現在地:中華BLという世界

遡ること今年の3月、とつぜん中国のBLにはまったのですが今回はその作品について書きたいと思います。
私がどのようにして中華BLと出会い、現在どのような状況なのかご興味あるようでしたら過去の記事をご覧ください。
一部重複していたり、人に読んでもらう気が無いまま書いているので、非常に乱れた文章です。

中華BLのこと

まず補足的に中国でのBL事情について。
某大学で開催された講義のレーポトで見かけた内容です。3年ほど前の情報ですので今では少し変わっているかもしれません。
BLと同人誌といえば日本では商業誌も盛んですが、やはり二次創作の勢いはコミケなどを見れば一目瞭然です。
中国ではBLの二次創作は少なく、創作が主であり更に小説が圧倒的に多いそうです。
中華圏の方のイラストをネット上で見かけることが多々あり、物凄く上手いのでちょっと意外な気もしましたが
漫画という文化がまだ小説に比べて根付いていないのかもしれません。
とはいえ、漫画アプリでの連載もある(しかもフルカラーでクオリティも高い)ので今後はわかりません。
日本からの正式なBL参入は国の事情でほとんど無いそうなので、自国のものが主のようです。
あと面白いのが、ボイスドラマが発展していてボイスドラマ用の主題歌があったり専用のイメージイラスト、
大規模なコンサート形式のイベントも開催されたりしています。
BLに限らずGLやBGLなど幅広く、無料作品・有料作品・同人作品まで色々あるんですよ。
中華BLにはまったら多分避けては通れないコンテンツのような気がします。

はまった作品「魔道祖師」

中華BLにはまったというより、「魔道祖師」にはまったと言った方が正しいです。
ジャンルは「耽美」に区分されています。日本では最近BLで「耽美」って聞かないような。
作品の紹介はピクシブ百科事典が作成されているので、これを見るのが一番手っ取り早いです。
この先の話は、こちらの百科事典を読まれた前提で進めますのでご了承ください。

原作は小説で、残念ながらまだ日本語翻訳の話はありません……。
先日まで、WOWOWで魔道祖師が原作の実写ドラマ「陳情令(ちんじょうれい)」が放送され、最終話放送後にアニメの字幕・吹替え放送の予告がされました。
ドラマは昨日全話完走したので、また別記事を書きたいと思います。

ボイスドラマ(制作:MiMi)
いちばんに展開を果たしたのはボイスドラマで、今年の1月から始まっています。
主人公ふたりに日野聡氏、鈴木達央氏、ナレーションに三木眞一郎氏など声優に明るく無い私でも知っている錚々たる面々がキャスティングされており、現在作品に触れる手段としては最も敷居が低く原作に近い内容です。
現在は専用アプリのみで配信ですが、3話+小劇場1話は無料なのでよろしければぜひに。


ボイスドラマだけだと設定や登場人物を理解するのはちょっと難しいので、とりあえずテーマソングだけでも聴いてほしいです。
きれいなMVも作られていて、youtubeで観られます。
中国版のテーマソングを日本語版にした「この歌に誓おう」。歌はKOKIAさんが歌っています。
歌詞の内容、前半は藍忘機(攻)、後半は魏無羨(受)の心情を表現されているようでストーリーを知っているとぐっと来ます。


私はとにかく原作の魏無羨(主人公・受)が大好きなので、様々なメディアミクスが上陸しているのに原作が不在という謎現象が非常に悲しいのですが、日本でBL小説は勝算が見込めないからなのかな。
ドラマはWOWOW限定放送ながら、放送時にはtwitterのトレンド入りを果たしたりしているのでアニメも盛り上がってぜひ原作発売へ漕ぎ着けて貰いたいものです。その他の事情もあるかもですが。

原作は中国(簡体語)、台湾(繁体語)、韓国、タイ、ベトナムなどで展開しています。
ここに日本も参加してほしい!そしてぜひ規制される前の内容で。
各国の表紙イラストがどれも美しくて最高なので、集めて眺めていたい気持ちになります。
それぞれ違うイラストレーターが採用されていますが、本当にどの版も耽美で素敵なんですよね。


原作はBLなので、もちろん愛の話であり、1話時点ではどちらも他人と性的関係を持ったことが無いのに
最終的に同侶(伴侶と同義)になりますし、息子もおりますのでラブでありライフです。
ちなみに公式で同性の恋愛・性愛関係なのは、主人公ふたり藍忘機×魏無羨のみです。

アニメはBL作品としてではなく、歴史ものアドベンチャー的に作成されているので主人公ふたりは一向に引っ付きそうに無いんですがw
ラブ(性的な接触としての)を差し引いても、作者の墨香銅臭先生は世界設定、情景描写が緻密で
登場人物それぞれと互いの関係性が濃厚も濃厚で溶けきれず沈殿するような濃さなので各種メディアミクスが成功しているんだと思います。

ちょっとネタバレになるのかもしれませんが、ジャンル界隈では常識的内容なので魔道祖師のBL(性的な面としての)情報を幾つかご紹介します。
・天天就是天天(作中で、毎日セックスするという意味。物の例えでは無く本気です。)
・攻は受を縛ったり噛み付くのが好き。
・受は攻とのセックス時のみ、マゾヒストになるのが好き。
・風呂桶が壊れる(激しすぎて)
・世界一美しいディルド
・お尻ぺんぺん

このほかにも色々あります。二次創作が真っ青。

とにかく主軸のストーリーと登場人物の魅力に関係性萌え+とんでもないどスケベにより、私は蜂の巣です。
しかし前述通り日本語訳が無いので、作品に触れるのは簡単ではありません。
実は、私もまだ上記のどスケベストーリーまで辿り着いておりません。頑張ります。


原作書籍について

この先は、もしも小説が読みたい!と思う方に参考になる情報です。
元はネットの小説投稿サイトで連載されましたが、現在公開されておらず公式は書籍のみです。
海賊版も多く出回っておりますので、入手される際は十分にご注意を。
日本語の輸入代行サイトなどで購入する場合、公式版の相場はだいたい下記の通りなので参考までに。

ちなみに、購入するなら台湾で出版された繁体語版をおすすめします。繁体語になることで翻訳ハードルが簡体語より上がりますが……理由はほぼ規制される前の公開された内容に最も近く、主人公ふたりがラブしますし性描写もしっかりあるからです。他は未購入なので不明ですが、規制されているという情報を多く見ます。
・小説1~4巻セット 特装版(※通常版を単体で買うよりイラスト本など特典が超豪華なのでこちらがおすすめ)
 15,000円程度
・番外編 特装版(※番外編は通常版があったか不明/本は1冊でアクスタとか特典が超豪華)
 6,000円程度

上記の通り決して安い買い物ではない値段なので、ちょっと気になる程度で手を出すにはハードル高いですね。私は何か雷に撃たれたような状態で気付いたら頭の先まではまって、はまったなと思った三日後くらいには購入していたので感情的には何も参考になりません。

下の画像が、実際の私が購入したものです。左が4巻セット+特典(3巻は読書中のため抜けている)、右が番外編のBOX。

画像1


また、非公式なのでリンクは貼りませんがきちんと誠意をある方法で有志翻訳をされている方がいらっしゃいます。
投稿サイトで無料公開されていた部分は申請無しで読むことができます。
それ以降は正式な手続きが必要になります。
私は基本自力でめちゃくちゃな翻訳をしつつ、答え合わせ的に有志の方の力も借りつつ読んでいます。

中国語は四字熟語で表現している場面も多く、自力翻訳はかなり理解が虫食い状態なのでくじけそうになりますが翻訳アプリがあればなんとかやっていけるはず!
もしもこれを機に原作購入された中国語知識ゼロの同士がいらっしゃるならば、一緒に頑張りましょう!

私が幾つか試して一番おすすめアプリをご紹介します。中国語→日本語のみ。Google翻訳はトンチンカンになるのでおすすめできませんw
・腾讯翻译君(テンセント 翻訳でアプリ検索すれば出るはず)

WOWOWでは9月に字幕版アニメが放送しますので、また公式動画など出たらここで書きたいと思います。


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