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15年ぶりのワシントンDC

ワシントンDCへ
昨晩21時半、米国はワシントンDCに到着。1週間強の滞在予定ながら、自由時間は明日と来週の日曜の二日間のみ。。
 
最近のアメリカを全く知らない。最後に来たのは2008年、かれこれ15年前とかなり昔。。おまけに今回はフィリピンから行くルート。行き先が不慣れなアメリカまで2回の乗り換え。
 
フィリピン→成田(4時間) JAL
成田→ロサンゼルス(9時間半、30分遅延) JAL 
ロサンゼルス→ワシントンDC(5時間、1時間の遅延) American Airline
 
ときどきアジア各国へ行く私はフライト遅延はもはや慣れっこ。チェックイン荷物が飛行機に搭載されていなかったとか、中国で乗継経由地で荷物を引き取るために一晩待つ羽目になったりなど痛い思い出もある。今回はアメリカとは言え、いやアメリカだからか、ロストバッゲージの一抹の不安。そういえばマニラのJALカウンターでも、預けた荷物はロスで必ずピックアップするよう念を押された。ロスで荷物を引き取ったものの、American Airline のカウンターに預ける場面がなかったことを俄かに思い出し不安になった。なぜカウンターに預ける場面がなかったかというと、ロス空港内で乗り継ぎゲートに向かう途中で、ゴロゴロ動いているベルト群が現れた。そこで空港スタッフが乗客の搭乗券をみて「はい、4番ね」「あなたは1番にのせて」と口頭で振り分けていた。スタッフが間違った番号を言う可能性はないのかなと思いながらいわれた番号に乗せ、スーツケースはベルト上を動いていった。シンプルなんだけど少し心許なくもあった。

Air tagに振り回される
先月おしゃべりしていた友達がAir tagという製品を教えてくれた。Air tagがあれば荷物の在処が常時わかる、ロストバッゲージには特に有効、今ならポイント交換でもらえる等といいことづく目に思えて、早速Air tagを入手しスーツケースに入れた。これでひと安心、と思いきや・・・
 
DC行きのフライトはロスの空港ターミナル5から出る。出発の遅延アナウンスを待つ間にAir tagの通知の第一報が
「あなたの荷物はターミナル4にあります」(え、5じゃなくて?)
嫌な予感がして、カウンターにいき話すと、たぶん大丈夫だろうのひとこと。えい、ままよと機上の人に。DCに着くと「あなたの荷物はロサンゼルスを最後に追跡できていません」と余計な伝言が届く始末。Air tagに振り回されているようでAir tagがいいのか悪いのかわからなくなってしまった。

それでも果せるかな荷物は届いていた。American Airline の出発地の異なる4便まとめて一つのレーンで動かしていた。日本やフィリピンのような空港スタッフもいないが、乗客がどんどん引き取り、潮が引くように荷物は捌けていった。ここまでくると、さすがはアメリカ。荷物の振り分けは無人でオートメーション化が進み、いたってシンプルで機能している!とまで思ったりもした。スーツケースを乗せるカートは有料だったので使わないで済ませることに。
 
誤算
国内線とはいえロサンゼルスーDC間は5時間のフライト。夕方に出て到着は21時半なのでサンドイッチくらいは出るだろうと思っていたのが甘かった。。出てきたのはこれ。。

American Airlineで出されたスナック

何やら分厚い本をペン片手にメモを取りながら読んでいた隣のお兄さんは、これで20ドル?!と思えるようなサンドイッチを躊躇なく注文していた。は~、コンビニおにぎりの一個でもあればと思ううちに機体がどすんと鈍い音を立てて着陸。もう外は暗い。何でもいいから食べれるものを買っておこうと降機後に歩き始めてすぐに目に入ったスタバに直行。一番安い普通のクロワッサンが$4.5。。それは見本でクロワッサンはもうないけどコーヒーパンならまだあるよとのことで一つ注文。温めてくれた。支払おうとすると、もうお店は閉じるところだから持っていきなよ。Welcome to DC!
肝っ玉母さんのような人情が有難く身に沁みた。

空港スタバでもらった今日の夕食

アフガニスタンから来たドライバー
次の関門はUber。ちなみにフィリピンはGrabだが、米国はUberかLyft 。アプリを入れて支払いカードを紐づけしておけば、あとは現地でピックアップ地点と行き先をいれるだけと聞いた。ロナルドレーガン空港の中で4か所のピックアップ先が出てきたので「私はどこ?」と周りの人に聞きZone 4にいると知る。Uberも Comfort, X, greenと選択肢が出てくるが、Comfortは2人乗りや荷物が多い場合に適しており23ドル。一人で荷物も少ないのでXにした。Xと greenは17ドルと同額だったが、到着時間が早めにでた(といっても4分か7分かの違いだが)Xにお世話になることにした。
 
予約して5分で到着したドライバーはアフガニスタン人。米国に来たのは2年半前。タリバン政権になり渡米を決意、フィアンセと二人で母国を出国。当面はタリバン政権下の国を出たアフガン人向けに発行されたビザを一年ごとに更新する事になる。最初はアマゾンの倉庫で仕分けの仕事をしていた。1年前からESL(英語を第二外国語として学ぶ外国人向けの英語習得コース)に昼間は通い、それ以外の時間はGrabの運転手をして生活をしている。将来は会計学を学びビジネスをしたいと話していた。まだ若いだろうにアフガンに残してきた両親や兄弟家族もいるだろうにとも思えたがとても聞けなかった。

アプリには、チップを15%、20%、25%から選ぶ画面が出てきた。フィリピンではUberでチップを払っても運転手にはめったに届かない、チップを払うなら現金で直接に限る。それを話すと、アフガン人の彼は、チップは全額そのまま運転手に届いていますと話していた。応援を込めて支払った。

美しい夜景
不慣れな米国でしかも夜にUberに乗るとなったので急きょDC出身の友人にロス空港からメッセージを送っていた。DCに着くと返信があり、ケネディセンターが左側に見えたら大丈夫!その言葉の通り、夜でも美しいリンカーン記念堂とケネディセンターを左右にみながら車は走り続けた。ああ、本当にワシントンDCに来たんだ、と感慨にふけったが土曜夜のせいか渋滞もなく15分ほどで到着。コーヒーパンにかぶりつき、パタンと眠りについた。