現在地:ドラマ「鎮魂」

noteではお久しぶりです。
先月無事にワクチン3回目接種を終えましたが、今回も副反応が酷すぎて約一週間ほど具合の悪いまま過ごしました。
重症化しないこと。他人へうつさないことが最重要だと思っているので接種しないという選択肢は私には無かったんですが、それにしてもしんどかった。

そんなワクチン副反応でへばっていた時期と同時に、またとんでもない作品にはまってしまいまして。
作品名は「鎮魂(ちんこん)」。
ちょっくらその興奮をどうにか記録しておきたくて記事を書いている次第です。
あんなにドラマ観るの苦手とか抜かしていた私、確実に陳情令でドラマ筋を鍛えられた気がします。中華ドラマ限定なような気もしないでもないが……。
とにかく、よければ引き続きお付き合いください。

吹替え始まった陳情令もめちゃ熱で大好きで激推しなんですが、陳情令しか観てないよって方とかその他色んな方におすすめしたいのが「鎮魂」です。私の皮膚感覚では、日本の特撮ものにはまってた方に響いている率が高いです。
私は特撮はまったことは無いんですが、なんか馴染みやすそうなのがわかる。

「鎮魂」


さて、はまってしまった中国ドラマ「鎮魂」。全40話。
元々は陳情令を観始めた頃に色々と調べていると、同じ中国のブロマンスドラマとして紹介されていたので興味は持っていて1話だけ視聴していたはずなんですが。
心身ともにバタバタしていた頃だったからか、朱一龍さん演じる沈教授の造形美が凄ない!?くらいの記憶しか無く、それから1年ほど経過しておりました。
勿体ねえと思うと同時に、今になって腰据えて観ることが出来て良かったと心底思っています。

ぼんやりしてる間に同じく中国のブロマンスドラマ「山河令(原作名は天涯客:著者Priest)」にはまり、そういや「鎮魂(原作も同名)」もPriest先生の原作じゃん!おいおい観ないとでしょ!となっていたところに、バンド界隈から知り合い、魔道祖師界隈でもまた出会うことができた方が鎮魂にしっかりはまってらっしゃる姿に背中を押されたりもしたのでした。

ということで今回も前置き長すぎますが、本題にいきます。

まずは世界観とかキャラクター紹介とかしたいところですが、それは一旦忘れて。
とりあえず2分間、これを観てくれ。

「一万年、君を待っていた」

ッカ―――!!!(膝を叩く)
正直、もうこれ以上に何かを語る必要無い気がしてしまうくらい予告映像が最高の編集すぎる。
視聴前の私の鎮魂知識は「Priest先生の原作で、一万年待ったタイプの攻とヒゲの方が受の話(Priest先生の受は強い※自分は攻の方だと思っているタイプ が多い傾向にあるらしい)」だったので、一万年情報は知ってたんですが、映像と組み合わされた時の衝撃たるや。

この予告編観て気になった方は、もうこの先読まずにまず1話視聴の旅へ向かってください。
1話はどこの配信でも無料なはずなので!
2話以降も視聴するなら、WOWOW会員の場合は今ならオンデマンドで全話視聴可能です。
アマゾンプライム会員ならプライムチャンネル内のエンタメアジア加入が金額的に安価でおすすめ。
その他視聴方法は最後にまとめます。

以下、日本公式サイトから引用したストーリー紹介文。

数万年前、地球によく似た“海星”という名の惑星に、人間に似た海星人と、獣と人の遺伝子を持つ亜獣人、そして地底には特殊能力を持つ地星人が暮らしていた。
しかしある日、惑星に隕石が落下。
食糧を求め、地底に暮らす地星人は海星人の土地を侵略しはじめ、争奪戦を繰り広げる事態に。そこで海星人は4つの特殊な力を秘めた聖器を作り出し、地星人を地中深くに封じ込めた――。


それから一万年後、生物工学科の教授・沈巍(シェン・ウェイ)の務める龍城(ロンチョン)大学で女子学生の死体が見つかる。
捜査にやってきたのは特殊事件を扱う特別調査所の所長・趙雲瀾(チャオ・ユンラン)。二人は初対面なのに、なぜかそんな気がしない。
学園内で次々と不審な事件が発生する中、雲瀾が犯行現場を突き止めるとそこには常に沈巍の姿があって…。
沈巍の正体に疑問を持つ雲瀾。事件の真相に迫るにつれ、二人の秘められた関係が明らかになっていく。

https://www.c7-chinkon.com/


ジャンルとしては舞台は近未来?かつ歴史モノでもありSFのニュアンスも醸し、サスペンスでもありブロマンス。
こうして文章にすると要素が多いですね。

楽天TVの紹介文も引用します。

キャストの紹介など、こちらの方が公式サイトよりファン目線な感じの情報が多め。こっちの方が見てて楽しいページです。
あまり事前情報入れたくない方は、薄目で見る方が良いかも。

“動画再生回数36億回を突破!中国WEBサイト『WEIBO(微博)』による『2018年度ドラマ大賞』にて「人気ドラマNo.1」を獲得。さらにネットドラマの祭典『2018年第3回金骨朶網絡影視盛典』にてチュー・イーロンとバイ・ユーがそれぞれ「人気俳優1位&2位」の座を掴むほか、「今年の人気WEBドラマ」も受賞!


大ヒットBL小説を実写化、小説では本格BLとして描かれた二人の関係をドラマではブロマンスとして描き切っています!恋愛模様は描かれていないにも関わらず、視聴者はそこに確かな想いを見いだしてしまうほどの俳優陣の演技力、演出が好評価を獲得した「鎮魂」をどうぞご覧ください。”

https://tv.rakuten.co.jp/special/chinkon/


「ぐっときた」ポイント


原作未読なため、陳情令のときのように原作と比較して観ることが出来ていないのですが、とにかくドラマとしてかなり面白かったです。

W主演のお二人、沈巍を演じる朱一龍さんと趙雲瀾を演じる白宇さんはどちらも三十代の脂が乗ってきた良い時期を感じさせる演技。(撮影時はまだ二十代のようですが、中堅感ある安定した演技だと感じました)全編通して観ての一番印象に残ったのが、ルックスも文句無しなんですが、とにかくお二人の「瞳の演技」。
作中で大慶というキャラクターが「俺を挟んで目で会話するな!」みたいな事を言うシーンがあるんですが、説得力が半端ではない。
楽天TVの紹介文にある“恋愛模様は描かれていないにも関わらず、視聴者はそこに確かな想いを見いだしてしまうほどの俳優陣の演技力”を横断幕にして市中に掲げたいレベルなんですよね。

そして、こちらも原作がBLのため検閲回避するための「やむなしブロマンス」手法で作られています。
同性愛を認めないというのは許しがたいことでそれは大前提なんですが、中国ブロマンスドラマ、改編が上手すぎて思わず唸ってしまう。
もしかして、こういった特殊な土壌だからこそ育った技術力なのだろうか、と最近思っているところです。
陳情令、山河令、鎮魂と観て来て思うのは原作とはある意味かなり別物となっているにも関わらず原作へのリスペクトが熱い作りになっている(山河令、鎮魂に関しては原作読了ファンの意見などを色々と見てそう感じています)こと。
この辺り、まずは制作陣が熱心に原作を読み解き、軸を大切にしつつも改編する手腕を持っているからだと思います。
陳情令も山河令も制作陣のインタビュー動画とかあるのですが、その熱量が伝わって来ます。
鎮魂も大ヒットしてファンは「鎮魂女子・男子」と呼ばれていたくらいらしいので、原作への真摯な姿勢は評価の大きな要素だったのではないでしょうか。

「やむなしブロマンス」って勝手に呼んでるんですけども。
具体的にどこが「上手い!」となったかというと、原作のニュアンスを出汁のように残しつつ直接的な肉体の触れ合いシーン(肩を抱いたり、手を握ったり、看病したりのようなシーン)を妙なイベント感こてこてに仕上げて無いところがとても良いんですよね。凄くリラックスして触れ合ってる感じというか。
でもそこにあるのはお互いを信頼して信じたいという気持ちだというのが、しっかりわかる。

キャラクターがとにかく良い。


朱一龍さん演じる沈巍は大学の教授で私生活は謎に包まれた穏やかな美人。睫毛があんまりにも長くて瞼も瞳も美しく、でもどこか柔らかさもあってクールになり過ぎない容姿。
どうやら原作の中にも睫毛や瞼の美しさは表現されているようですが、本当に設定が形になったんじゃないだろうか?
そんでもって家事全般お手の物だけど、ちょっと抜けてるとこやおじいちゃん味もあったりする。
あと教授スタイルの腕バンドが可愛い。オフスタイルのちょっと幼い雰囲気のコートも可愛い。なで肩!
いわゆるハイスぺ設定なんですが、全然嫌味が無い。なんかもうめちゃくちゃ可愛い。時折見せる、はにかんだような笑顔や戸惑う表情が良い仕事をしているんだと思います。
原作設定では、攻なんだよねえ。

白宇さん演じる趙雲瀾は肩の力が抜けた、二枚目半な人たらし。表情の変化が大きくてクールな表情のときと笑顔の差が断崖絶壁のよう。
所長としての手腕は独自のやり方で破天荒だけど、決めるとこバシッと決めていくし、何だかんだで情に厚くて仲間を守るために自分を犠牲にするタイプ。
こういう人って本当に、異性同性問わずモテるんよな……それに白宇さんの演技力と持ってる雰囲気が合わさって本当最高の趙雲瀾なんですよ。
ワイルド過ぎん容貌に棒付きキャンディー咥えてて、がさつだけど不潔じゃ無くて。でも生活力は無い。

沈巍も趙雲瀾も、なんかもうめちゃくちゃ可愛い。
ふたりの掛け合いが観たくてどんどん観てしまうくらいに、可愛いんですよ……はあ、もう観てくれ。

可愛いと思いだしたら終わり、みたいなの、本当によくわかります。
でも別に思考が停止したわけじゃない。全ての感情ゲージが一旦振り切ってしまったが故の「可愛い」なんですよ多分。

脇を固めるキャラの俳優陣も、しっかり演技力のある方が多いイメージでした。陳情令はけっこう若手のキラキラした感じでしたが、鎮魂はもう少ししっとりして落ち着いた感じかな。
趙雲瀾の所属する特別調査所のメンバーも、皆本当に良い。脇キャラが良い作品は面白い。


ところどろこ「オン?」と思うところもあるが、それもなんか愛しい。


正直設定色々ガバガバで、それでええんかい?!みたいな面白部分はたくさんあって、最近やたら界隈で聞く「伏線の回収」もしきれて無い感めっちゃある。
舞台設定が壮大なわりに、事件は町内で起きている!みたいなこぢんまり感があったり。
黒幕その1が地方イベントの失敗したコスプレイヤーみたいなビジュアルで面白が過ぎたり、結局お前何がしたかったん????みたいなとこもある。
主役二人の過去にまつわるストーリー展開も一万年やぞ?!もっとどちゃんこ重たくて胸が張り裂けるアレをくれ!となるくらい割とサクっと終わってしまったり。
舞台が龍城郊外になるとセットのハリボテ感が目立ってたり、CGが甘い作りだったり。(予算!)
終盤で特に気になった配音の差し替え(多分検閲で引っ掛かって台詞を急遽差し替えたため、同じセリフ内でも声優が異なっている部分がある)とか。
何もかもおそらく原作の壮大な設定を改編していく際に、小さくまとまってしまったからだろうと推測しています。

この辺に関しては原作の設定がおそらくかなりしっかりし過ぎているため、改編すると無理が出たんじゃないかなと。
比較して楽しむのもまた一興なので、原作も読まなきゃならんですね。

でもねー!そういうのもひっくるめて愛しい。2周目もすぐ観初めてしまいました。
原作知らない状態で、こういう面白ポイントに突っこみつつ観るのも良いんだ。

この記事書く前に人様の書いた感想とかちょろっと読んでみたんですが。
陳情令しかり、キャストの顔の良さに注目されて作品を語られがちなんですが、それって誰しもがプラスに受け取ってくれるわけでは無く。
確かに美しいんです。間違いなく美しいんですが、お話が面白いから人気が出て熱烈なファンがいるはずなんですよ。何かを好きだと感じたことのある人には、そんなの常識だとは思いますが。
全40話、完走するまで約2週間でした。
最後まで観た方には分かる人も多いかもしれませんが、今もじわじわボディーブローのように色んな感情が押し寄せて情緒めちゃくちゃです。
でもとりあえず何より面白い!そして俳優陣が素晴らしい。

興味持ってくださった方、ぜひ視聴してみてください。
そして私と中華ブロマンスドラマとか中華BLの話してください笑。

配信情報


メインどころの配信サイトを幾つかピックアップしています。
お好みで選んでください。他にもあるとは思いますが、あとは各自ご確認ください!

WOWOWオンデマンド
https://wod.wowow.co.jp/series/48311

エンタメアジアhttps://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B09M9FL5KD/ref=atv_dp_share_cu_r

楽天TV
https://tv.rakuten.co.jp/content/354100/

ユーネクスト
https://www.video.unext.jp/title/SID0052723?cid=D31313&rid=SID0052723&adid=SEP&alp=1&alpad=1&utm_source=google&utm_medium=paidsearch&utm_campaign=google_s_title_korean&utm_content=SID0052723&gclid=CjwKCAjw9e6SBhB2EiwA5myr9pTd-R5vxDERYzVhFUZqrG6tgw_401OpoTEl-9ph_LLsfvv8Kf42MRoCuQwQAvD_BwE

FOD
https://fod.fujitv.co.jp/title/4w87/


おまけ


鎮魂の主演二人は、配音(声優による吹替え)ではなく本人の声なんですね。こういうのも中華ドラマ観ていると楽しみのひとつ。

そしてドラマ完走後に、おまけで楽しんで欲しい動画を共有しておきます。
ドラマの挿入歌である『時間飛行 Time of Flight』を二人がデュエットしているんですが、歌が上手い!
収録風景も可愛いので観て欲しいです。

その他、2人が作詞した曲「地星撞海星」という曲もあってそれがもーーーー可愛い!!
これはいわゆる中の人がお互いのことを詞にしてるんですけど、詞の内容が可愛すぎて鬨の声を上げてしまう。
鎮魂とコラボMVもあるし、バラエティ番組に出演して歌ってる映像もあるのでぜひ観て見てください。

それでは、長々とお付き合いくださりありがとうございました。

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