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Kannazuki 19【ださん】

現代文の授業で『語彙のテスト』があった。全部で80問(意味4択、漢字一文字埋め、語句4択、読み問題)あって、どのぐらい知ってるかという奴。

何とか67点(常識人)の地位を得た。私のこの普段の感じで、もし語彙力が無かったとしたら色々と整合性が取れなくなってしまうのでとりあえず称号がある点数になって本当に良かった。ほとんどインターネット上の文章しか読んでこなかったにしてはよく戦った方だと思う。

「言葉を知っているか」という、小手先ではどうしようもない今回の語彙のテストで満点を取った奴がいるらしく、授業最後に明かされた80点を取った時の称号はその彼の名前だった。体操競技で新技を考案した時に考案者の名前がつくみたいな感じ。

その彼に聞いたところ、慣用句の穴埋め4択の中に答えが2つある問題がある事を指摘していたらしい。事実上は81点。フィクションみたいな凌駕の仕方をやってのけているのには笑うしかなかった。ちょっと飛び抜けているとこういう非現実の芸当が出来ちゃうのかと感心する。

【語彙力】という言葉が語彙を計るリトマス紙になっているようで面白いですねと現代文の先生に言ってみたところ、【滑舌】とか【呂律が回る】もそうだよねと返ってきた。こういうのを探すのも楽しい。やはり言葉って“良い”のかも。


これめっちゃ凄い。クロスワードを解く工程にしっかりとした軸を通して、ホラーとしてまとめ上げているのが凄すぎる。クロスワードと物語を絡ませるというアイデアの一種のアガりの形だと思う。


友人(本日の主役)と帰りたくなったので一緒に帰った。話している時に、「名前をなんか聞いたことあるってことは良い奴なんだろう。基本的に仲良い奴と接点ないと名前覚えられないし。」とか「打算的な奴は好きでない。」みたいな事を口走ってしまった。

私の最近(ここ一年)ぐらいで考えるようになった事の一つに「打算的な思考になってはいけない。」がある。このままだとこれが座右の銘になりそうなくらいにはそう思っている。

ただこれを人に向けて自慢気に言うのは違った。少し幼い。言ってしまえば選民思想の告白やカッコつけでしかないので、慎むべきだった。言わなきゃ/書かなきゃ良かったを偶にやってよく凹む。これは一生そうなんだろうなと思う。

でも打算的ではありたくないな。楽しくないし、小賢しさを見せたくない。

でも単語帳(“打算的”の代名詞)やんなきゃいけないらしいし......

(おわり)


【本日の万物山崩し】
紫色でなく、甘くなく、尖ってなく、スポンジ製でなく、球状でなく、薄くなく、食べれなく、『ん』で終わらなく、身に付けなく、金属製でなく、人名でなく、『あ』で始まらなく、海洋生物でなく、楽器ではなく、『ー』が入らなく、立方体でなく、サバンナに生息しなく、文房具でなく、地名でないもの→「クイズノック」

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