スクリーンショット_2019-08-29_17

#7 【部分練習の動画】 「J.S.バッハ/平均律クラヴィーア曲集第1巻 第18番 嬰ト短調 BWV863」

こんにちは!ピアニストのさいりえ(@smomopiano)です。

このマガジン「さいりえのオンラインレッスンサロン」は、ピアノを楽しみたい、がんばっていきたいと思うあなたにちょっぴり役立つ情報を動画やテキストでシェアしていきます。

そして、ご登録の会員さまのご質問やご相談に答えたり、リクエスト曲を使ったたりしながらコンテンツにしていくサロンです。

さて、第7回の今日は、8月の練習動画をシェアします。

(といっても実は7月に撮影したものなのですが…ようやく編集できました!)

さいりえの練習動画「平均律クラヴィーア曲集 第1巻 No.18 嬰ト短調 BWV863」について

いまTwitterで、平均律クラヴィーア曲集のフーガの動画をアップしているのですが、そのうちの1曲、1巻の第18番 嬰ト短調 BWV863 です。

こんな曲です。

この曲の32〜34小節目を部分練習しています。

部分練習って?やり方、やる意味は?

部分練習は、1曲を通して練習するのではなく、ポイントを決めてその部分だけをいろいろな方法で練習することです。

部分練習をすることで、いろいろなメリットがあります。

・その部分だけに集中して、聴いたり考えたり工夫したりできる
・短い部分だけを繰り返し行うので、定着も早い
・視点が(良い意味で)狭くなるので、発見したりアイディアがわいてきたりしやすい

やはり、いちばんのメリットは集中して高い効果が得られるということですよね。

通し練習と部分練習との違い

たとえば通し練習をする前に、「すべての音が歌えているか聴いてみよう!」と意識するとします。

でも、通し練習をしながら「聴く」よりも、ある一部分だけに限って「聴く」ほうが、徹底的に聴けると思いませんか?

たとえば公園の入り口から出口までのゴミを拾おう!と決めても、きっといくつも見落としてしまいそうです。

でも、このベンチの下のゴミだけを徹底的に拾おう!と思ったら、細かな紙くずまで見つけて、きれいにできそうですよね。

(たとえがゴミですみません・・・汗)

部分練習ではできないことー全体を見ることも大切ー

でも、部分練習ではできないこともあります。

・全体を見わたすこと
・全体から見た役割を知ること
・前後との繋がりやバランスを考えること

などは、曲全体を見たり、部分練習の範囲を広くしたりして見ていく必要があります。

ここで紹介する動画でも、はじめは18番のフーガのうち32〜34小節目を重点的に練習していますが、最終的には28〜41小節目(さいご)に範囲を広げて、

・部分練習で行ったことが全体から見るとどうなるのか?
・部分練習で行ったことが、前後の流れの中でも実現できるのか?

などを確認しています。

人によって、

・部分的にこまかく見るのが得意な人
・全体の雰囲気づくりが得意な人

などのタイプに分かれると思いますので、いまのあなたに足りないもの、必要なものを補いながら練習方法を考えてみられると良いと思います!

さいりえの部分練習の様子を一部公開

では実際の練習の様子です。

このようなポイントで進めています。

・1声、2声、3声そして4声と、各声部の表情やフレーズ感、音色を研究

・縦のハーモニーや調性感がどうなっているかを確認しながら音づくり

・主題の特徴、内声のバランス、音の高さなど各部分どのように弾くのが良いか検討する

・前の部分からつなげたときに発生する問題や弾き方のクセ

ではご覧ください。字幕、トークあり/約10分です。

ここから先は

780字
この記事のみ ¥ 300

ここまでお読みいただきありがとうございます!ときどき頂戴するサポートは主に書籍・楽譜の購入・もしくはカフェ時間にありがたく使用させていただいています。もし「とくに役にたったよ」「応援したい!」と思っていただけたらよろしくお願いします。※ご負担のないようにお願いします(^^)