースコードの良し悪しって何よって話だと思います。「ここのソースコードいいよね!」とか非エンジニアに言われても、めちゃわざとらしいですし。

プログラマーの何を褒めればいいのか
ではプログラマーのタスクに対して、何を言ってあげればいいかというと、相手の作業とか労力とか時間をねぎらいましょう。「ありがとう」「お疲れ様です」「助かる」辺りのワードです。裏方で報われない作業や、表に出ない作業、あるいは作業に対して時間を割いてくれたことや、労力をかけたことを認めて、感謝し、それを表明しましょう。

ちなみにプログラマーってプログラマーをどう褒めてるの?

非エンジニア職種からすると、プログラマーってどんなことしてるかわかりづらいわけですが、じゃあ同じプログラマー同士だとどう褒めてるの?って疑問があるかと思います。自分の身の回りの事情を見ると、実はプログラマー同士でもあんまり成果物に対して褒めたりしないことが多い気がします。

プログラマーは成果物であるソースコードをレビューするために、Github という Web アプリケーション上で、コードの差分に対してレビューコメントをつけることがあるのですが、例えば今自分が関わってるプロジェクトを覗いてみると、以下のセンテンスがよく使われてます。

・よく使うワード
「良さそう」「なるほど」「便利」「たすかる」「感謝」「お疲れ様です」「勉強になる」「すごい」

※語彙力低そうな文章が並んでますが、特にソースコードに対して違和感なければ、ほんとにこの辺りのセンテンスを書いてます。

あと LGTM って呼ばれる画像一枚だけ貼ったりとか(LGTM は Looks Good To Me の略で「私には良さそうに見える」って意味。どんな画像かというとこの辺見るとイメージ掴めるとかと)

結論


プログラマーは成果物に対してより、作業に対して時間を割いたことや、労力をかけたことに対して、認め、感謝しましょう。また褒めることはチーム内での円滑なコミュニケーションにつながるので、積極的に互いを褒めあっていきましょう。皆様のチーム制作が円滑に進みますように。終わり。

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