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Kannazuki 28【おぼえ】

なんかそう言う個別指導の方と週一で話して英語の勉強とかのペースメイクを手伝ってもらう日の2週目の週だった。

普段は土曜日に学校が4限目まであるため、お昼時の開始になっているのだが、今週は学校説明会で先生が働いた分のお休みが我々にも降ってきたという、うちの学校のホワイトさが見える理由で休日となっている。

少し遅く起きたら、母親がワッフルとかを作る挟んで焼ける機械で、ホットケーキの生地のたい焼きを作っていた。家にあんこが無かったようで、中は全カスタードらしい。

少し冷めかけていたので、皿から暖かいものを選んで齧り付いたら中のカスタードクリームが私の舌を直撃して火傷した。そこでしっかり目が覚めた。飲み物がない事にそこで気づいて急いでお茶を飲んだ。というか浸した。書いている今も舌先がヒリヒリしている。

そろそろかと家を出る支度をしていると、LINEが来た。件の個別指導をやってくれる方(大学生)が定期試験があるのを失念していたので今日は出来ないとの事だった。予定が消えた。

定期試験って忘れるのか?と一瞬思ったのだが、私も来週に中間テストや期末テストや模試があったとして失念していることの方が多いなと思った。というか望んだ出来事でもない来週にある予定なぞ覚えていられない。大抵は3日前ぐらいに急に脳内のリマインダーに現れてどうしようもなく焦る。

夜、お風呂に入る時に父親から「お風呂の蓋開けといたままで良いから。」と言われた。いつも私はこの指示を覚えていられない。風呂を出る時に無意識のうちに風呂の蓋を閉めている。今日は、何とか蓋を持った重みで開けておいて良いという事を思い出し、もう一度風呂を開け直した。

私の習慣や癖の中には「私の中では強く怒られたから」という理由によるものがある。

風呂の蓋を閉め忘れたのを叱られ続けたから風呂の蓋を無意識下で閉めていたり、上着のジッパーの部分を開けておいたのを咎められたから上着を首元まで閉めないと落ち着かなくなったり、「何円ですか?」と言ったら「いくらですか?」と聞きなさいと指摘されたが故に値段を聞く言い回しが固定されたりしている。

私にとって軽い扱いでいいだろうと思っていた事を大人から叱られると私の中で強く印象づけられ、矯正が起こる。

私の中で不快を感じた時に、思考の矯正が起こる気がしていて、多分これは私が危害を加えられたと感じた時に、当人が後悔するぐらいにその事を話題に挙げ続けるという悪癖と関係している気がする。

私は深く人を恨んでしまう性格なのかもしれない。少なくとも不当な扱いを無条件で許せるような性格にはないのだろう。私の抱いた不快感の分を本人にひたすら原因を思い出させるという形で返済している。

こう書くと性格の悪さがよく見える。でもとりあえず私を不当に扱わないでください。末永く恨んでしまうので。

(おわり)


【本日の万物山崩し】
紫色でなく、甘くなく、尖ってなく、スポンジ製でなく、球状でなく、薄くなく、食べれなく、『ん』で終わらなく、身に付けなく、金属製でなく、人名でなく、『あ』で始まらなく、海洋生物でなく、楽器ではなく、『ー』が入らなく、立方体でなく、サバンナに生息しなく、文房具でなく、地名でなく、『っ』が入らなく、積み上げなく、漢字三文字でなく、商標でなく、縁起物でなく、液状でなく、昆虫でなく、建物でなく、運動でないもの→「囲碁」

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