見出し画像

Nagatsuki 20【おごり】

只今の私は22時に塾が終わって開放され、「何でこんな馬鹿な時間に解放される時間の組み方をしたんだ。」と思いながら日記を書いている。山手線を長めに揺られている時間は大体日記を書くに丁度良い。

今日も相変わらず昼になったので学食を求めて列に並んでいると、後ろで東大で去年出題された確率の問題について知ったような口を利いてヘラヘラしている人が居た。

以上のエピソードを持ち帰って昼休みに友人に話した。これには私が受験生の態度としてはよろしいとは言えないが再三主張してしまっている、受験に呑まれたくは無いよねという思想を孕んでいる。こればっかりは揺らがないし、私自身が呑まれる事を何よりも恐れているのの表れでもある。

実のところ、今日の問題はそこでは無い。あろうことか私は話し出す際の前置きで、「徒然草みたいな感じになるけど〜」と言ってしまった。

自分の主張がどことなく高尚であるという驕りがそこにはある。当時の私は兼好法師と並列になろうとした輩だ。話し相手となった友人(総合的に聡明)がどう思ったかは分からないが、今日の私は間違いなく恥ずかしい奴だった。ああ恥ずかしい。恥ずかしい。

私は制服を着て外をうろつくというのがあまり好きでは無いので、いつも学校が終わるとなるべく家に帰ってから塾に向かうようにしている。

そんな都合とは関係無く、どうしようもないぐらいに土砂降りだった。いつも持ち歩いている貧弱な折り畳み傘だけで雨に挑むが、かなり濡れてしまった。閉めていたはずのリュックサックの中の本は少し濡れてよれていた。なんか悔しかった。

塾の開始前、他の学校の文化祭パンフレットを見せてもらった。様々な団体の中にパズルの団体があった。とても素晴らしい事なのでテンションが上がる。しかし、自団体を紹介する文の中で「パズルはおじいさんのやる趣味だと思われていますが〜」という一節を見つけてしまった。

パズルを人生の支柱の一つとしている自分(高校生)にとって、支柱をいきなり老化させられたのには面食らった。でもまあそれに対する疑義をぶつけても仕方が無いので、高校生がやるパズルの輪が広がっていくことだけを喜ぶ事にする。


とまあここまでいつも通り日記を書いてきた訳だが、今日はどうも文の繋ぎ方が全体的にしっくりきていない。文章を書いていてよくある事ではあるけれど、今日は特にそれが多かった。うっすらとした調子の悪さを感じる。何事も無いと良いけど明日体調崩してたら嫌だな。

(おわり)


【本日のマルバツクイズ】
桃太郎の初版では、雉の代わりにランボルギーニが登場する。
○か✕か?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?