斉尾俊和/編集者・ライター

鳥取の土建会社・斉尾建設の編集者。OWL magazineでガイナーレ鳥取もろもろの記…

斉尾俊和/編集者・ライター

鳥取の土建会社・斉尾建設の編集者。OWL magazineでガイナーレ鳥取もろもろの記事を公開していきます。夜はだいたい酔っぱらってて、どこかの道端で横たわってます

記事一覧

固定された記事

ストゼロドリームを脱した編集者が、ガイナーレ鳥取に見出した『あまちゃん』的ドリーム

OWL magazineの読者のみなさん、はじめまして。編集者の斉尾(さいお)俊和と申します。このたびOWL magazineの執筆陣に加わることになりました。 みなさん、事件です。僕…

ザスパクサツ群馬の「草津節」にまつわる謎と、ある一つの得心

つけ汁は熱々なのに、麺はキリッと冷水で締められたつけ麺。 行列に並ぶ、スラッとしたモデル体型の女性と、うだつの上がらなそうな小太りの男のカップル。 この世の中に…

今は笑顔の吉田麻也さんに学ぶ、現代社会における「しかめっ面」の使い方 -Short Letter-

かつては絶望の淵に立たされた、僕らの日本代表が2022年カタールワールドカップ出場を決めました。 1997年、マレーシアはジョホールバルでワールドカップ初出場決定の歓喜…

ザスパクサツ群馬のスタジアムまでの道のりが、凡ミスのおかげで忘れられないものになったお話

「春眠暁を覚えず」とはよく言ったものでして、冬が終わりの気配を見せて少し暖かくなってくると朝寝坊はおろか、日常の至るところに眠気と不注意が入り込んできて、許すま…

【酩酊】KIRINよ、今日もありがとう。“冬の”日本代表でサウジアラビアを倒す夕べ【勝利】

勝利というのは、何も勝負ごとだけに留まらないはずなんですよね。我々は日常の至るところで勝利できるチャンスを持った種族なのではないかと思います。 親愛なる読者のみ…

突然、「サッカーなんてどうでもいい」と言われた日

「世の中の人にとって、サッカーとかスポーツって“どうでもいいもの”なんだからね」。 ニュースポータルのスポーツ担当をしていた約9年前、上司から諭すような口調で突…

理想の「スタジアム外居酒屋」で酔っ払え! 新春ガイナーレぼっち飲み

年中無休のドランカー、今年も初っ端から飛ばしていこうと思います。みなさま、新年になりましたが、今日も楽しくサッカーを見ながら健全に酔っ払っていきましょう。 前回…

Hey Judeと、田んぼのスタジアムと、父親と

なんでもない月曜の朝、ふと日常にサッカーが入り込んできました。 「ガイナーレ、昨日の試合勝ったらしいな」。 12月5日のJ3リーグ最終節、ガイナーレ鳥取対ヴァンラー…

今さらながら、Jリーグってすごいことやってないですか? 地元・鳥取で覚えた「10年遅れの感慨」

夢はいまも巡りて、忘れがたき、ふるさと。 故郷の鳥取に帰省してきて、はや2週間が過ぎ、僕にとってのガイナーレ鳥取ホーム初参戦の日が来ました。Axisバードスタジアム…

「長友不要論」って、すっごくヒヤヒヤしないか?【ShortLetter】

唐突なんですが、サッカー日本代表のことをシンプルに「代表」と呼ぶのがめちゃくちゃ好きです。 もちろん、時代ごとの手触りがある「なんちゃらJAPAN」や「サムライなん…

2年ぶりの帰省で因幡をすたすたぐるぐる。ガイナーレで思い出補完計画

I'll be back!!  2年くらい前から全世界の民を苦しめてきた騒動的なものが日本でようやく落ち着き、今月中旬、ついに僕は鳥取に帰ることができます。 今年1月のOWL maga…

前略信玄さま、僕は飲みすぎました。「山の都」甲府でヴァンフォーレと武田菱を探す旅路(後篇)

甲州ワインで酔っぱらう。「山の都」甲府でヴァンフォーレと武田菱を探す旅路(前篇)

8時ちょうどのあずさ5号では旅立てませんでした。久々に旅に出るのに、寝坊をかましてしまいました。 冒頭をいきなり1970年代の大ヒット歌謡曲『あずさ2号』から引用して…

ソーセージの喜作と、憧れのお仕事と。千葉をめぐる記憶【ShortLetter】

鳥取出身なのに、ぜんぜん所縁がないのに。千葉県の全市町村を回ったことがありました。 そう思い出したのは、もうすぐ初の書籍が発刊となる西葛西出版にお邪魔したときの…

その日暮らしのフリーター、絶望と希望のサッカー電車旅へ【ShortLetter】

2021年の夏が完全に終わりました。 照りつける日差し、セミたちの爆音上映、殺気立つアスファルトの熱気。 こんな夏が終わりました。今はオレンジ色の金木犀の香りが漂い…

東京のアンテナショップの食材で架空のスタグルを作れ! ガイナーレ鳥取を勝手に改造計画

親愛なる読者のみなさま、夏の終り、秋の装いとなったこの季節、いかがお過ごしでしょうか? 近所のスーパーの棚には秋刀魚や栗、キリンビール秋味が並べられ、「食欲の秋…

ストゼロドリームを脱した編集者が、ガイナーレ鳥取に見出した『あまちゃん』的ドリーム

ストゼロドリームを脱した編集者が、ガイナーレ鳥取に見出した『あまちゃん』的ドリーム

OWL magazineの読者のみなさん、はじめまして。編集者の斉尾(さいお)俊和と申します。このたびOWL magazineの執筆陣に加わることになりました。

みなさん、事件です。僕は今、軟禁されています。「とある事情」のために、ここ東京から故郷・鳥取に里帰りしたいのですが、新型コロナウイルスのおかげでいつ帰れるかわからない状況になってしまったのです。気軽に地方へGO TOできない状況なのです

もっとみる
ザスパクサツ群馬の「草津節」にまつわる謎と、ある一つの得心

ザスパクサツ群馬の「草津節」にまつわる謎と、ある一つの得心

つけ汁は熱々なのに、麺はキリッと冷水で締められたつけ麺。

行列に並ぶ、スラッとしたモデル体型の女性と、うだつの上がらなそうな小太りの男のカップル。

この世の中にはアンバランスな塩梅で成り立っているモノ・ヒトがたくさん存在していて、それが世界の多様性を表してくれているような気がして、非常に尊いなとたまに思ったりするわけです。

さて、淡雪が浅間の山に残る、早春の正田醤油スタジアム群馬。群馬県への

もっとみる
今は笑顔の吉田麻也さんに学ぶ、現代社会における「しかめっ面」の使い方 -Short Letter-

今は笑顔の吉田麻也さんに学ぶ、現代社会における「しかめっ面」の使い方 -Short Letter-

かつては絶望の淵に立たされた、僕らの日本代表が2022年カタールワールドカップ出場を決めました。

1997年、マレーシアはジョホールバルでワールドカップ初出場決定の歓喜に湧いた瞬間から約4半世紀、7大会連続で日本代表は世界最高峰の舞台に挑むこととなりました。

2021年3月24日のオーストラリア戦、ヒーローとなったのはえげつないドリブルでJクラブも「サッカルーズ」(豪代表の愛称)も「そんなもん

もっとみる
ザスパクサツ群馬のスタジアムまでの道のりが、凡ミスのおかげで忘れられないものになったお話

ザスパクサツ群馬のスタジアムまでの道のりが、凡ミスのおかげで忘れられないものになったお話

「春眠暁を覚えず」とはよく言ったものでして、冬が終わりの気配を見せて少し暖かくなってくると朝寝坊はおろか、日常の至るところに眠気と不注意が入り込んできて、許すまじ凡ミスとバグをそこかしこで繰り返します。

今回の旅のお話は、春眠暁を覚えなかった35歳の男が、旅路のいたるところで凡ミスを繰り返すという、何とも春暁な珍道中でございます。前後編2記事でお送りします!

凡ミスその1・予約した宿がすっごい

もっとみる
【酩酊】KIRINよ、今日もありがとう。“冬の”日本代表でサウジアラビアを倒す夕べ【勝利】

【酩酊】KIRINよ、今日もありがとう。“冬の”日本代表でサウジアラビアを倒す夕べ【勝利】

勝利というのは、何も勝負ごとだけに留まらないはずなんですよね。我々は日常の至るところで勝利できるチャンスを持った種族なのではないかと思います。

親愛なる読者のみなさま、こんばんは。のっけからワケのわからないことをドヤ顔ツイッタラーのごとく綴ってしまいましたが、今日はささやかだけど、たしかな「勝利」を勝ち取ったエピソードを克明にお話させていただきたいなと思っています。

そう、今回は楽しくお酒で酔

もっとみる
突然、「サッカーなんてどうでもいい」と言われた日

突然、「サッカーなんてどうでもいい」と言われた日

「世の中の人にとって、サッカーとかスポーツって“どうでもいいもの”なんだからね」。

ニュースポータルのスポーツ担当をしていた約9年前、上司から諭すような口調で突然こう言われました。

なんで? スポーツのニュースって、スポーツ好きやファンが見るものじゃないの? 「どうでもいい」姿勢で発信して大丈夫なの? え、なんで?

パイセン、俺はスポーツを愛してるんだけど、お言葉の意味がよくわからないです…

もっとみる
理想の「スタジアム外居酒屋」で酔っ払え! 新春ガイナーレぼっち飲み

理想の「スタジアム外居酒屋」で酔っ払え! 新春ガイナーレぼっち飲み

年中無休のドランカー、今年も初っ端から飛ばしていこうと思います。みなさま、新年になりましたが、今日も楽しくサッカーを見ながら健全に酔っ払っていきましょう。

前回の記事では、鳥取に帰省した僕がガイナーレ鳥取をAxisバードスタジアムで初観戦して酔っ払うお話を書きました。年が明けた今、僕は仕事の都合で東京に滞在しております。

シーズンは閉幕して、今はストーブリーグになりましたが、そんなことは関係ご

もっとみる
Hey Judeと、田んぼのスタジアムと、父親と

Hey Judeと、田んぼのスタジアムと、父親と

なんでもない月曜の朝、ふと日常にサッカーが入り込んできました。

「ガイナーレ、昨日の試合勝ったらしいな」。

12月5日のJ3リーグ最終節、ガイナーレ鳥取対ヴァンラーレ八戸戦の翌朝、父親から突然こう話しかけられて驚きました。

サッカーよりは野球派、趣味はもっぱらゴルフとパチンコ・スロットとお酒、性格は勝ち気で職人気質。典型的な土建屋の社長の父親が「ガイナーレ」と口にしました。

ん、聞き間違い

もっとみる
今さらながら、Jリーグってすごいことやってないですか? 地元・鳥取で覚えた「10年遅れの感慨」

今さらながら、Jリーグってすごいことやってないですか? 地元・鳥取で覚えた「10年遅れの感慨」

夢はいまも巡りて、忘れがたき、ふるさと。

故郷の鳥取に帰省してきて、はや2週間が過ぎ、僕にとってのガイナーレ鳥取ホーム初参戦の日が来ました。Axisバードスタジアムとの20年ぶりの再会でもあります。

12月5日。年末の慌ただしさが次第に迫ってくる予感がするこの日。文字通り、普段は落ち着いている師(僧侶)でもハイプレスをかけんと走り回る師走のこの日。寒風吹きすさぶ、山陰の冬を象徴するような一日が

もっとみる
「長友不要論」って、すっごくヒヤヒヤしないか?【ShortLetter】

「長友不要論」って、すっごくヒヤヒヤしないか?【ShortLetter】

唐突なんですが、サッカー日本代表のことをシンプルに「代表」と呼ぶのがめちゃくちゃ好きです。

もちろん、時代ごとの手触りがある「なんちゃらJAPAN」や「サムライなんちゃら」も呼ばなくはないんですが。

やはり海外や日本で活躍する選手や指導者、そのた諸々のスタッフ、ひいてはすべての日本国民を代表するという意味で、シンプルに「代表」と呼ぶと愛着が湧いてくるなと最近しみじみと実感するわけです。

さて

もっとみる
2年ぶりの帰省で因幡をすたすたぐるぐる。ガイナーレで思い出補完計画

2年ぶりの帰省で因幡をすたすたぐるぐる。ガイナーレで思い出補完計画

I'll be back!! 

2年くらい前から全世界の民を苦しめてきた騒動的なものが日本でようやく落ち着き、今月中旬、ついに僕は鳥取に帰ることができます。

今年1月のOWL magazine参加のエントリーでアルコール成分多めに鳥取のサッカー事情を書くという決意を示した僕ですが、騒動の様子見という安全策を取り続けた結果、鳥取には帰れない日々が続いていました。

この1年くらいは「遠い故郷」み

もっとみる
甲州ワインで酔っぱらう。「山の都」甲府でヴァンフォーレと武田菱を探す旅路(前篇)

甲州ワインで酔っぱらう。「山の都」甲府でヴァンフォーレと武田菱を探す旅路(前篇)

8時ちょうどのあずさ5号では旅立てませんでした。久々に旅に出るのに、寝坊をかましてしまいました。

冒頭をいきなり1970年代の大ヒット歌謡曲『あずさ2号』から引用してしまいました。ヤングな世代に通じる話題かと心配です。ちなみに、この曲を歌った狩人の加藤久仁彦、加藤高道は兄弟でありながらも不仲でしたが、約15年前に解散し、約9年前に再結成しています。なんだかんだで兄弟仲良くやってそうだ。

緊急事

もっとみる
ソーセージの喜作と、憧れのお仕事と。千葉をめぐる記憶【ShortLetter】

ソーセージの喜作と、憧れのお仕事と。千葉をめぐる記憶【ShortLetter】

鳥取出身なのに、ぜんぜん所縁がないのに。千葉県の全市町村を回ったことがありました。

そう思い出したのは、もうすぐ初の書籍が発刊となる西葛西出版にお邪魔したときのことです。千葉にほど近い葛西という立地や、そこにいるメンバーも千葉在住が多かったこともあり、あんまり開けてこなかった千葉にまつわる記憶のフタを最近開けてしまいました。

千葉県。東京都や神奈川県とともに首都圏を構成する県で、2021年4月

もっとみる
その日暮らしのフリーター、絶望と希望のサッカー電車旅へ【ShortLetter】

その日暮らしのフリーター、絶望と希望のサッカー電車旅へ【ShortLetter】

2021年の夏が完全に終わりました。

照りつける日差し、セミたちの爆音上映、殺気立つアスファルトの熱気。

こんな夏が終わりました。今はオレンジ色の金木犀の香りが漂い、夜は鈴虫が鳴き始めております。心なしか、ダース・ベイダーみたいなサンバイザーをかぶったおばちゃんも減少した気がしています。

まだ暑くはありますが、こんな季節にある一つの後悔をしております。昨年、今年の夏もアレを使ってないんです。

もっとみる
東京のアンテナショップの食材で架空のスタグルを作れ! ガイナーレ鳥取を勝手に改造計画

東京のアンテナショップの食材で架空のスタグルを作れ! ガイナーレ鳥取を勝手に改造計画

親愛なる読者のみなさま、夏の終り、秋の装いとなったこの季節、いかがお過ごしでしょうか?

近所のスーパーの棚には秋刀魚や栗、キリンビール秋味が並べられ、「食欲の秋」と呼ぶに相応しいメンバーが集っています。

今年2月にOWL magazineで架空の飲兵衛横丁を作ってしまい、その酒クズぶりが明らかになった斉尾ですが、今回はここ東京で架空のガイナーレ風スタジアムグルメを実際に作ってみたいと思います。

もっとみる