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あんぱん職質の巻

これはサイナの友人、グミCさんのお話です。

グミCさんが東京の学校から転校してきて4ヶ月。学校(高校)にも慣れてきました。話しかけてくれる友人も増え、(時に過剰な)スキンシップもしながらも生活していました。

しかし、グミCさんにはひとつだけ小さな悩み😞🌀がありました。

それはグミCさんが通っている学校(高校)は毎日パンが配布されていました。コッペパン、ジャムパン、時にカレーパン。でも大概はコッペパン。しかしお金のない高校生活、このパンの配布自体はとてもありがたかったです。そんな中、グミCさんが苦手で食べれないパンが出る日があります。それは

あんぱんです。

頻繁に出るのがコッペパン、それについであんぱんの出る頻度が多いのです。序列2位なのです。
あんぱんが苦手なグミCさんはあんぱんの日は学校が終わるまでは何も食べられません。

でも人徳(?)のあるグミCさんは(過剰な)スキンシップでいじられてしまいます。

「あれ、グミCの大好きなあんぱんじゃん(棒読み)」「俺の分もやるよ」「あげるあげる(笑)」「大事にしろよ」とクラスメイトたちが、グミCさんのくしゃくしゃのプリントしか入ってない学校だから持ってきてるよカバンに個包装(半透明ビニール)のあんぱんをどんどん入れていきます。

「ヴぁか、やめやめやめろ!!食べ物を粗末にするな。俺あんぱん食べれないんだから」
「じゃあ食べ物を粗末にするなよ」「グミCのカバンに入ったなら」「もう、お前のもんだ」「にゃんだ、食べさせてやろうか。?」「せやな」「えっ、グミC今週のジャンプ読んだ?」などして、幸せに暮らすグミCさんですが、カバンの中には大量のあんぱん。9個のあんぱんがカバンにパンパンに。大富豪ですね。

その後の授業も終えて、グミCさんがカバンを抱えながらサイナに声をかけて来ました。「サイナ……あんぱんいる」「……あんぱん売りの盗賊?グミCさん、人気物じゃん」「ヴぁか、こんなにいらんよ。でも食べ物を粗末にしちゃいかん」「どうすんのそのあんぱん大家族は?」「とりあえず家だな。弟にやるわ」「………一個貰うわ」「ニパァ😆どれがいい?」「……流石に目利きあんぱんは出来んよ(笑)」
サイナはあんぱんを一つ貰いました。

依然グミCさんのカバンにはあんぱん8個。
クラスメイトは大多数が自転車、少数派は電車。グミCもいつもは電車で自分の住んでいる街まで戻るが、母から「今日車で迎えいくねー」と携帯電話にメッセージ。「学校近くのセブンイレブンで待ってて」とメッセージが来ていた。

カバンパンパンにあんぱんが8個
コンビニで軽く食べ物を買って店前で待っていると
警察官👮に声をかけられる「ちょーちょちょちょ、君ィこんな時間にどうしたの?」

時刻は22時、童顔のグミCさんは職務質問を受ける。

グミC「えっ?母の車が迎えにくるのを待ってます」👮「あー、そうなんだね。いゃあ、ちょっと最近ね物騒でねー少年とか若い人が事件に巻き込まれたりとかあるんだよねー」
グミC「あ、そうなんすね」👮「一応、カバンの中とか見せてもらうよ、君の安全を守るためだからねェ」

グミC(くしゃくしゃ紙とあんぱんしかない(笑))

グミC「どどどど、どどどうぞ」👮「…………何これ?」
グミC「あんぱんです」👮「君ィこれェ怪しくない?」
グミC「いや、普通にあんぱんですよ」👮「何でこんなにあるの?」

グミC(いや俺が聞きたい)

👮「怪しいなぁぁェ」グミC「いや、ちゃんとしたあんぱんっすよ」👮「君ィあんぱんって警察用語でシンナーって意味だよ」👮「もしかしてこのあんぱんで君ィシンナーやってるんじゃない?(どやぁ😏)」

グミC「いやあんぱん中のあんぱん」

👮「え、本当にあんぱん?」

そんなやりとりで職務質問は終了。

その後、グミCさんは苦手なあんこを克服して
今ではあんぱんをおいしくいただいてます😋🍴💕

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