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最高位戦北海道本部より第24期女流名人戦三次本選へ出場する伊藤奏子選手。2年前のインタビューから、現在に至るまで。


第20期に女流最高位を戴冠された伊藤奏子選手。

2年前、女流最高位ディフェンディングの際にこの北海道本部noteにてインタビューさせて頂きました。


伊藤選手とは、筆者はあれ以来幾度も勉強を共にする機会がありました。
そこでは常に変化を模索し、進化を求める姿勢を目にしてきました。

もはやベテラン選手と言って良いであろうキャリアの伊藤選手が、何を想い今なお牌と向き合い続けるのか。

今回はその辺りについてお伺いしてみたいと思いました。

この記事が伊藤奏子選手を応援するきっかけとなれば幸いです!


伊藤 奏子

いとう かなこ

第39期入会

第20期女流最高位
2022北海道プロアマリーグ優勝



・前回インタビューさせて頂いた時から2年が経ちましたね。
あれから、自分の変化したと思う点を伺っても良いでしょうか。

「2年前の自分と比べて変化したところは、一言で言うと「引き出しの数が少し増えた」でしょうか。

元々、雀風は?と聞かれると「門前手役派」と答えてきました。でも、ずっと心の中に違和感はあって。
そのまま変わらないでいたら進化できないと思いました。傾向が読まれやすいですしね。
なので、勉強会では仕掛けやリーチのレンジを広げようと意識して練習していました。

元々仕掛けがとても下手で、今でも自分で自分に驚くような仕掛けをしてしまう時もありますが(笑)失敗しないと覚えないタイプなので。

いろんな面で精度に自信があるとはまだ言えませんが、以前の自分とは変化したところだと思います」



・確かに昨期の女流Aリーグでも、過去の奏子さんを知る解説の方に「これは今までと違う奏子さんですね」と仰られるシーンもありましたね。

これからの自分に変化を求めたい部分はありますか?

「変化を求めるというよりは、現状で精神面も技術面もまだまだ未熟なので強化していきたいです。

そうなれた時には自然に変化しているのかな、と。
ただ、色んな引き出しを増やしたからと言って、元々あった良さをなくしたくはないなと思っています。
バランス感覚を大事にしたいです」


・貴重なお話をありがとうございます!

次に、今回三次本選へ出場される"女流名人"というタイトルへの想いをお伺いします。

現・タイトルホルダーは日本プロ麻雀協会の中月裕子プロ。
女流プロにとって、目標の一つと言えるタイトルだろう。



「いつかは女流名人に!と思って毎年チャレンジしています。
でも、「いつか」と夢見てるのはそろそろ卒業したいです。
今年獲りたいです」



・僕もトロフィーを掲げる姿を楽しみにしております!
それでは最後になりますが、応援して下さる皆様へメッセージをお願い致します!


「いつも応援してくださる皆さん、ありがとうございます。
地方の麻雀プロにとって東京遠征を繰り返すのは、金銭的、時間的、体力的にハードルがあります。
でも、私はこれからも北海道の麻雀プロとして頑張っていきたい。それは、応援してくださる皆さんがいるからです。

自分が勝ったら北海道のみんなが喜んでくれる!それが私のモチベーションです。
喜びの報告をできるように、精一杯戦ってきます。
応援よろしくお願いします!」



インタビューありがとうございました!

伊藤選手は最高位戦北海道本部創設以前から競技麻雀に携わってきた、北海道における女流選手の第一人者と言って過言ではないでしょう。

にも関わらず、驕る事なく未だ探究心を忘れず変化・改善を求め、熱心に己の麻雀と向き合い続ける姿には本当に感銘を受けます。

先頭をひた走る選手がそんな伊藤奏子選手なのですから、北海道本部女流の未来はきっと明るいでしょう。


◾️第24期女流名人戦 日程◾️
・02/03(土)     三次本選

最高位戦スタジオにて一部放送

※伊藤奏子選手は2回戦目の放送が決定しております。是非ご視聴下さい!

・02/23(金・祝) 決勝戦
最高位スタジオにて放送


かつて女流最高位を手にした伊藤奏子選手が志を立てる女流名人への道。

どうかご視聴とご声援を宜しくお願い致します!!




著:川岸 恵介(最高位戦日本プロ麻雀協会・北海道本部)


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