「餃子とさくら緑茶の話」

餃子の話

 今日は旧正月ということもあって、妹と朝からはりきって餃子を食べちゃおうという話になっていた。餃子は冷凍餃子。この前スーパーに行ったら、発注ミスか何かか知らないけど、冷凍食品コーナーに見たことがないくらい冷凍餃子が並んでいた。しかも、店内放送で餃子について熱く店員さんが語っている。こういうのに弱いから、餃子は買うことになった。
 このとき、餃子以外の話題に変わるときにつなぎの言葉が「え〜餃子も大切ですが〜」だったので、もう私は家に帰るまで心がいっぱいになった。今は餃子を売ることが大切ということが、その人の頭の中にあったんだと思う。うまく言えないけど、こういうのに私はハートをぎゅっとされる。

さくら緑茶の話

 仕事中は基本的に水を飲んでいるが、コンビニでさくら緑茶というのを見つけたので買ってみた。桜餅の味がしておいしい。普段余計なコミュニケーションを図らないこの私に、隣の席の先輩に「これすごいおいしいです」と言わせるほどおいしかった。
 後日、その先輩はさくら緑茶を持って出社してきて、私の目の前で飲んで「ああ美味しいね」と言ってくれた。うれしい。好きになると飽きるまでそればかり飲む私なので、それ以降もずっとさくら緑茶を片手に仕事している。
 また違う日に、後輩とお昼ご飯を買いにコンビニに行ったときには飲み物コーナーですかさず、さくら緑茶のことを話した。するとその後輩はさくら緑茶を手に取って買った。オフィスに戻ってそれぞれ席でご飯を食べてると「お茶、おいしいです!」と言ってくれた。しかも気を使って「持ちやすい!」とも言ってくれた。持ちやすさは特に限定のものじゃないけど、ありがとう。
 みんなが自分のおすすめを試そうと買って飲んでくれることに感動した。会社の人は、別に趣味の話とかプライベートのことはほとんどお互いに知らないし、そのことを特にかなしいことだとも思ってない。お茶を通じて関わりができたことがただうれしかった。
 あと関係ないけど、会社で鼻水が止まらなかったとき先輩が「ナザール」効くよ、と教えてくれてそれでピタリと治ったのが良かった。こういうとき素直にそれを聞いて助かるのはお互い気持ちがいい。人生に関わっている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?