「長友不要論」って、すっごくヒヤヒヤしないか?【ShortLetter】
唐突なんですが、サッカー日本代表のことをシンプルに「代表」と呼ぶのがめちゃくちゃ好きです。
もちろん、時代ごとの手触りがある「なんちゃらJAPAN」や「サムライなんちゃら」も呼ばなくはないんですが。
やはり海外や日本で活躍する選手や指導者、そのた諸々のスタッフ、ひいてはすべての日本国民を代表するという意味で、シンプルに「代表」と呼ぶと愛着が湧いてくるなと最近しみじみと実感するわけです。
さて、今日はそんな代表にまつわる、あるお話です。
サッカーファンの方なら誰しもがご存知なように、我らが代表はカタールワールドカップの出場権を懸けたアジア最終予選第6戦の敵地でのオマーン戦を辛くも1点差で勝利し、グループ2位に順位を上げました。
序盤のホームのオマーン戦や敵地でのサウジアラビア戦で土をつけられ、国民怒髪天を衝く勢いでブーイングと激励を行ったあとに3連勝と、部活を引退してから一からセンター試験に臨む現役受験生のごとくの追い上げっぷりで何とか息を吹き返した印象です。
グループ2位と言えども、まだまだ予断を許さぬ我らが代表ですが、槍玉に挙がってしまっている選手も中にはいるようです。それがこれまで長年チームの勝利に貢献してきた、長友佑都や大迫勇也、柴崎岳といった選手たちです。
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代表戦翌日のYahoo!ニュースのランキングトップには彼らを批判する記事がトップを占め、彼らが日本停滞の根本的な原因であるかのようなバッシングが展開されました。以下、参考までに3選手が批判された記事のタイトルのみを抜粋してみます。
・まだ長友佑都を使うのか。すべてで上回った中山雄太、それでも35歳の重鎮が使われ続けるのは疑問
・「時代遅れ」「機能しない」 森保ジャパン、大迫、長友、柴崎3選手が“ワースト選手”浮上…パフォーマンスをファン断罪【読者評価】
・なぜ大迫、南野、長友をスタメンで使い続けるのか。オマーンに勝ってなお浮かび上がる疑問【編集長コラム】
各メディアとも、親の仇と言わんばかりの猛攻ぶりです。記事を書く人も、もうちょっとだけスマートで理性的な言葉遣いはできなかったのか、個人的な疑問は大いにありますが、3選手を含むベテランの世代交代が世間の最大の関心事になっていると感じます。
世のアラサー&アラフォー世代の悲哀を長友に見る(以下、有料)
その中でも個人的に残念に思っているのが、僕と同い年の長友佑都への不要論です。35歳という年齢もあり、かつては馬車馬のごとくピッチをアップダウンしていた世界屈指のサイドバックも、寄る年波には勝てず。若い頃にピークが来るアスリートという職業の難しさがよくわかります。
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サポーターはあくまでも応援者であり、言ってしまえばサッカー界の脇役といえます。しかしながら、スポーツツーリズムという文脈においては、サポー…
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